ALPO-Japan: Jupiter Section (May 22, 1998)

1998年 5月22日の木星

安達 誠・浅田秀人・伊賀祐一・池村俊彦・奥田耕司

忍穂井幸夫・堀川邦昭・繭山浩司・佐藤幹哉


May 22, 1998

●永続白斑を捉えた!
各地で観測が行なわれ、永続白斑付近の様子が捉えられました。3個の永続白斑のうち、最も後方のFAの姿が確認されました。BCとDEは、一方が消失したか、もしくは2つがマージ(合体)して一つの白斑BEとなっているようですが、まだ明確な姿は捉えられていません。
注:4月22日に3個の永続白斑が捉えられたと報告しましたが、その後の解析で2個しか見えていないことが判明しました。


浅田秀人 H.Asada (305mm Newtonian, MUTOH CV-04 CCD Camera)

Asada CCD Image JPEG 17KB
Original Image

Asada CCD Image JPEG 22KB
極端な画像強調を適用(伊賀)

今朝、はじめて永続白斑を見ましたので、速報します。


池村俊彦 T.Ikemura (310mm Newtonian, Digital Camera NEC Picona)


No.17 1998/05/21 19:41(UT)
I=225.4 II= 21.1
31cm F5 ニュートン
F32 2゜プリズム DR-655フィルター使用
NEC PICONA 1/7秒 6枚コンポジット

極端な画像処理を適用


No.18 1998/05/21 19:46(UT)
I=228.5 II= 24.1
Ds= +1.7゜Dia=37.22"
31cm F5 ニュートン
F32 2゜プリズム DR-655フィルター使用
NEC PICONA 1/7秒

極端な画像処理を適用


忍穂井幸夫 Y.Oshihoi (200mm Newtonian, Digital Camera NEC Picona)


Image#11 1998/05/21 18:50(UT)
I=194.9 II=350.9
NEC Picona 4 Images Composite

Image#12 1998/05/21 19:19(UT)
I=212.6 II= 8.4
NEC Picona 2 Images Composite

Image#13 1998/05/21 19:57(UT)
I=235.8 II= 31.4
NEC Picona 4 Images Composite

極端な画像処理を適用

極端な画像処理を適用

極端な画像処理を適用
起きるのが遅くなってしまい、注目の白斑DEの周辺がCMから離れてしまいました。透明度3/10,シーイング3/10と条件的にはかなり苦しい条件でした。眼視的には、はっきりと白斑を捉えることができませんでしたが、画像ではややそれらしい?もやもやがあるように見えますが・・。(わかりません)

1998/05/21 19:02(UT)
I=201.3 II=357.3
  • 白斑BC,DE,FAの見える経度であったが、眼視ではSTBにやや濃度差を感じるものの、白斑の確認はできなかった。


奥田耕司 K.Okuda (250mm Newtonian, BITRAN BT-01 CCD Camera)


Image#9 1998/05/21 19:06(UT)
I=203.4 II=359.3
Seeing:3/10 Transp.:5/10

Image#10 1998/05/21 19:15(UT)
I=208.9 II= 4.7
Seeing:3/10 Transp.:5/10

Image#11 1998/05/21 19:25(UT)
I=214.9 II= 10.7
Seeing:3/10 Transp.:5/10

極端な画像処理を適用

極端な画像処理を適用

極端な画像処理を適用


  • 低空のモヤのため透明度が悪い。
  • 眼視では永続白斑はまったく見えない。
  • CCDではFAが何とか見える。

安達 誠 M.Adachi (310mm Newtonian, Drawing)


No.9 1998/05/21 19:12(UT)
I=209.0 II= 4.7
Seeing:5/10 Transp.:3/5 x360
  • LEBSらしきBAYがSTBの左はしにBAYとして見える。DEなのかFAなのかはっきりしないが,緯度から見て自分にはFAと思われる。明るさは感じられない。
  • SEBsにBAYがみられ,その前後がprojection状に見えている。
  • FESTはいずれもよく目立ち,いずれもplumeをともなっている。右側のものはきわめて大きくはっきりしている。
  • 明らかにNTrZにNotchが見られる。
  • NTZに極めて輝度の低い白斑がある。


No.10 1998/05/21 19:42(UT)
I=227.3 II= 22.8
Seeing:7/10 Transp.:3/5 x360
  • SEBZは明るいが,とても白斑とは言えないくらいの明るさだ。
  • GRSにむけて流れるアーチが見事に見られる。大赤斑にはわずかに赤味が感じられる。
  • NTBはNTC-cの暗斑のすぐ北からはっきり見えている。NTZもこの部分から明るくなっている。


伊賀祐一 Y.Iga (280mm Schmidt-Cassegrain, Drawing)


No.11 1998/05/21 19:10(UT)
I=207.4 II= 3.3
Seeing:2(3)/10 Transp.:2/5 x311
  • シーイングが最後まで落ち着かず残念。
  • LEBSを確認したかったが、この条件では無理だろう。
  • SEBはCM左に濃化部が2ヶ所。その前方のSEBnは淡化して白斑状に見える。


堀川邦昭 K.Horikawa (160mm Newtonian, Drawing)


No.7 1998/05/21 18:54(UT)
I=198.0 II=353.8
Seeing:4-5/10 Transp.:3/5 x200
  • mid-SEB outbreakの本体が見える、明るい白斑はひとつだけで後続の白斑は出現していないようだ
  • CM前方のSTBにFAらしき明部がある、「BE」は確認できず
  • この部分のみSTZB?らしきベルトが見られる
  • NTB〜NNTBかなり暗い
CMT観測 (時刻はUT)
4. 1998/05/21 18:42NEB-NDBAR C2346.6
5. 1998/05/21 19:06EZ-N DFESTC1205.4


繭山浩司 K.Mayuyama (200mm VISAC, Drawing)


No.1 1998/05/21 18:20(UT)
I=177.3 II=333.3
Seeing:4/10 Transp.:2/5
  • CMの5〜10度前方の永続白斑はFAか?
  • また、その前方15〜20度にもう一つ白斑状の部分(BEか?)が見られる。
  • SEBZは340度付近まで明るく、暗柱状の暗部後方からやや暗くなる。
  • NEBnでは345度のDark BARが目立つ。
  • CMT観測:18h40m NEBn D.Bar ω2=345.4


佐藤幹哉 M.Satoh (150mm マクストフ・カセグレンMK-65, Digital Video Image)


No.1 1998/05/21 19:11(UT)
I=208.2 II= 4.0
Seeing:3/10 Transp.:2/5


極端な画像強調を適用

1998年 5月21日28時11分(JST) 19時11分(UT)
CM 体系1= 208.2 体系2= 4.0 体系3= 88.8
望遠鏡 MK-65(15cm マクストフ・カセグレン)
    D=150mm f=1500mm
    PL-17mm使用(コリメート撮影)
撮 像 Victorデジタルビデオ GR-DVX
    1/6 秒撮像
    ビデオキャプチャ(Canopus V-PORT)により画像取り込み
画 像 4コマからコンポジットして合成
視 相 3/10  透明度 2/5 天候 はれ


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