月惑星研究会例会通信 No.138

■ 日時:2010年9月26日(日曜) 13時−17時

■ 場所:川崎市多摩市民館(向ヶ丘遊園) 第1会議室

■ 出席者(計28名)敬称略 

渡部潤一(国立天文台)、鈴木達彦、三品利郎、石橋 力、友田孝久、山崎明宏、平林 勇、
米山誠一、米山 舞、成田 広、最上 聡、田部一志、堀川邦昭、佐伯 爽(明治大)、
浅見彩楓(明治大)、根本瑞穂(明治大)、鈴木翔太(明治大)、宮内荘治(工学院大)、
三盃穀知(理科大)、榎本孝之(理科大)、牛尾亮太(東海大)、神津知明(東海大)、
越川徹也(東海大)、菅谷頼隆(東海大)、狐塚哲也(東海大)、佐山和宏(東海大)、
木村浩明(東海大)、山田真裕

あいかわらず猛暑が続く中での例会。
前回は学生が少なかったが、今回は非常に多くの学生が参加。
国立天文台の渡部先生も参加してくださり、非常に盛り上がった。
集合写真


■ 内 容

1 自己紹介

鈴木達:
痛風の気が出てきた。
三盃 :
金星にはまっている。
榎本 :
8月頭に野辺山に行ってきた。10/17に田部さんを招いて勉強会を行う。
牛尾 :
今年は1年生が多いので観測数が増えない。
神津 :
卒論で系外惑星をやっている。
狐塚 :
写真班だが惑星もやりたい。
菅谷 :
おなじく写真班だが惑星もやりたい。
越川 :
木星スケッチの枚数を増やしたい。
木村 :
木星の情報を収集したい。
佐山 :
変光星にもはまった。
堀川 :
体調が悪い。8月末に10日連続で晴れた。SL9以来16年ぶり。
宮内 :
自転車で1回転し怪我をした。
山崎 :
8月はシーイングもよく色々やったのだが、9月になって悪くなり、やる気が落ちている。
米山舞:
父についてきた。これから知識を深めていきたい。
米山誠:
2日に1回のペースで観測している。
最上 :
この間はじめて天王星の画像を投稿し、月惑デビューした。
成田 :
9月の木星のビデオを持ってきた。
山田 :
8月20日の夜、木星を見ていた。発光現象を見逃して残念。
三品 :
カメラを買い換えた。ニコンD3には手が出ない。
佐伯 :
夏合宿でスケッチを取った。勉強中。
浅見 :
知識が無いので参加して勉強したい。
根本 :
始めたばかり。木星見ていて楽しい。
鈴木翔:
学祭に向けて観測している。
石橋 :
70年代もシーイングが良かった。SEBが淡化するとシーイングが良いのかも。
友田 :
ペルーに行ってきた。南十字が綺麗だった。
田部 :
17日に理科大で木星の話をする。
渡部 :
ここまで多くの人が集まっているとは思わなかった。活発で素晴らしい。
平林 :
若い人が多く、心強い。白内障の手術をした。手術後以前の画像処理を見たら愕然とした。世界が変わった。

2 木星面近況(堀川)

 木星が衝を迎えた。
 木星の衝の日付だが、天文年鑑は赤経基準の衝で載っているので、注意。
 通常は黄経基準の値を使用する。

@SEBについて

 淡化している。
 7月まではSEBnが見えていたが、完全に淡化した。

 大赤斑前方に ▲ ←この様な形の暗部がある。
 93年の攪乱の時、暗柱をこの模様と勘違いして検出が遅れてしまった。

 大赤斑後方のバージは8月中に淡化して消えてしまった。

 唯一残っているバージは II=260°付近。

 過去のSEB攪乱発生時期

 2007年5月
 1993年4月
 1990年7月
 1975年6月
 1971年6月

 1940〜60年代 ほぼ3年おきくらい


ABA周辺について

 7月末からRSにかかり、8月7日に真南に到達。
 3月〜5月には赤かった。

 BA後方のSTBが短くなりはじめている。


BRS後方の暗斑

 8月13日〜17日にかけてRS後方のSTBからSEBsに移動した暗斑がある様に見える(榎本)

 STrZ攪乱なのか?


CNEBについて

 NEBnの白斑が回り込むように合体した。
 8月22日頃、II=270°付近。
 合体した後も回転は継続している。


D木星面の発光現象について

 8月20日未明 立川さんが閃光を検出 合計3名の観測報告があった。発見は日本のみ。

 8/20 18:22UT頃 II=140.4°北緯21.1° 1.3秒発光

 論文を書く必要がある。
 ・光度曲線
 ・時刻の確定
 ・痕跡が残っていない事の証明
 ・物体の大きさの類推
 ・英訳

例会の様子


例会の様子


例会の様子


例会の様子


3 次回例会案内

2010年12月11日。 多摩市民館第4会議室にて。

**その後二次会が行われ、渡辺先生を交えて、さまざまな情報交換がされた。

例会の様子


例会の様子


例会の様子




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