月惑星研究会例会 1996年6月9日(日)13時から 場所:世田谷区立烏山区民センター 参加者:上代、鈴木ブッチャー、竹内、鈴木達、鈴木カパ、     長谷川、田部、堀川、石橋、出村、中島、仙台、     竹内(神楽)、橋本、斉藤、佐野、市川、三谷 ■ 木星の近況 堀川 宮崎氏の素晴らしい木星画像が回覧された。 96年4-6月 SEBの活動 4月24日 19h(UT)ごろ 石橋氏の写真、ビデオ 大赤斑後方のSEBのに白斑が出現 木星の縞模様の説明、SEB撹乱についての初心者向けの解説。 SEBに白斑があるときはSEBは安定している。 4月26日 宮崎氏のCCD SEBnを分断。明度明るくない。 4月27日 三鷹50cm 長谷川、竹内 メタンバンドで見えるような... 5月以降、明るい白斑は少ない。 --> 80年代に見られたものほど活発ではない。 大赤斑 6/7の石橋氏のビデオで全員でCMT。 3h59m 55.8(II) SEBsにprojection(突起) あまり見られなくなった。 4月以降活動が低下した。 SEBZ 明度低下(w2=200台) SEB全体としてコントラスト低い。 RS前後のSEBs沿いに青いstreakがある。(石橋) w2=350付近のSEBs bayでせき止められているように見える。 堀川説ではSEBは濃く安定傾向になる。 永続白斑 w2=200-290degに白斑が多数ある。 BC DE FA o==ooo===o==o==o=== WS WS WS BC 230.2 WS 240.5 DE 249.8 WS 270.8 WS 281.9 FA 291.1 永続白斑同定の根拠 メタンバンドで明るく写るから。(宮崎) NEB NEBnに白斑、暗斑が多く活動的 5月末:大赤斑前後 w2=200前方で太い NEBn側に拡大し、NTrZ狭い 5/22 w2=203.8 p (堀川) w2=208.0 c (堀川) w2=205.7(Kapa!) この経度を境に、後ろがNEBnの緯度が下がっている NEBsの緯度も同様。 境の部分は白斑状。 ■ CCD木星展開図 長谷川 CCD撮像の処理の概説と展開図を作る方法の紹介。 ■ 小ばなし 竹内 NNTZの白斑 1995年4, 5月。赤外で見えた。 2個 w2=15, w2=315 Rogers 眼視で赤い。 宮崎 かすかに赤い。 メタン吸収帯で明るい 1994年7月 w2=315のスポットはある。 1995年2月 w2=315, 15ありCalar Alto 1995年9月 両方あり。IRTF NNTC-Aに乗っている。 可視光 メタン 雲 /水素 吸収帯 高度/組成 ============================================================ WS 白 明 高/アンモニア氷 渦、高気圧、上昇気流 DS 暗 暗 低/アンモニア氷 渦、低気圧、下降流 RS 赤 明 高/? 渦、高気圧 NNTZ 赤 明 高/? 渦、高気圧 festoon 青 暗 ないまたは薄い 下降流 STB FFR 白 暗 中-低/アンモニア 渦、低気圧 SL9 黒 明 非常に高い/ シリケイト? 煤 浮遊エアロゾル ------------------------------------------------------------ FFR: Folded Filamentally Region WWWで公開されている画像は経度が3系で出ていることが多い。 アマチュアのデータも経度に3系も計算したらどうか。 ■ 火星のクレータの水 出村 修論でやった火星の河川の痕跡地形から水のゆくへを調査。 ランパートクレータの下限がある。 クレータの大きさから内部の水の分布を調査を行なった。 ■ SL9-Jupiterパリ会議 田部 SL9衝突痕跡をVoyagerで測定された風速で流すと広がり方が過ぎる。 新たなジェットの存在。 ■ (マル秘)宮沢賢治の生誕100年イベント 石橋 ■ 木星会議情報 富山で10月26/27日。 ■ 惑星科学フロンティアセミナー 学部生向け 惑星科学夏の学校 研究者向け 修善寺 ■ 次回例会 8月4日烏山区民センター