1997年8月19日の木星

浅田秀人・安達 誠・忍穂井幸夫・堀川邦昭・張替 憲・松田裕一


1997年 8月19日の観測

浅田秀人 (305mm Newtonian, MUTOH CV-04 CCD Camera)

1997.08.19 13h32m(UT)
I=182 II=278

  • NEBのbarge,nick,bargeトリプレットを子午線に捉えた。Nickは画像で両bargeのほぼ真ん中だが、眼視では後方bargeに近い。
  • SEBsにII=280〜290にgap有り。

強調処理を行なった画像


安達 誠 (310mm Newtonian, drawing)


1997.08.19 11h20m(UT)
I=101.7 II=198.3

  • SSTB、SSSTBについてはSPRが暗いながらもよく分かる。
  • STBには新しい白斑が出現していて、左の白斑は明るくよくわかる。
  • SEB内部はどこもかしこもモヤモヤしているが、目立ったものはない。
  • NEBにnotchは2つあり、右側のものが大きくclear。NEBは太く描きすぎてしまった。
  • EZのfestoonは青っぽいが、コントラストが低くはっきりしない。
  • NTrZの山吹色のにじみがよく分かる。
  • NNNTBは模様のムラが大きいが、目立つものはない。


1997.08.19 12h08m(UT)
I=131.0 II=227.2
  • STBは右側に行くほど淡くなっていき、見えなくなっていくようだ。
  • STBのWSは左側のものはまだ明るく見える。
  • SEBの南北組織の中間部は、白斑の小さなものが非常にたくさん見られる。目立ったものはないが、白斑一つ一つはかなり明るいもののようで、写真なら目立って写るかもしれない。
  • SEBはNEBと比べて暗いこげ茶色をしていて、NEBとは対照的である。
  • NEBnのひも状のbandはよく目立ち、NEBとの中間も明るくなってきているようだ。
  • 右側のbargeは珍しく暗くよく目立つ。
  • NPR地方のbandはよく目立つ。


1997.08.19 12h41m(UT)
I=151.1 II=247.2
  • STB、SSTB共に細く黒くなっていてよく目立つ。とりわけSTBはCM右側で極端に淡くなり、見にくくなる。存在がかろうじてわかるだけ。
  • STrZは中央に淡いbeltが見える。少しでもシーイングが乱れれば見えなくなってしまう。
  • SEBnはSTBのような細く濃いbeltとして見えるが、濃淡の差は大きく、CM右側では切れている。
  • NEBnのbargeは非常に濃く、今までの最も濃いものと同じ。


1997.08.19 14h34m(UT)
I=220.0 II=315.5
  • STBは右端からわずかに濃くなってきている。
  • STZの白斑(center 331.2°)は明るくよく目立つ。上下のbandは濃く、とても良く見える。
  • SEBZのoval(center 325.1°)は小さくて明るい。STZの白斑ほどの明るさはないが、よく目立っている。SEBnを分断してはいない。すぐ右下に小さな白斑が見られる。
  • EZnのfestoonはいずれも青味が強く美しい。
  • NTBはくびれている部分以外は二条になっている。


1997.08.19 15h22m(UT)
I=249.2 II=344.5
  • 右端のSTZの白斑は周辺でもよく目立つ。高い所にあるからだろう。
  • CM後方のSEBsの上に小さなbayができ、その上にそれぞれ小さな白斑が見られる。
  • SEBnの右側が淡くなっていて、SEBが全体的に細くなったように見える。
  • NTrZは山吹色のにじみがよく目立つ。
  • NTBのdark spotは中心に白斑があり、それを包み込むかのようなspotが見られる。currentに乗っているのは白斑か?
  • NTBは細く二条になって見える。


堀川邦昭 (160mm Newtonian, drawing)


1997.08.19 12h39m(UT)
I=149.9 II=246.0

  • この経度のEBはかなり明瞭。
  • NEBnの淡化が進行しているようで、淡い北縁にstreak状の組織が残っている。
  • NTZのdark barは淡いshadeのようにしか見えない。


1997.08.19 14h11m(UT)
I=206.0 II=301.5
  • SEB内がかなり乱れている。
  • CM後方にやや暗めの白斑が2個見られる。前方のものはやや南寄り。
  • CM後方のfestoonは拡散して太い。
  • SEB南縁のprojectionはCM後方で少ない。


1997.08.19 15h35m(UT)
I=257.1 II=352.4
  • CM上の暗斑後方でNEBが細くなり、白斑はnotch状に見える。
  • EB明瞭。
  • 周辺減光の中にRSが見える。


忍穂井幸夫 (200mm Newtonian, drawing)


1997.08.19 13h05m(UT)
I=165.0 II=261.0

  • NEBnのBarge-Notch-Bargeの3連構造ははっきりしている。Notchはかなり大きく凹み、Bayのようだ。
  • NTBが明るい。
  • 雲が多く、途中で観測中止。


張替 憲(260mm Newtonian, CCD-Tech. CCD10)


1997.08.19 13h19m(UT)
I=174.2 II=270.1

1997.08.19 13h58m(UT)
I=197.9 II=293.7

1997.08.19 14h28m(UT)
I=216.2 II=311.8


松田裕一 (Drawing)


1997.08.19 12h05m(UT)
I=129.1 II=225.4
Seeing:6/10 Transp:7/10

1997.08.19 13h00m(UT)
I=162.7 II=258.7
Seeing:6/10 Transp:5/10

1997.08.19 14h05m(UT)
I=202.3 II=297.9
Seeing:6/10 Transp:5/10

1997.08.19 15h00m(UT)
I=235.8 II=331.2
Seeing:6/10 Transp:6/10


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