月惑星研究会 例会報告 長谷川 均 1993年2月28日、世田谷区立烏山区民センターにて 参加者: 関口、堀川、鈴木(達)、小倉、池田(日大文理)、高橋、高田、  石橋、長谷川、吉沢(日大理工)、村井(日大理工)、渡辺(日大理工)、  白木(日大理工)、田部、小野 自己紹介 ◎火星近況(渡辺、現大天連惑星分科会会長) 極冠は前回の半分以下(直径の約1/10)。形状はいびつではない。 ニロシルチス(280度)とタイタン(100度)の運河が見える。 アリンの爪の片方(東側)が見えない。 その他は前回の例会からたいした変化はない。 ◎木星近況(堀川) 大赤斑は現在、40度ぐらいで序々に後退している。 色は黒みが強くなってきた。   Date(1993) center ================================ 2/10 41.1 堀川 2/12 40.5 堀川 2/19 41.5 堀川 2/24 40.2 堀川 2/27 41.3 堀川 最近の永続白斑のCMT 2/19 8.9 堀川 BC 見にくい 2/24 25.1 堀川 DE よく目だつ 2/25 118.6 堀川 FA あまりよくみえない STB dark section 2/11 213.8 堀川 p.end 単独に存在 2/9 250.8 堀川 f.end 2/24 352.4 堀川 p.end BCの直前 2/25 121.6 堀川 p.end FAの直後 2/25 140.4 堀川 f.end 後端が南に切り上がっている。 SEB SEBnは淡く全周にわたって見える。 SEBsは大赤斑の後方にシーイングのよい時に見える。 大赤斑の直前でSEBnが盛り上がっているのが目立つ。 170-270度の範囲でSEBZがshadeされている。260度付近でSEBsに段差があって 南に寄っている。 EZ EZは明るい。顕著なfestoonが少ない。 NEB 最も濃く太いベルトである。 2/10のシーイングの良い夜にNEBnにnotich状の小さな湾が見えた(堀川)。 NTB 180度より後方が淡い。 ハワイのパタによれば昨シーズンNTC-Cが4.9micronイメージの解析より検出され た。今シーズンは宮崎氏によれば数個暗斑があるが追跡できていない。 ◎ハワイ大学滞在中のパタの4.9micronの観測の紹介(長谷川) IRTF+ProtoCAMによる4.9micronの時間を置いた合成イメージから、この波長での 初めての帯状流の測定を試みたもの。ほぼ可視光に近い値が得られた。 ◎CMTデータファイルフォーマット(長谷川) データのフォーマットについては、前回の例会に配布した資料でほぼ決定。今回 プリントしたものを会社に忘れてきてしまったので配布できなかった。今回の例 会後より運用を始めることにする。 このフォーマットに従って現在埋もれつつあるデータを発掘する。大天連関係に ついてはだいたい次のデータ所有者がリストアップされた。 年 所有者 ================================ 1972 長谷川(?) 1973 長谷川(OAA) 1974-75 長谷川(AUU+OAA+東北惑研) 1975-76 堀川(disk)、長谷川 1976-77 堀川(disk)、長谷川 1977-78 堀川(disk)、長谷川 1978-79 長谷川(disk)、堀川(disk、長谷川のものをマージした)、 1979-80 ? 1980-81 堀川(一部) ... 1985 1986 ? 1987-88 ? 1988-89 小倉(disk)(怪長氏がまとめたもの?) 1989-90 渡辺 1990-91 ? 1991-92 白木がまとめる 1992-93 現分科会長がまとめる 1975-1985ぐらいまでは田部の手元にあったものが山本健一経由で理科 大の屋上にある可能性が高い。今度月惑で家宅捜索を行うかもしれない。 次回例会に、これらデータの所有者はデータを持参することにした。 ◎大天連30周年記念誌に寄稿要求  締め切りは次回例会までに。長谷川が書く。 ◎次回例会 4月25日の予定。