月惑星研究会例会 1996年2月4日 13時から池袋 東京芸術劇場 6F会議室 出席者: 繭山、堀川、長谷川、上代、山田、木虎、稲吉、田部、山口、 松浦、彦達、カパ、竹内、石橋、山崎、ブッチャー、 インディ吉川、佐野 1.木星に水の雨が降るの「大嘘説」について田部の反省発表 「月刊天文」3月に水の雲があって、雨が降っているのが見つかるだろう という記事を書いてしまったが、ガリレオのプローブ探査の結果では、 水の雲は見つからなかった。 2.ガリレオプローブ探査の報告(長谷川) 配布資料(「スカイウッチャー」4月号の原稿) ガリレオの打ち上げから、小惑星探査、SL9衝突観測を経て木星へ。 1月22日に記者発表された内容を基に紹介。 ・雲の観測 NEPでNH4SH雲 近くの雲 NFRでNH3雲 遠くの雲? ・風 150m/sの風が内部まで吹いている。 内部エネルギーによる。 乱流的 ・組成 ヘリウムが少ないのは内部への"rain fall"が起こった? その他、ほぼ太陽組成に近い。 組成比からはNH3,H2Oの雲もあるはず。 プローブは乾燥領域に落ちた。 NH3,H2Oは雲にトラップされている。 3.土星の輪観望のメモ(石橋) 配布資料 4.木星観測 '96(堀川) 第一印象 ・SEBがはっきり見えている(II=300) 山田 ・II=340、先シーズン末と変わらない。繭山 ・II=220、先シーズンと変わらない。堀川  NEB/SEBは経度によって濃度差がある。 ・1/10 II=200 NEB>SEB 山田 ***おお、Pic-du-Midiに勝っている。*** ・1/19 II=120 NEB = SEB 山田 ・2/01 II=300 NEB < SEB 山田 ・1/30 II=340 NEB > SEB 繭山 ・2/03 II=220 NEB < SEB 堀川 *** あまり統一性がない *** STB淡くて検出できない(山田、繭山) II=200でSSTB濃く目立つ(堀川) SSTBは見えない(山田、繭山) NTBは経度により濃淡があるようだ。 比較的EZは明るい。 Pic-du-Midiによる1/13の観測の紹介 ・II=210-310付近 ・SEBs活動的、暗斑等多くSEBsの大bayもII=330付近で健在。 ・NTB濃淡多い。 ・BC/DEはII=270-300付近。前方でSTB淡く、後方で濃い。 ・STB淡化部ではSSTB顕著 ・EZにはfestoon多く、EBも見える。 5.「アマチュアのための太陽系天文学」の著者割り引き(田部) 8冊受注。 6.PASSの情報(長谷川) 大どんでん返しの結果日程は以下のとおり。 3月16/17日 大学天文連盟惑星分科会合宿の1泊を利用する。 場所:生田 集合14時 ここの学生会館の黒板は使い物にならないので、OBである田部が ゼミ環境整備委員長となってホワイトボード等を調達する。 宿泊はシュラフを持参し、畳部屋で寝る。したがって無料。 費用は食事代のみ。 そのころ百武彗星が見える。 7.メタンバンド観測の話(竹内) フィルターサイズ49φ 厚さ4.5mm 中心波長890nm,半値幅 5nm 3枚作成した。 1枚は河北氏が美星天文台で使う 1枚は国立天文台で使う あと1枚誰か使いせんか? 8.木星会議の情報 10月か11月に富山で行なう。 9.大天連が参加したいん石さがしのビデオ NHKの番組 10.次回4月7日 場所、烏山(長谷川が会場を予約する) 11.新年会 午後5時過ぎから11時過ぎまで。 「養老の瀧」総本部にて。 次の店は忘れた。 3次会での決議事項: 「夢は見るためではなく実現するためにある。」 月惑星研究会で木星探査計画を提案する。 秋の太陽系科学シンポジウムでその計画を発表する。 名付けて「2020宇宙の旅」計画。 酔っぱらいは恐ろしい。 本当に発表するの?