月惑星研究会 1997年6月22日(日) 13時から 場所:世田谷区立烏山区民センター 第3会議室にて 参加者: 堀川、繭山、竹内、田部、佐藤(パタ)、仙台、村井、 三谷、五十嵐、成田、 鈴木(達)、鈴木(カパ)、石橋、村上、 唐沢、長谷川 16人 平均年齢 39.3 +/- 9.4 歳 毎回平均年齢が上がっている。 ■ 自己紹介 ■ 木星面近況(堀川) STrZの白斑とRSの衝突 田部がInternetで集めた画像から作成した図を参照。 4/23-5/2 RSと白斑の間にprojectionがある。 5/15 白斑が引き伸ばされ始める。 5/17-5/22 RS内部に白斑らしき明部 5/27 5月中はRS前方のbayがなだらか。 6/2 RS後方に白斑? (すり抜けた) 6/9 後方の白斑は消失! 6/10-6/11 RS前方に明部(回った?) *** 結局飲み込まれた! *** Voyagerのムービーを調べてRSを回る暗斑の動きのパターンを調べたらどうか? ... PATA RSの経度 61度前後で停滞。 昨シーズンまでゆっくり後退(5度/年) 白斑との関係は今のところ不明。もう少し様子を見る必要がある。 田部が公開画像から白斑の運動を解析する。 Pic du Midiの画像の6月上旬のもののRS南部に暗い模様が見えるが、白斑との関係は? この現象について5月25日に月惑星研究会としてプレスリリースをした。 朝日、毎日、赤旗、京都新聞などに掲載された。 永続白斑 BC 5/27 87.1 繭山 6/13 80.3 堀川 FA 6/6 122.6 繭山 6/13 118.5 堀川 DE 6/6 95.9 仙台 6/13 94.3 堀川 3つともよく見える。 BC-DE 15度 FD-FA 25度 STBからSSTBは床屋の看板構造になっている。 経度増加方向に行くにしたがって緯度が高くなっている。 1周すると、 STBがSSTBになっている。 この構造とジェットの構造の相関がわかるととっても面白い。 (長谷川、竹内) SEB 6/13 122.6 白斑 堀川 6/7 300 白斑 堀川 NEB NEBnにbargeと白斑が見える。 暗斑は木星で最も濃い(茶色)。 6/7 274.7 dark spot 堀川 283.8 white spot 堀川 292.2 dark spot 堀川 白斑は他の経度にもいくつかある。 10, 60, 89.8(6/13), 140, 190, 222.3(6/4) NTB-NNTB 50-90度より後方のNTZが複雑にshadeされている。 NTZのberge 6/4 222.3 堀川 ■ ビデオ上映 成田 火星、ヘールボップ彗星唐沢 木星石橋 木星 ■ パタの即席(佐藤パタ) 木星のオーロラの観測を今後も続ける予定。 コーネル大学のGieraschと共同研究でガリレオの画像データの解析を行う予定。 「天文月報」別刷り10部配布 ■ STrZ白斑の動き Part 2(堀川) 1987年から1993年までの白斑と、現在(1994-1997年)の白斑とは別物。 配布物 「ドリフトチャート」2枚 ■ 木星と地球の大気研究の歴史比較(竹内) 5/20に行われた「日本における気象研究に関する現状と将来像」(日本気象学会主催)で 話した内容を紹介。 地球大気研究の歴史 内部から大気を見る --> 気象衛星によって外部からの観測 木星大気研究の歴史 外部から大気を見る --> 探査機によって内部の観測 ■ Hale-Bopp彗星の近赤外偏光観測(長谷川) 木曽シュミットシンポジウムで発表した内容を紹介。 世界で初めての彗星の近赤外偏光撮像観測 ハレー彗星の偏光度より高い 偏光度の高い領域が反太陽側に伸ている ■ 次回例会 1997年8月3日(日) 世田谷区立烏山区民センター第3会議室 ■ 連絡事項 大天連惑星分科会合宿 8/19-8/21 東海大学 なんとか研修館 ■ 二次会 「つぼ八」にて。 ■ 三次会 「南の麦」にて。