月惑星研究会例会 1998年6月21日(日) 13時から18時 場所:世田谷区立烏山区民センター 第3会議室にて ■ 出席者 鈴木、田部、堀川、小山田、成田、関口、武藤、唐沢、長谷川 ■ 木星面近況(堀川) 今シーズンの木星2大イベント 永続白斑 BC, DE の合体 mid-SEB outbreak これらの経度は関東地方の天候と相性が悪い。 永続白斑 BC, DE の合体(堀川、田部、長谷川) 永続白斑の発生から現在までについてのやさしい解説(堀川) 1998年5月になって、BC, DE の位置に白斑が一つしか見えない。 DEが消滅した? あるいはBCと合体。 --> BE IAUC 6942 によると、 1998年2月に合体。 合体後に20%大きくなった。 BEの位置は昨年のBCの延長に対応。 BEの特徴 波長により見え方が違う。 B, CH4 白斑として見える。 V,R,I 経度方向に広がった雲 長谷川説 B, CH4バンド -> 成層圏の雲 V,R,Iバンド -> 対流圏の雲 対流圏と成層圏で雲の見え方が違う。 --> 対流圏で渦が壊れたが、成層圏にはまだ残っているとすると、面白い。 上層の渦は、成層圏のコールドコアが放射によってゆっくり 崩壊していく? 竹内説 対流圏にもまだ渦が残っているが、周りの雲に埋もれている。 壊れたと判断するのはまだ早過ぎる。 (from private communication) 伊賀説(田部が紹介) 6月3日、Pic du Midi 天文台の公開画像を見ると、BE位置のすぐ後側にDEの 痕跡と思われる白斑が見える。DE単独消滅説も可能性あり。 mid-SEB outbreak mid-SEB outbreak とは? SEBZに発生する9h53-54m台の自転周期(SEB撹乱中央分枝)を持つ白斑群。 大赤斑直後のものとは一応区別。 発生源 0-330度付近。 大赤斑前方での活動は異例。 60年代に不確実な観測があるのみ。 1997年の状況 5月 300度付近に明部が1つ。 夏頃 1-2個の白斑 12月 350度付近に白斑 発生時期 4月初 0度付近のSEBnに暗塊(堀川/伊賀) 3月発生 宮崎氏 現状(6月) 活動域(230-330度) ■ 木星会議について 雑誌への案内 9月号に間に合わせる(鈴木)。 案内状 原案 田部が7月中 案内送付先 堀川7月中 発送 鈴木 講演者 長谷川が交渉する。 懇親会 一般 4000円程度 学生 3000円程度 40人程度で予約を入れる。 何かアトラクションを考える。 スケジュール 10月24日(土) 13時 開始 自己紹介(1時間程度) 14時 近況 分科会 17時 講演 記念講演 19時 懇親会 10月25日(日) 9時 研究発表 11時 次回開催地決定 片付け 12時 閉会 分科会 写真、ビデオ、CCD 観測入門 その他 ■ 次回例会 8月23日(日) ■ 二次会 「村さ来」にて、田部、堀川、小山田、長谷川。