ALPO-Japan: Jupiter Section (July 19, 1998)

1998年 7月19日の木星

安達 誠・伊賀祐一・奥田耕司・忍穂井幸夫・根市満之


July 19, 1998

●概況
大赤斑の前方の観測です。STBはω2=353までの経度は濃いベルトですが、それ以降の経度では、STBnが淡化していて、奥田氏の画像でごく淡いBeltになっています。濃く残っているSTBsは次第にSSTBにシフトしている様子が見られます。

奥田氏の画像では大赤斑が捉えられていますが、大赤斑を取り巻く南側のアーチ構造が見られることと、大赤斑直前のSTrZあるいはSEBsが南に盛り上がって見えます。

新メンバーの青森県の根市満之氏が、NEC Piconaで撮影された木星を送ってこられました。今後の活躍に期待します。

第I衛星イオの影の経過が16h47m(UT)から20h03m(UT)まで、またイオ本体の経過が18h01m(UT)から観測されました。


奥田耕司 K.Okuda (250mm Newtonian, BITRAN BT-01 CCD Camera)


Image#31 1998/07/18 17:49(UT)
I=314.2 II= 27.9

Image#32 1998/07/18 17:53(UT)
I=316.6 II= 30.3

Image#33 1998/07/18 18:10(UT)
I=327.0 II= 40.6

Image#34 1998/07/18 19:41(UT)
I= 22.5 II= 95.6


S=6/10-4/10 T=6/10-3/10(もや)

  • 眼視でGRS前方のSTZ内の白斑が2個ほど確認できる
  • 眼視でNEB内のリフト構造やバルジがはっきりとわかる
  • GRSの形はエッジ付近ではあるが、よくわかる、赤味はあまり感じない
注(伊賀)
イオの影の経過と、イオ本体が#31と#32の画像では木星の右に、#33でSEBn右端に、#34で大赤斑の下に見られます。

忍穂井幸夫 Y.Oshihoi (200mm Schmidt-Cassegrain,Digital Camera NEC Picona)


Image#33 1998/07/18 15:36(UT)
I=233.8 II=308.2
NEC Picona 1/7 sec.、3枚コンポジット
Tele Vue 3倍バローレンズ

極端な画像処理を適用(伊賀)

  • 少し送るのが遅れてしまいましたが、7月19日の早い時間帯の画像ですので、伊賀さんや奥田さんの観測経度より少し前のものです。


安達 誠 M.Adachi (310mm Newtonian, Drawing)


No.29 1998/07/18 17:40(UT)
I=310.5 II= 24.2
Seeing:7/10 Transp.:4/5 x360
  • SSTBに大きく目立つ白斑。
  • GRS左のアーチが良く目立つ。GRSには赤味は感じられない。
  • SEBsはshadeされたようなvailのようなモヤモヤした見え方をしている。
  • SEBnは微妙な濃淡のToneがあるが、目立つ暗斑はない。
  • EBは左側のFestoonより右で1本の幅のあるBand状をしている。
  • NEBsは青っぽい灰色の大きな暗部の連続になっていて見事だ。NEBnは赤味のある濃く目立ったBandになっていて東西に渡って非常に濃く良く目立つ。
  • NNTBはほとんど不明瞭でつかめない。


No.30 1998/07/18 18:24(UT)
I=337.3 II= 50.8
Seeing:8/10 Transp.:4/5 x360
  • STZの左端の白斑はかなり見えにくくなった。
  • GRSはかすかな赤味が感じられる。内部に目立つ濃淡はない。
  • STrZにGRS前方よりStreak状のShadeが見られるが、これはSTBから北に出ているように見える。
  • SEBZのGRS直後の白斑は極めて小さく明るい。シーイングが悪いと大きく見える。
  • NEBnが非常に濃く良く目立つが、右側から二重構造のない元の姿が見え始めている。
  • NTB以北は全体としてかなり暗い。


No.31 1998/07/18 19:30(UT)
I= 17.6 II= 90.6
Seeing:6/10 Transp.:3/5 x360
  • SSTBに長い白斑というか明るいStreakができていて良く見える。
  • NEBにBargeが出てきた。この辺りのNEBは昨年後半と良く似ている。



伊賀祐一 Y.Iga (280mm Schmidt-Cassegrain, Drawing)


No.33 1998/07/18 16:27(UT)
I=265.7 II=339.9
Seeing:4-5/10 Transp.:2/5 x311
  • STBの左にFAが見えている。STBはCM右までが濃い。
  • SEBZの左端に白斑が見えている。この白斑の後方はSEBcも濃いが、SEBZ全体が濃い。CM右にSEBcの濃化部が2ヶ所見られる。
  • EZnのCM左にPlumeが見える。
  • NEBnのCM付近に横に広がったBargeがある。
  • NTBは細いが濃い1本のBeltに見える。
  • NTZはCM左までは幅が狭い。


No.34 1998/07/18 16:49(UT)
I=279.2 II=353.2
Seeing:5-4/10 Transp.:2-3/5 x311
  • STBの濃い領域の終端部(Gap)がCMのスケッチ。この終端部の南のSTZに淡い白斑がある。
  • SEBの濃い領域は、左からSEBn→SEBc→SEBsと移る。右端には大赤斑が見えてきた。大赤斑の前方のSEBnは明るい。
  • EZnには2個のPlumeが見える。
  • NEBnにBargeが3個。左端のBargeは濃い。
  • CM右のNTrZの2ヶ所は木星面で最も明るい。ちょうどBargeに挟まれている。


CMT観測
1998/07/18 16:49 STB D AREA F 2 353.3

根市満之 M.Neichi (200mm Newtonian, Digital Camera NEC Picona)


Image#1 1998/07/18 19:09(UT)
I= 4.3 II= 77.6


S=8/10 T=8/10

  • 池村氏の指導の下に、初めてPiconaで木星を撮影しました。

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