月惑星研究会例会通信 No.126

■ 日時:2008年4月6日(日曜) 13時−17時

■ 場所:川崎市多摩区民館(向ヶ丘遊園)

■ 出席者(計12名 いつものペースに戻りました。)

鈴木達彦、中村裕太(TUD)、山口央司、飯野佳代子、田部一志、米山誠一、小山田博之、堀川邦明、成田広、石橋力、三品利郎、平林勇

■ 内 容

1 学生のための木星模様入門講座(堀川)

2 木星面近況(堀川)

 南熱帯撹乱:昨シーズンのSTrD1,2があったあたりには割りと普通のリング状暗斑(ω2=170,230)が見られるが、Disturbanceがどのような経緯でリング状暗斑に変わったかは不明。リング状暗斑はメタンバンドでやや明るく見えるところから、循環気流が縮んだ成れの果てなのかも知れない。

SEBZの白斑:RS前方のSEBZに3月初旬に丸い白斑が突如発生したが、気流に引き伸ばされる形で延びて輪郭がはっきりしなくなった。

リング状暗班のうちの1つ(STrDのものとは別のもの)が大赤斑に接近しており、(4月4日現在RSHのp-shoulder付近)今日あたり大赤斑との合体が始まっている可能性が高い。

NEBにはバージが見られる。

NTBは何年かぶりに太く2条に分離した姿が見られる。

RS後方のSEBZ:非常にとらえどころの無いカオス状態にある。このようなことになった姿はこれまで画像でも捉えられたことがない。

3 レジスタックス4.0 (米山)

 三品氏がソフトの制作者に問い合わせたりして解析した内容を紹介。大部分のことは、米山氏のHPに掲載されている。

4 リック天文台(3m)の写真(三品)

 1960年代にリック天文台の3m反射鏡で撮影された木星、土星、火星の画像の紹介。現在のアマチュアの20cmクラスでの観測でも1960年代のリック天文台は凌駕できることが分かる。

5 Slipher著 Photographic Study of Brighter Planet 1964

 20世紀初頭からのローウェル天文台で撮影された惑星写真集。1900年代、1910年代の写真は非常に貴重なものである。

6 月惑星研究会50周年

 2009年は50周年を迎える。節目の年として何か式典を行う。木星会議と一緒に執り行うのが遠方からの参加者のことを考えると好いと思われる。出されたアイデアは、記念切手、写真集、ビデオ、講演、表彰状乱発。。。。など。何が採用されるかはおいおい決める。

7 次回例会(決定事項)

 2008年6月1日(日曜) 多摩市民館4階第4会議室。

 惑星大気物理セミナー(Planetary Atmospheric Science Seminar略称PASSパス)を近日中に行う。

 5月24日-25日(土日) 理科大、東海大、明治大の3大学惑星班合同の観測会が足柄観測所で行われる。

例会の様子
例会の様子
例会の様子
例会の様子

例会の様子:米山さん撮影


8 懇親会

 9名出席(うち2名は学生)

2次会
2次会

懇親会の様子:米山さん撮影


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