月惑星研究会関西支部例会・支部通信 No.54

2007年11月 4日

 本来は10月に行うべき例会でしたが、会場がとれず、11月になってしまいました。また、木星会議がある月に重なったため、出席者の少ない例会となりました。やはり、木星会議で出費の重なる時期に例会をするのはかなり無理があったように思いました。おまけに、安達が公務のため4時までしか例会に出席できず、途中から中座しなければならず、申し訳ない例会となりました。

 また、安達のノートPCがクラッシュし、手書きの記録となっているため、十分な記録が取れていないことをあらかじめお知らせしておきます。


出席者: 畑中・奥田・林・伊賀・岡本・柚木・福井・安達  以上8名

1 出席者近況

畑中
田阪さんに40cmの新しい鏡を頼んだ。鏡の面が暴れていたためで、磨きなおしをしてもらった。鏡を検査したら、かなりひどかったが磨きなおしの後は非常によくなった。先月の終わりにメッキが終了し、使えるようになった。シーイングは悪いが、その中でもよく見えており、これから期待できそうだ。新しい鏡でのファーストライトはホームズ彗星だった
奥田
木星は何もできなかった。火星はこれからはがんばりたい。
安達から:奥田さんは指がなくなる寸前の大怪我をされましたが、幸いにもなくなることはまぬかれましたが、利き手の怪我でリハビリをされています。大変かと思いますががんばってください!!
前回の例会の後からも、髭が伸びました。(中東に行かはるんやろか・・なんちゃって)木星は月1回のペースの観測になった。最後の観測は10月21日だった。ホームズ彗星を見て、写真も撮った。彗星はだんだん広がっており、11月中旬には満月大となる見込みだ。火星は見てはいるが、シーイングが悪い。
伊賀
せっかく出たホームズ彗星だが、まだ見ていない。観測活動はできなくなり、Webのみになっている。少し症状が進み、腕はばねの力を借りて動かしている。9月に2週間入院して手術を受けた。(胃にチューブを通す手術)食事は普通に食べているが、将来のための手術だ。まだ、呼吸には問題なく、がんばっている。
岡本
箕面から1年ぶりに例会参加できた。今までどおりスケッチで観測をしている。7月に転職をした。例会に出たいので転職したというのが一番の気持ちだった。(うそでもありがたきお言葉っ!!)転職したので、土曜日と日曜日が休みになった。これからはしっかり観測をしたい。いろんなことがあり、木星は見ていない。ホームズ彗星は双眼鏡で見ていたが、肉眼でも見えている。スケッチ観測の感想を聞かせてほしいと思っている。(例会では聞けなかったでしょうか・・中座したのでわからないです。懇親会で聞かれましたか?)
柚木
ぼとぼち?やっている。OAAの総会には行けなかった。その代わり沖縄に行った。宮崎さんは海外に出られていて、会うことができなかった。風本さんは あちらに行っているようだ。観測は3色フィルターでやっている。そのあと合成してカラー画像にしている。単色の方がシャープに撮れるから、この方が結果はよくなる。しかし、この方法をしているとかかりっきりになってしまう。火星は赤系だったら北極冠が写るので、価値があるのではないかと思っている。青画像は白雲が写るが、赤のほうが面白い。緑では北極フードの右側(西)が非常に明るく見える。IRは80までやっている。90もあるが、90は露出がかかり使い物にならない。450以下の波長はこれからもがんばりたい。
福井
木星中心の観測を行っているがコンディションが悪い。ベランダでの観測を行っているが、夕方は望遠鏡が温まっており、望遠鏡がさめてからでないと観測はできない。最近はシーイングが悪く、どうしようもなく、ガックリすることが多い。昨日のものはまだよかった方だ。視界はよいので、まだしばらく木星の観測はできると思う。
DMKカメラにかえたので、像はよくなった。しかし扱いは大変なカメラだ。今は2台目に買いなおしてよくなった。ベランダから観測できない夜中の火星を、これから移動してやってみたいと思っている。IDASのブルーを買っていたのを忘れていたのでこれを使いたいと思っている。土曜日と日曜日にがんばりたい。
安達
春に体調をくずし、仕事にも差支えが出るくらい悪い状況になった。座っているのが苦痛で、立っているか寝ていないと苦しい状況が続き、観測活動はほとんどできていなかった。最近になって、食養生の効果が出てきて、楽になってきた。まったくやめてしまった晩酌も最近はちょっとくらい飲めるかなと思うようになってきた。観測はまだ体が重いが、これからはがんばりたいと思っている。今は、木星会議のことで頭がいっぱいだ。

