月惑星研究会関西支部例会・支部通信 No.962018年10月28日 |
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木星会議直後の例会のため、出席数が少なくなるのではないかと危惧していたが、9名の参加者を得て例会を行うことができた。今日は京都教育大学から学生のビジターがあった。木星はほぼシーズンが終わった。火星は新しいダストストームが発生し、まだまだ活発な様子が見られている。 |
木星会議報告(安達) 10月17日・18日と鳥取県米子市、国立米子工業高等技術専門学校を会場に開かれた。 木星の近況(1) STr Distの様子 安達が毎回まとめてきて、紹介しているが、今年は火星に振り回され、まとめがほとんどできていないため、堀川氏の木星会議のまとめを思い出しながら、きいておられない方々に紹介した。
事前に水元さんから1シーズンの展開図のまとめを送っていただいていたのをフル活用し、解説を行った。このPDFの展開図にはメタンバンドの展開図も含まれており、NEBの濃化部やメタンブライトのWSの位置などの確認を行った。 火星の近況今シーズンの火星の観測から見られたことを整理して紹介した。(1) ダストストームの発生地点
5月30日発生して以来、小さなスポットとして、ダストストームが発生したが、発生地点だけを月ごとに整理した。6月は火星面全体で発生しているが7月は一部に発生の偏りが見られた。上の図は、7月の発生地点だが、明らかな偏りが見られる。 (2) 極からの冷気の吹き出し 今回のダストストームは極冠の大きな時に起こったものだった。そのため、極冠からの冷気の吹き出しが頻繁に観測された。とりわけ、Argye盆地の経度。Hellespontusの南方の極冠の位置。Aoniusの南方の極冠からの吹き出し。この3か所が、最も多かった部分に位置する。 (3) 極冠の大きさダストストームが極に達し、極冠を温めているため、昇華が早くすすみ、いつもよりも極冠の小さくなるスピードが変化するのではないかと思い、集まってきた報告を使って、簡易な方法で調べてみたが、2003年の時と同じであった。今のところ、ダストストームによる影響は見られない。 (4) 地形とダストストーム HP火星のコメントにマリネリス渓谷に入ったダストストームによって、谷の形状にぴったり当てはまる線状の模様ができ、安達は勝手な判断で、堆積物ができたためだろうと書いていたが、最近になって、全くその姿が見えなくなっている。もしも堆積物だとしたら、そんなにすぐに見えなくなることはなく。どうやら渓谷内に滞留している浮遊ダストが見えていただけだと分かった。
これから、コメントの訂正バージョンを作って、掲載する予定だ。 (5) アルシアからの線状の雲 アルシア山からの線状の雲について、山(地形)の影響を受けて、風が雲を線状にたなびかせているという見解があるが、安達は理解に苦しんでいる。なぜならば2009年に出た、同じような雲画像は、山とは無関係なところで発生しているからだ。山の影響ならば、ほかの山でももっと明らかな雲が見えるの通常だし、それに雲の濃さも大きい。 持ち寄り話題(1) 竹筒を使った望遠鏡(森田)
「江戸時代の天文観測器機の作製から考える科学史教育」 (2) 火星観測の沖縄遠征の結果報告(熊森)
今年の夏にひと月間の遠征に行かれての報告でした。前回の例会でどこを選定して、何処に行くかを紹介されましたが、今回はその報告です。 (3) 望遠鏡の転倒防止策(荒川)
自宅の屋上に望遠鏡を設置しているが、ドームや観測小屋はなく、カバーをしてロープで固定している。先日の21号のような強烈な風でも何とか持ちこたえられた。 (4) 7月から8月の火星の展開図(荒川)ご自身で撮られた火星像から作成した展開図を紹介されました。 (5) スカイウォッチャーの35.5cmの望遠鏡について(安達)
柚木さんが使っておられた、望遠鏡(鏡筒部分)を引き取りました。自宅の架台に載せて使っています。もともとドブソニアンの筒のため、ニュートンの架台に載せると光軸が頻繁にずれて、調整が厄介であることを紹介しました。なれればすぐに元の状態戻せますが、そこまではずれるたびにバタバタして使い勝手が悪かったが、気流が良いとよく見える。 月惑星研究会のサーバー機について(1) 極冠の見え方について
木星会議の時に鈴木さんが困っておられることについての紹介をした。アップロードが大変で、今年のように惑星がたくさん出ていると、もうアップするだけで手いっぱいの状態。掲載したものの確認作業まではなかなか手が回らない。 事務連絡今後の予定
1月例会 1月27日(日) 山科アスニー 第1研修室 |
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