Report of ALPO-Japan Tokyo

月惑星研究会例会通信　No.142

■ 日時：２０１１年０８月７日（日曜）　13時－17時

■ 場所：川崎市多摩市民館（向ヶ丘遊園）　第１会議室

■ 出席者（計２５名）敬称略　

田部一志、成田広、唐澤英行、米山誠一、石橋力、三品利郎、平林勇、鈴木重則、鈴木達彦、

山崎明宏、堀川邦昭、石津光啓（工学院大）、江端耕平（工学院大）、荒木里紅（工学院大）、

武島佑季（帝京大）、榎本孝之（理科大）、雫奉憲（明治大）、高田哲朗（明治大）、

新井恭輔（東海大）、鈴木敦子（東海大）、髙木健太（東海大）、友野弥生（東海大）、

秋山航太郎（東海大）、米井大貴（桐朋高校）、山田真裕

暑い中での例会。電力制限令による変則的な休日の為、社会人には予定が合わせづらい日程になってしまった。

■ 議事内容

１　自己紹介

　鈴木達：　今年は明治の新入部員が多く、驚いた。
　田　部　：　ハヤブサの講演会の実行委員長をやった。盛況で盛り上がった。
　高　木　：　東海大２年。観測会を企画しているのだが天気が悪い。
　秋　山　：　東海大１年。木星の事を勉強したい。
　新　井　：　東海大２年。今シーズン、木星を肉眼では見たが望遠鏡ではまだ見ていない。
　友　野　：　東海大２年。月惑ＭＬに加えてもらった。今シーズンの木星スケッチは１枚。
　鈴木敦：　東海大２年。初参加。木星の知識の勉強に来た。
　山　田　：　昨日は旧暦の七夕で、東海大ＯＢ、現役で七夕コンパを行った。
　石　津　：　工学院大３年。校舎が八王子から新宿に変わり、観測環境が無くなってしまった。
　江　端　：　工学院大１年。知識を吸収して帰りたい。
　荒　木　：　工学院大１年。木星の勉強をしたい。
　成　田　：　ドームのモーターが壊れてしまい修理した。
　唐　沢　：　梅雨明けが早く、６月末から木星観測をしている。
　米　山　：　天気が悪く思うように撮影できない。木星が見えていても途中で雲がかかってしまう。
　三　品　：　感度の高いカメラに変えた。木星なら1/30～1/20秒露出で撮影できる。
　堀　川　：　ＰＣのハードディスクが壊れてしまいデータが消えた。まだ仮復旧。
　鈴木重：　ぎっくり腰で動きがとれない。
　榎　本　：　理科大５年。大学院の入試が迫っている。
　山　崎　：　天気が悪い。シーイングが良かった７月に出張が入ってしまい観測できなかった。
　武　島　：　帝京大３年。昨年部長をしていた。今年は１年生から総帥と呼ばれている。
　米　井　：　桐朋高校１年。学校で夜の観測をやりたいが手続きが面倒。
　　雫　　：　明治大２年。学園祭は木星をメインにしたい。
　高　田　：　明治大２年。１年ぶりの参加。学内に２２時までしか滞在できないのでまだ木星を見ていな　　　　　　　　い。
　石　橋　：ドームのスリット開閉のワイヤーが壊れてしまった。

２　木星面近況（堀川）

１．南熱帯・大赤斑

    ＳＴｒＺｄｉｓｌｏｃａｔｉｏｎが発生している。
    ｄｉｓｌｏｃａｔｉｏｎとは、縞の部分が明るくなり、帯の部分が暗くなる現象の事を指す。
    主にＲＳ前方で発生する。

    ３月：ＲＳにアーチがかかり、前方にストリークが発生。
    ４月：ストリークの先端経度 SystemII=120°～130°
    ５月１９日：ストリークの先端経度 SystemII=100°
    ５月２２日：大きく南に盛り上がっている様子が捉えられる。
    ５月２９日：この頃が活動のピークと思われる。

    ６月になると活動が急激に衰え、ＲＳ前方に長く濃いストリークとして残る。
    ストリークの位置とＳＴＢの淡化している領域の経度がほぼ一致している。
    ＳＴｒＺの北半分がストリークで埋まっている。
    ５月半ば以降、ストリークが急激に伸びた。

大赤斑は色が薄くなり、赤斑孔になった。

２．南赤道縞

    全周にわたって完全に復活。

    ＲＳ後方に白い攪乱状の領域が出現。
    通常状態の時、ＲＳ後方に定常的に出現している攪乱領域が復活したのであれば、
    再びＳＥＢが淡化する可能性は遠のいたかもしれない。

    ＳＥＢｓに白斑や暗斑が出現するようになると決定的になる。
    ただし、ストリークがある時には白斑や暗斑は出現しない傾向がある。