月惑星研究会例会通信 No.137■ 日時:2010年7月25日(日曜) 13時−17時 ■ 場 所:川崎市多摩区民館(向ヶ丘遊園) 第1会議室 ■ 出席者:(18名)敬称略
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■ 内 容 1 自己紹介
2 木星面近況(堀川) 梅雨明け後、良いシーイングに恵まれている。 @木星面の発光現象について6/3 オーストラリアの Wesleyさんが発見。動画が公開されている。フィリピンの Goさんも観測。こちらも動画が公開されている。 1人のみの観測であれば、停止流星や木星-地球間での発光現象では、という疑いが出るが オーストラリア、フィリピンで同時観測されたので、木星表面に極めて近い位置での現象であるといえる。 昨年7/19にも衝突現象があり、衝突痕が出現。 ・過去の衝突現象 ・なぜ2009年は衝突痕ができ、今回はできなかったのか? ・なぜWesleyさん、Goさんの発光の位置に違いがあるのか? ABAと白斑の衝突6月下旬にBA後方から白斑が衝突した。・2004年末頃、BA後方に白斑が出現。 ・当初はBAと白斑の間にSTBの残骸が存在。この残骸が接近を阻んでいた。 ・メタンブライトの白斑後方に、後退する暗斑群がある。 BSEB攪乱18日朝に淡い暗柱の様な模様があると報告があったが、これは暗柱ではなかった。が、攪乱の「種」になる可能性があるので注意する必要はある。 この模様は、昨年SEBに何箇所か出現していたバージの名残。 2007年の攪乱の際は、バージの位置に白斑が出現した。 バージの位置に「リースの仮説」の発生源が重なった時が、怪しいかもしれない。 8月頭、体系II=90°付近にリースの仮説、発生源Cが到達。 10月、体系II=180°付近にリースの仮説、発生源Bが到達。 3 最近10年間のシーイング累計(横倉)
観測の際、毎回恒星を導入してシーイングを測定している。 4 高感度CCDによるメタンバンドの撮影(山崎) 1940年代から木星観測をされていた、宮崎県出身の薦田一吉さんを紹介する番組を上映。 5 イースター島皆既日食(石橋)
石橋さん撮影の皆既日食の様子を上映していただいた。
6 次回例会 2010年9月26日。 多摩市民館第1会議室にて。 |
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