月惑星研究会例会の報告 1。出席者   繭山,石橋,成田,村上,田部,鈴木光枝,斎藤,安土,木下,   堀川,竹内,鈴木達彦,五十嵐,酒井,仙台,上代、長谷川(以上16名) 2。近況   ・RS    南半分濃く赤みあり    南縁に青みがかった暗いアーチ    6/16 59.3(浅田) 7/1 58.0(堀川) 7/13 59.0(堀川) 7/15 59.7(浅田) 7/16 59.5(堀川) 7/18 59.6(堀川) 7/26 60.9(繭山)    ゆっくり後退する傾向。   ・SEB    大赤斑後方の白斑群    4月--白斑出現。    5月--6月 白斑群顕著になる。    7月1日--明るい(白斑3個)    7月11日--明るい(白斑2個)    7月26日(石橋),7月28日(村上),8月2日(浅田)には    これまでの白斑群よりさらに20〜30°後方の120〜130°に新たな    白斑群の出現が観測されている。    RS周囲のアーチは前後のSEBs 沿いに伸びている。    SEBsのベイ(湾)--昨シーズンより永続,ゆっくり後退中    7/18 7.0(堀川)    8/1 6.2(繭山)   ・永続白半(LEBS)    前回例会時と状況は変わらず,全体が前進している。        BC 7/14 211.3(浅田) 7/26 205.9(堀川) DE 7/14 231.3(浅田) 7/26 227.0(堀川) FA 7/17 269.2(?) 7/24 264.7(浅田) 7/26 266.3(堀川)    WS-1(BC前方のSTZの白斑)      7/26 189.6(堀川)        WS-2(BC-DE間のSTrZ側に開いたnotch状rift)      7/14 219.8(浅田)          WS-3(DE後方のSTZの白斑)      7/12 250.0(浅田)    WS-4(FA前方のSTrZ側に開いたnotch状rift)      7/17 257.7(堀川)   ・NEB    太くなりつつある(NTrZ側に拡大?)    NEB内部でriftの活動が活発。(2条に見える経度が多い。)         ==>RS後方で特に顕著。    NEBnに小白斑    6月--RS前方のNEBnに凸凹  NTB  太くなっているところの前端  7/27 269.3(堀川)               後端  7/18 124.8(堀川)    RS付近からやや細くなっている。    細い部分では1条だが北側に淡い痕跡(NTBn)あり。(堀川/浅田)    京都の浅田氏の観測レポート(6月-7がつ)配布。(村上) ビデオ上映        成田--20cmEDアポによる木星。(色収差が無い。)    石橋--いつも通り良く写っている。でもカメラ故障中。    鈴木--何故か木星が緑色。月は普通なのに何故木星だけ。    比嘉(竹内)--5月の木星。シーイングが非常に良い。 火星通信(村上)    URL: http://www.dtinet.or.jp/~cmo/oaa_mars.html e-mail cmo@mars.dtinet.or.jp    覗ける人は是非覗いて見て下さい。南さんが運営している? パリの報告(田部)    7月2日から5日までパリ天文台ムードンサイトでSL-9 の会議。    ・ムードンの83cmを収めたドームの1階は惑星,彗星のアーカイブ     になっている。    ・パリサイトの図書室で1691 年のカッシニの観測報告を発見。     過去の衝突痕跡の可能性大。-->論文化の予定。     パリの報告(堀川)    ・1673年の衛星の観測-->SEBの濃度変化-->RSBayのようなものが     いわゆるカッシニの斑点にもある。    ・写真のア_カイブより1947年にSEB撹乱が発生した可能性。 オーストラリアの報告(竹内)    ブリスベーンで地球物理の国際学会。    長谷川氏,竹内氏が出席,英語での口頭発表。    T.Hockey氏が1876年のオーストラリアでの大赤斑の観測について    発表。Hockeyは話しはうまいが貧乏揺すりもひどい。 岡山での彗星観測(長谷川)    HB彗星から氷を検出すべく観測。たまたま比較のために向けた    ガニメデ(表面は氷)を観測中,偶然にも木星観測。シーイング    が非常に良く木星の 2.1ミクロンの映像が得られた。SL-9緯度    のリムにヘイズ状の明るい部分がある。Visibilityの変化で論文が    1本書けるかも。 月惑星シポジウム(長谷川)    8月8,9,10日の3日間相模原の宇宙科学研究所で表記のシンポ開催。    10日の午前中百武彗星とSL-9の発表。木下(百武),竹内(SL9), 長谷川(SL9)の各氏が発表の予定。 次回例会    1996年9月29日 烏山で決定。第五会議室予約済み。     木星会議    10月25-26日 富山での予定。 木星観測会    8月24日 国立天文台三鷹の50cmで。(晴れれば。) 以上 (田部記)