2 木星会議について (安達)

ダイニック・アストロパーク天究館

 あとわずかで木星会議だ。2日間のスケジュール表が出来上がった。時間ごとの内容を紹介。どんな予定かを説明した。会場は天究館の本館を使い、会議も食事も懇親会も同じ会場で行うことを連絡した。伊賀さんの参加について、全員で支援することを確認した。

 講演会は、われら月惑星研究会の大先輩の講演となっている。太陽系の新しい姿を解説していただくことになっており、一般の市民も含めて楽しみな講演会となるだろう。講演の費用など、後援をいただき、財政的には問題なく行えることを報告した。

 会議の協賛としては、ダイニック・アストロパーク天究館。後援は、滋賀県教育委員会・多賀町教育委員会の支援を得た。会議では多賀町町長が挨拶にこられる。PRには琵琶湖放送のローカルテレビでの放送。中日新聞など地元に広く購読されている新聞への広告、および、地元の小中学校へのビラの配布も行った。


 会議の司会は大方は安達が行うが、木星のまとめは堀川さんに依頼した。問題は研究発表で、数が少ない。今からでも間に合うので、出席者で誰か研究発表を行ってほしい。

 話し合いの結果、福井・柚木・安達が何か用意することで話がまとまった。

3 支部のWebについて (伊賀)

 夏にWebページの乱れたことがあった。池村さんとメールでやり取りしたが、今の状況で池村さんだけがWebページを維持することは、このままでは無理が出る。なんとか早急に対策を講じないといけないと思われる。この件は、前からの懸案であるだけに、今度の木星会議には、機会を見て話し合えないかと思っている。


 例会では、いろいろと討議を重ねました。結論的に1月の例会のときに、池村さんのソフトをみんなで使ってみて、勉強することにした。一人でも多くの協力者を作るためだ。

Webページの維持のためにも
1月例会にはたくさんの参加をお願いします。
1月の例会は1月20日(日)となっています。

4 火星の近況(安達)

北極冠の動向について

 三品さんが、MLにいろんな情報を流してくださいっているので、ずいぶん勉強になっている。ときに、最近の北極地方の様子には注意が必要だ。特に北極冠の形成については、一気に形成されるのか、はたまた徐々に形成されるのか、観測から結果の出せるような状態になってきた。肉眼ではわからないだろうが、画像(時にIRとR)でかなりはっきりするのではないかと思われる。

5 木星の近況(伊賀)

 伊賀さんが木星会議用に作られたものを見ながら、最近の木星のまとめを行った。詳しい内容は、この通信とともに公開される画像をごらんいただきたい。

(1)STrD-1

7月初旬にSEB攪乱が起こり、その後暗斑が次々とSTrD-1に近づき、循環気流にのって反転する現象が見られた(8月12日のRogersの報告を見ながら説明)。

Uターンした後、いくつかの暗斑で合体が観測された(ab、de、fg)。

BA通過の際に緯度の低下が認められ、帯状流の影響で速度が落ち、後の暗斑が追いついて合体したのでは?暗斑の動きの解析は木星会議でも話題になるだろう。

(2)SEB Revival

堀川さんの天ガ用レポートを使って解説。SEB攪乱はおとなしくなった。GRSの淡化もない。来年あたり再度攪乱が起こってSEBの濃化が見られるのでは?

STrD-1も弱まった?最近の画像(10/29)では形が崩れつつあるようだ。

事務連絡

次回の例会は 1月27日


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