月惑星研究会例会通信 No.155

■ 日 時 : 2014年3月23日(日曜)13時−17時

■ 場 所 : 船橋市視聴覚センター5階 視聴覚ホール

■ 出席者 : 26名(敬称略) 

   田部一志、斎藤美和、米井大貴、吉田順平、白木悠大、榎本孝之、木村伸弘、
   安田智樹、内藤峰夫、米山誠一、唐澤英行、三品利郎、堀川邦昭、石橋力、
   近内令一、小澤徳仁郎、大島拳人、戸塚一、鎌田太陽、龍華良典、三谷祥二、
   鈴木達彦、鈴木光枝、高橋徹、高橋和平、豊永洸大
集合写真


■ 内 容

1.自己紹介

  鈴木(達):明治大学OB、少年時代に板橋区の科学センターで研究をして以来
       天文をやっている。正月に石垣島の天文台を訪れた。
  田部  :ここ船橋でプラネタリウムの解説をやっている。
       木星のスケッチ会を開いた。大天連の50周年記念を開く。
  斎藤  :本名は田部です。木星のスケッチTシャツを着てきた。
       ここ船橋でプラネタリウムの解説をやっている。
  米井  :桐朋高校3年、4月から中央大学の法学部に入学。月惑の例会には
       参加し続けたい。金星の日面通過関連の論文を読んでいる。
  吉田  :桐朋高校2年、受験でこれから来れなくなると思う。
       部活の観測会に顔を出したり家で星を見たりしている。
  白木  :桐朋高校1年、地学部部長。変光観測をしている。
  榎本  :前回は学会で参加出来なかった。修論を書いたので時間があれば発表したい。
  木村  :理科大1年、地元なのでここで田部さんの解説を聞いたことがある。
       天文研ではプラネタリウムをやっている。
  安田  :理科大1年、星野班長、留年しました。
  内藤  :時々木星画像を投稿している。高校時代から大学生まで天文を
       やっていたが、高校の教え子の写真に触発されて天文を再開した。
  米山  :最近は気流が悪い。
  唐澤  :1年ぶりの参加。自宅の屋上の天文台で観測をしているが、
       満足いかないので投稿までしていない。
  三品  :火星のシーズンなので、資料をまとめた。こんなに良い部屋が
       借りれて感動している。
  堀川  :天文学会から功労賞を頂いた。木星のCMT観測に対する受賞。天文学会
       には知り合いが結構いた。雪の日は望遠鏡の雪かきが大変だった。
  石橋  :Windows XPを使用しているので変えないといけない。SL-9の資料を
       まとめているので観測は"ぼちぼち"やっている。
  近内  :火星をやっている。5色程度の色鉛筆を使った方がモノクロのスケッチ
       よりも描きやすい。
  小澤  :7年前に天文に復帰して以来月惑に参加している。使用していた惑星用の
       カメラが故障し修理に出しているので、別のカメラをいろいろと試している。
       雪で観測小屋が壊れたので、コンクリートの土台を高くして改良した。
  大島  :東海大2年、ひとりで来た。TUDでは雑用をやっている。
       来る途中の秋葉原でポストカードを買わされた。
  戸塚  :明治大学3年、名寄で写真を大量に撮って微速度合成した。
  鎌田  :明治大学3年、名寄で合宿をした。1年生に観測技術の伝承をしている。
  龍華  :明治大学1年、名寄で合宿をした。ストイックな班長として名が通っている。
  三谷  :雪の日は雪の重みで駐車場の屋根が落ちてしまった。
       町内会の消防隊員になった。
  鈴木(光):法政大学天文研OB、月惑会計を20年続けている。年齢の幅広い参加者と
       なっていて嬉しく思う。旅行をたくさん計画している。
  高橋(徹):明治大学OB、息子が面白がっているので連れてきた。
  高橋(和):和平です。
  豊永  :理科大3年、惑星班。葛飾に通っているが、月惑にはなるべく行こうと思う。

2.木星の近況(堀川)

   最近の木星面は比較的安定している。

  1)RS前方の謎の明部
   年末まで大赤斑に接近していたが、最近は離れている。後退・前進と動きを変えているが、
   なぜそのような変化が見られるかは分からない。ジェットストリームの南北勾配の
   微妙な変化に起因しているかもしれない。1997年にも似たような模様があった。
   (SEB攪乱から4年後:今年も同様)
GRSと謎の明部のドリフトチャート
  2)RS後方の活動領域
   今年1月頃は活動的だったが、月の後半から低調になった。2月から白班が発生し始め
   活動的になったが、3月に入り再び低調になった。

  3)SEB内部の中央組織
   中央組織は典型的な様子で形成されており、今後 mid-SEB outbreak が起こる
   可能性がある。

  4)その他
   ・RSの色が濃い
   ・STBの暗斑がRSに巻き込まれる様子が捉えられている
   ・SSTBの白斑群はお互いの距離を離しつつある
   ・EZにはfestoonが卓越している
   ・NTBの暗斑は非常に顕著だが衝突痕ではない
   ・STBの"ミッキーマウスの頭"の耳の部分は白班だが、顔の部分はベルトの領域に
    なっており、互いに逆向きの回転になっている。

3.CMTによる木星面諸現象の定量的観測の継続(堀川)

   天文学会の天文功労賞(長期部門)を受賞された堀川邦昭氏の講演。
   木星の長期的なCMT観測による木星面諸現象のドリフトの定量的観測の継続に対しての受賞。
タイトル

賞状

CMT観測とは

CMT観測例-GRSの長径変化

4.火星の名所紹介の第2回目−2014-2020年の火星接近(三品)

   火星の軌道、Lsと火星の表面温度、オリンポス山とタルシスの山々が紹介された。
   オリンポス山もタルシスの山々も共に、平べったいパンケーキ型の山です。
   これらの山には雲が出たり霜が降りたりして白く見えることが多い。
目次

火星の軌道とLsと火星の表面温度

火星軌道とLs

オリンピア

5.SL-9 20周年(石橋)

   20年前にSL-9彗星が木星に衝とした時に衝突痕をHi8というビデオで
   撮影された映像からRegsitaxで処理したデジタル画像が紹介された。

6.偏光撮像装置"HOPS"で探る金星上層ヘイズ(榎本)

   修士論文「偏光撮像装置で探る金星上層ヘイズ」の概要説明。
   偏光撮像装置“HOPS”による観測では過去の研究結果とほぼ同じ結果が得られた。
   ヘイズの光学的厚さとS02存在量の時間変化に相関があり、ヘイズの生成維持に
   何らかの関連があるかもしれないとのこと。
目次

金星雲層モデル

7.連星の木星観測(田部)

   1965年4月に発足し2001年に解散した大学天文連盟の50周年記念に合せて、
   過去の連盟誌「連星」を探し出し、集まった資料の一部を紹介。
連星

8.惑星班合宿in北海道(龍華)

   明治大学天文部の名寄合宿報告。
   明治大学天文部のメンバー数名が今年の2月下旬に3日間、北海道の名寄天文台で
   惑星観測した時の報告。
惑星観測

9.次回例会 : 未定


2次会:東船橋駅北口の居酒屋

二次会の様子


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