1997年8月20日の木星

浅田秀人・安達 誠・忍穂井幸夫・堀川邦昭・松田裕一


1997年 8月20日の観測

浅田秀人 (305mm Newtonian, MUTOH CV-04 CCD Camera)

1997.08.20 13h01m(UT)
I=321 II= 50
1997.08.20 13h21m(UT)
I=334 II= 62
1997.08.20 14h06m(UT)
I= 1 II= 89

  • BC(p)がRS前端とほぼ並んでいる。また同じ経度のSSTBに小白斑有り。DE(c)はRS後端とほぼ等しい。DEがBCより若干大きい。
  • SEBZの白雲は4連で、最後尾はII=109.
  • NTrZ,111に白斑があり、NTBsにbayが見られる。そのすぐ前方はprojection状だが、おそらく暗斑。
  • NTZの85〜112にあるdark-streak(NTBの分枝)の後続,II=115に明域がある。NTZは全般に明暗があるとも言える。
  • NNTBが105以降で太い。

強調処理を行なった画像


安達 誠 (310mm Newtonian, drawing)


1997.08.20 11h40m(UT)
I=271.9 II= 0.7

  • 右端から大赤斑が出てきた。STBは南北のダブルになって前方へ伸びている。
  • CM右のSEBsのbay(center 12.1°)は大変よく目立ち明るい。
  • NTB〜NTrZは昨夜と形状は変わらない。
  • NEBnの中央のnotchも明るくよく目立っている。


1997.08.20 12h38m(UT)
I=307.3 II= 35.7
  • LEBSのBCは明るくよく目立つ。DEはやや歪んで見える。SSTB中のWSはキラキラとよく目立つ。BCの前方の明部はBCよりもやや南寄りか?BCの方がDEよりも南寄り。
  • 大赤斑前方に食い込む形でWSが入り込んで見える。比較的明るい。
  • 大赤斑は赤味がわずかに感じられる。まだ今シーズン中ではよく色が分かる。
  • NTBは水平だが、スケッチでは左端が斜めになってしまった。
  • NTB中央近くのdark spotは、すぐ後方にWSを伴っているが、NTBsを分断しているように見える時が多い。
  • NTBは時としてdark spotのchainのような感じの濃淡を感じることがある。微妙な濃淡が見られる。


1997.08.20 13h31m(UT)
I=339.6 II= 67.7
  • 良シーイング下で、LEBS付近は非常によく捉えられた。
  • 3つのLEBSはいずれも緯度が違うところに見えている。
  • 大赤斑はアーチがかかり、左側のものがとてもよく目立って、右側は幅が広く淡い。
  • NEBは全体的に単調であり、目立つものは中央のnotchだけになっている。


1997.08.20 14h46m(UT)
I= 25.4 II=113.0
  • SSTBはFA上方より幅が狭くなり1本となる。
  • NEBnのnotchは明るくよく見える。
  • NTB上のdark spotはよく見ると、フィラメント状の見え方を呈している。
  • NNTBはCM後方より暗部のbandとして見え始める。
  • 気流が少し悪くなり、NPRの微妙なdetailは分からなくなってしまった。


1997.08.20 15h38m(UT)
I= 57.0 II=144.5
  • SPRのこの辺りからはbeltなどの目立った模様もなく、とらえどころがない。
  • STBの淡化部出現。この段階では形状は全くつかめない。
  • SEBZの内部は輝度のかなり違うWSがいくつもあるらしい。
  • NTBのdark spotの横には必ずといっていいほど近くにWSが見られる。


堀川邦昭 (160mm Newtonian, drawing)


1997.08.20 13h00m(UT)
I=320.7 II= 49.0

  • RSはかなり赤味があるが、南縁は青黒い。
  • 前方のstreakは消失したようだ。
  • NEBやや細く、北縁の小白斑はnotch状に見える。
  • BCとDEがRSをはさんだ位置にあり、面白い光景になっている。


1997.08.20 14h35m(UT)
I= 18.6 II=106.4
  • SEBZには大き目の白斑が3つあるが、7月後半に比べてかなり静かになった感じ。
  • NEBはかなり細く、北縁は乱れている。
  • NTBの床屋の看板構造は消失している。


忍穂井幸夫 (200mm Newtonian, drawing)


1997.08.20 13h07m(UT)
I=324.2 II= 52.6

  • 白斑BC,DEがGRSの上方左右に分かれて並んでいる。
  • SEBZのGRS後方は白斑状の淡い部分が続いている。


松田裕一 (Drawing)


1997.08.20 11h50m(UT)
I=278.0 II= 6.7
Seeing:4/10 Transp:5/10

1997.08.20 12h30m(UT)
I=302.4 II= 30.8
Seeing:7/10 Transp:6/10

1997.08.20 13h22m(UT)
I=334.1 II= 62.3
Seeing:7/10 Transp:7/10

1997.08.20 14h20m(UT)
I= 9.5 II= 97.3
Seeing:6/10 Transp:4/10

1997.08.20 15h20m(UT)
I= 46.0 II=133.6
Seeing:6/10 Transp:4/10


月惑星研究会関西支部のHomePageへ戻る 木星セクションへ戻る