月惑星研究会 例会報告                             長谷川 均  ちょっと遅くなったが例会の報告をします.去る1991年12月22日に今年最後の 月惑例会が行われました.わざわざ大天連の行事を外して日程を決めたのにあま り大天連からの参加はありませんでした.12−3人ぐらいのちょっとさみしい 例会でした. 内容 木星面近況(堀川):  自己紹介に続いて木星面の近況ということで,主に堀川氏のスケッチや石橋氏 の写真などを中心に議論されました.大赤斑の前後でSEBの輝度に差があり, 前方(南を上にして左側)が淡化していて,後方が暗い状態です.この傾向は私 が岡山で行った赤外観測(1.7μmメタンバンド)ではそれほど顕著ではあり ませんでした.その他しばらく不明瞭な状態が続いていた永続白斑FAが大赤斑 の前方で見やすくなっているそうです.堀川氏はなんと6年ぶりの対面だそうで す. 太陽系科学シンポジウム報告(田部,長谷川,佐藤):  その他,12月の始めに行われた太陽系科学シンポジウムの報告で,月惑星研 究会からはPATAと私が発表しました.これについてはKPMBBSでは既に 報告済みです. 例会幹事交代(佐藤):  来年の4月よりPATA(佐藤氏)がハワイ大学へ1年間留学(?)するので, 例会幹事を新たに選出することになりました.たまたま雲悪く来ていた現役の小 倉君(日大文理)が引き継ぐことになりました.幹事にも任期を設けたらとの意 見も出ました.これについては今後検討していく必要がありそうです. 大天連研究発表会報告(小倉,高橋):  やはり12月の始めに行われた大学天文連盟の研究発表会の報告を2名にして もらいました.特に小倉君の永続白斑ソリトン説は大ざっぱな話でしたが斬新で なかなか興味深いものでした.既存の論文に捕らわれすぎている自分には特にそ う感じられました. メタン吸収帯の振動回転モードについて(佐藤):  水素原子と炭素原子からなるメタン分子の振動や回転のモードについての解説 でした. 岡山での木星赤外観測報告(長谷川):  11月に岡山で日本天文学会の内地留学として行った木星の赤外観測の報告で す.解析の方はこれからです. 諸連絡:  森山ゼミ 12月23日(月)学士会館別館  月曜ゼミ  1月20日(月)アステックにて  PASS(惑星大気科学セミナー)   今年はついに行われませんでしたが,一部で再開を希望する声もあり,   来年の3月ごろにやろうということになりました.これは合宿して,みっちり   惑星大気についての勉強をしようというものです.決まり次第案内します. 忘年会:  例によって宴会です.みな2次会まででおとなしく帰りました.