1997年6月16日/18/20日の木星

浅田秀人・伊賀祐一・薄出敏彦・忍穂井幸夫・土山由紀子・堀川邦昭・松田裕一


梅雨の合間の観測報告です。観測条件はあまり良くありません。


1997年 6月16日の観測

浅田秀人 (305mm Newtonian, MUTOH CV-04 CCD Camera)


1997.06.16 17h52m
I=307 II=170

  • NEBnのII=160付近にbargeがある。
  • NTrZの150付近は暗いが、colではなくNTBのprojのようだ。
  • NTBは170以降で太く安定している。
  • STrZの170,195付近に小白斑がある。

1997年 6月18日の観測

浅田秀人 (305mm Newtonian, Drawing)


1997.06.18 16h37m(UT)
I=217.7 II= 65.6

  • RSはやまぶき色(橙より淡い)。北側はさらに淡いが、形状は北に伸びた楕円。
  • RS bayのRSの真北は明るさはあるが、他のSTrZに比べると明らかに暗い。
  • RS直後のSEBは最も濃い。
  • NEBnのCM後方に浅いbay。
  • 左端のNTrZは暗い。
  • CM後方のNTZは暗い。

伊賀祐一 (280mm Schmidt-Cassegrain, drawing)


1997.06.18 16h50m(UT)
I=224.4 II= 72.3

1997.06.18 17h20m(UT)
I=242.7 II= 90.5

  • 観測条件は良くないが、STrの白斑は見えないようだ。
  • 右は永続白斑DEがCMのスケッチ。
  • DEの北のSTrZに小さく光るspotが見える。
  • DE〜FAの間のSTBは濃い。
  • 大赤斑後方のSEBnは30°ほど淡化しているようだ。SEBZに白斑があるのかもしれない。
  • SEBは90°から後方ではSEBsもSEBnも太くなっている。


土山由紀子 (105mm Refractor, drawing)


1997.06.18 18h10m(UT)
I=274.4 II=121.8

  • NEBが一番濃い。NEBs前方のコブが目立つ。NEBs後方のフェストーンは,それより小さい。CMより若干後ろのNEBnにバルジ(?)が見える。
  • NTBは見えているが,全体的に薄く,中央部前後しかわからない。
  • SEBは,前方が太く,後方が若干細くなっており,色は後方の方が濃い。STrZはSEBの3分の1くらいの太さだが,白くくっきり見えている
  • STBは前方の一部と中央部に濃い部分あり。
  • STBからSPRにかけての方が,NPRよりかなり暗い。

忍穂井幸夫 (200mm Newtonian, drawing)


1997.06.18 16h00m(UT)
I=194 II= 42

1997.06.18 16h40m(UT)
I=218 II= 66


薄出敏彦 (250mm Newtonian, drawing)


1997.06.19 14h00m(UT)
I=278 II=120


1997年 6月20日の観測

堀川邦昭 (160mm Newtonian, drawing)


1997.06.20 16h11m(UT)
I=157.8 II=350.5

1997.06.20 17h27m(UT)
I=204.2 II= 36.4

  • 台風一過でシーイングが悪い。

忍穂井幸夫 (200mm Newtonian, drawing)


1997.06.20 15h40m(UT)
I=138 II=331


松田裕一 (Drawing)


1997.06.20 18h10m(UT)
I=230.4 II= 62.4
Seeing:3/10 Transp:10/10

1997.06.20 19h00m(UT)
I=260.9 II= 92.6
Seeing:2/10 Transp:10/10


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