ALPO-Japan: Jupiter Section (September 14, 2000)

2000年09月14日の木星

阿久津富夫、伊藤紀幸、河原義則、米山誠一

T.Akutsu, N.Ito, Y.Kawahara, S.Yoneyama

September 14, 2000(UT)

Summary

GRS
大赤斑の経度はII=74.8度にあり、南側のアーチ構造はやや淡くなりました。
SEBc red spot
SEBZはかなり明るくなっていて、II=117.3度と141.6度に赤い斑点が見られます。この2個の斑点はかなり早く前進しており、まもなく大赤斑後方のSEB撹乱領域に差し掛かります。
EZs GWS
EZsの大白斑(GWS)が、大赤斑の真北を通過中です。GWSに先行する暗部が通過した際には、SEBnからの白いRiftが見られたりしましたが、GWS本体の通過では大きな変化は今のところ見られていません。
NEB
この経度のNEBは、北側に大きな湾入が見られ、変化が激しい領域です。II=160度以降のNEBは、NEBnがベルト状に見えて、NEB全体が二重に見えます。II=160度付近に見られるEZnの白斑は大きなもので、NEBsに湾入しています。
阿久津氏の画像は、380nmの紫外域の画像です。様々な波長での観測は雲の高さの情報を与えてくれます。



Tomio Akutsu (320mm Newton, Cooled CCD camera Teleris2)

No. 19 2000/09/14
17:16(UT) I=245 II= 59 (U-360)

Noriyuki Ito (600mm Cassegrain, Digital Video SONY DCR-PC100)
No.26 2000/09/14 18:06:52(UT)
I=275.2 II= 88.7 III= 38.8

No.27 2000/09/14 19:01:20(UT)
I=308.4 II=121.6 III= 71.7

No.28 2000/09/14 20:03:55(UT)
I=346.5 II=159.5 III=109.5

600mm Cassegrain, K-40mm, Collimated
SONY DCR-TRV20, 8 frames comp.

  • 今回から使用しているビデオカメラが変わりました。
  • 新潟県立自然科学館

Seiichi Yoneyama (200mm Newton, Digital still camera NEC Picona)
No. 13 2000/09/14 18:45:10(UT)
I=298.5 II=111.9 III= 61.9

No. 14 2000/09/14 20:01:00(UT)
I=344.7 II=157.7 III=107.8

200mm Newton(F4), LV10mm(f/27)
NEC Picona 1/7sec, 7/6 frames composite
Seeing:4/5 Transp.:3/5

  • 透明度:3/5 シーイング:4/5 のまずまずの条件でした。
  • ほとんど毎日明け方に起きて空をみましたが、曇りや雨の日が続いており、やっと半月ぶりに木星を撮影できました。


Yoshinori Kawahara (250mm Cassegrain, Digital still camera NEC PICONA)

No. 32 2000/09/14 19:50:14(UT)
I=338.2 II=151.2 III=101.3
250mm Cassegrain, barlow 3x(f/32)
NEC Picona 1/7sec, 8 frames composite

(Enhanced by Y.Iga)


No. 33 2000/09/14 20:17:56(UT)
I=355.1 II=167.9 III=118.0
250mm Cassegrain, barlow 3x(f/32)
NEC Picona 1/7sec, 8 frames composite

(Enhanced by Y.Iga)

  • この所時々だけどseeingのいい時があり。そのかわり雲が流れて観測時間がとれない。
  • seeing6/10

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