■ 内 容
1.自己紹介
詳細省略
2.2019 木星/GRSとSEBsリング暗斑の相互作用〜なぜGRSにフレークができるのか?(中間報告)(水元)
1)報告内容 − 以下の画像をクリックでPDFファイルが開きます。
(PDF)
2)上記報告資料内のGIFanimation − 以下に示すリンクをクリックで開きます。
5page - 2019 Jupiter GRS(20190118-0614)
8page - 20190524-0604 Jupiter GRS(CH4-RGB)
12page - Juno PJ17(20181221)
14page - HST-OPAL(20180417)
16page - Juno PJ07(20170717)
17page - HST-OPAL(20160209)
19page - Cassini(20001215) Jupiter's GRS_MT3
20page - Cassini(20001215) Jupiter's GRS_MT3-enhanced color
21page - Cassini(20001215) Jupiter's GRS_enhanced color
22page - Voyager-1(19790106-0203) Jupiter's GRS(blue)
25page - Voyager-2(19790707) Jupiter's GRS
3.木星の近況(堀川)
木星の近況に関する堀川氏の解説資料 − 以下の画像をクリックでPDFファイルが開きます。
(PDF)
1)「準循環気流」の発生
・4月8日に出現した暗斑がRS後方に暗柱を発達させ、RS南を回って、前方にSTr. Bandを形成した。
・SEBsのジェットがRS後部を回って、STrBへ向かう流れができた。
赤いフレークもこの流れに乗って、RS前方へ拡散するようになった。
・循環気流に似ているが、@RSの循環によって誘発される、ASEBs→STBnへの流れはあるが、
逆向きの流れはなく、一方通行である。以上からこの暗柱と流れについては、
準循環気流(quasi-Circulating Current)という名前で呼ぶことにする。
2)大赤斑が壊れる!?
(詳細は水元さんの資料をご覧ください)
・5月13日にRS Bayに進入したSEBsのリングにより赤いフレーク発生。
・赤いフレークは準循環気流に乗ってRS前方で集積し、大きな赤い塊を形成(22日)。
・赤い塊はSTrBに沿って伸張、一部はRSに引き込まれて、RS後方で再び大きな塊となる(26日)。
・さらにRS南を回り、RS前方で塊となる(31日)。
・赤みを保ったままSTrBに沿って伸張。
・RSは赤い塊によって見かけの形状が激しく変化。
3)大赤斑の縮小
・赤いフレークを撒き散らした結果、RSは急激に縮小。6月の平均長径は12.3°で、
過去最小だった2013年を下回る。
・6/1のGo氏の画像では、11.3°で史上最長記録を更新!
・カシニの斑点とほぼ同じサイズ!!
4)その他の状況
・AWOはA1/A2/A3、A4/A5、A5a/A7/A8の3グループに再編。
・STB SpectreがRS南を通過中。
・post-GRS dist.短いが活動的、SEBsの暗斑群生成。
・SEB中央組織淡化するも、SEBZは暗化。
・EZの色調変わらず、顕著なfestoon減少。
・NEBでrift活動が散見される。
・NTBn、NT dist.は淡化傾向。
・II=280°のNNTB暗部は淡化。
4.三品氏の報告
1)ウイリアム・フレデリック・デニングと大赤斑
eBayにサイエンティフィック・アメリカン、1882年4月8日号に掲載されている木星の記事と
スケッチが出ていました。それを取り寄せました。
スケッチを書いたのは,ウイリアム・フレデリック・デニングでした。デニングが、大赤斑について
過去の観測を調べて、1898年に王立天文学会に報告したレポートも紹介しました。
詳しくは、「ウイリアム・フレデリック・デニングと大赤斑」をご覧ください。
2)月の話題
今回から4回程度、月の話題を紹介します。今回は3つの話題を紹介します。
一つ目は、先月natureに論文が発表された、月の活断層について紹介します。
二つ目は、月のクレータと海の形成について、科学博物館やNASAが公開している映像を紹介します。
三つ目は、来月でアポロ11号が月に着陸してから50周年になります。
YouTobeのNASAチャンネルに公開されている船外活動の映像を紹介します。
詳しくは、「月の話題 Part1」をご覧ください。
5.アポロ13号の写真と1970年のフロリダ皆既日食ツアー報告(石橋、発表なし)
スタンバイしているアポロ13号(撮影 : 石橋 力, デジタル化 : 白尾元理)
1970年3月に三週間のアメリカ、フロリダ日食のツアーに参加しました。
羽田(まだ、成田はなかった)からニューヨーク経由で、ワシントンDCに行き、海軍天文台で
シリウスの伴星を発見したクラーク望遠鏡を見ました。
その後、フロリダのペリーで日食を観測予定でしたが、当日はベタ曇りで、皆既の時は360°の
夕焼けのような景色と、多分自動点灯だと思うのですが、街灯が灯ったことが記憶にあります。
この経験から、「日食は曇られる、その時に何が出来るか考えておく。また、こういう旅は日食に
かこつけて、海外旅行をするのだから、曇られても他に何かあるツアーを選ぼう」と思いました。
その後、フォスターの歌にあるスワニー河を渡って、ケープケネディーのアポロ13号を見ました。
アポロ13号は、長さ(高さ)が100m以上で、フロリダの最高地点(ブリットン・ヒル)は
これよりも低い、と後で聞いたように思います。
近くまで行けなくて、この写真も135mmの望遠レンズで撮っています。ケープケネディーに
展示されていたロケットの円筒部分を押すと、ペコペコしていて、薄いなぁと思いました。
又、ケープケネディーでは見ませんでしたが、ワニが生息しているらしいです。
その後、アリゾナ、ツーソンのキットピーク、フラグスタッフのローウェル天文台と
ルート66を通ってバリンジャー隕石孔に寄り、カリフォルニアのサンノゼからパロマー天文台、
ロスのリック天文台等を見て、サンフランシスコのゴールデンゲートブリッジを見てハワイ経由で
帰国しました。ハワイでは、ワイキキで南十字星を撮りました。
6.今年の木星会議と月惑星研究会60周年パーティ(田部)
1)開催日時
・11月9日−10日もしくは11月16日−17日が候補で、初日の懇親会を60周年パーティとする方針に
変更はなし。
2)開催場所
・開催場所候補の筆頭だった明治大学駿河台キャンパスの利用が難しい状況となった。
・開催可能な候補は、
a.地球あーすぷらざ、映像ホール(125席)
会場が映像ホールであり、机やテーブルが無いのが難点。
b.夕やけ小やけふれあいの里
八王子駅から遠く、そこで宿泊する必要があるのが難点。
c.ギャラクシティ - こども未来創造館
都心から離れているのと開催予定日に使えるか、懇親会場がるかが不明
明治大学駿河台キャンパスや生田キャンパスなどを再度調整する案もあるが、学生や関係者への
迷惑も考慮が必要。新たな場所を探すことも必要か。→(最終的には川崎に決定)
3)開催内容
・会場と開催日決定後、次回例会までに別途打合せを開催して内容を検討する。
7.その他
1)次回の関東地区例会は、8月4日(日)とし、場所は明治大学の学生と調整して決める。
2次会:懇親会
向ヶ丘遊園駅近くの居酒屋にて12名参加の懇親会でした。
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