ALPO-Japan: Jupiter Section (July 28, 1998)

1998年 7月28日の木星

安達 誠・伊賀祐一・忍穂井幸夫・繭山浩司・林 敏夫


July 28, 1998

●概況
繭山氏のスケッチでは、BEとFAが眼視で捉えられています。FAははっきりとしていますが、BEは捉えにくい状況です。BE直後のSTBは濃化している様子です。

第I衛星イオの影の経過が、13h09m(UT)に始まり、15h25m(UT)に終了しました。また、イオ本体の経過が、14h17m(UT)に始まり、16h31m(UT)に終わりました。忍穂井氏の画像のSEBZの左端に写っているのが、イオ本体です。


忍穂井幸夫 Y.Oshihoi (200mm Schmidt-Cassegrain,Digital Camera NEC Picona)


Image#36 1998/07/27 16:10(UT)
I=236.4 II=242.0
NEC Picona 1/7 sec.、3枚コンポジット
Tele Vue 3倍バローレンズ

極端な画像処理を適用(伊賀)

  • SEBZの白斑群は、やや小さくなって収束状態にある。
  • SEBZの前方リム前にイオの本体と思われるヌケがある。
  • NTBnのCM直前にbarge-notch-bargeがあり、目立っている。
  • 白斑BEは、眼視では捉えられなかったが、画像処理をすると拡散状にヌケているのがわかる。


安達 誠 M.Adachi (310mm Newtonian, Drawing)


No.37 1998/07/27 14:20(UT)
I=170.4 II=176.4
Seeing:3/10 Transp.:5/5 x360
  • STBのDSは目立つ模様だが,シーイングが悪いとすぐに拡散されて見えにくくなる。
  • mid SEB outbreakの前端が見えているが,衛星の影にじゃまされて,詳細がつかめない。


No.38 1998/07/27 15:22(UT)
I=208.1 II=213.9
Seeing:5/10 Transp.:5/5 x360
  • SEBZの中央付近のWSのうちどちらか一つは衛星の本体による白斑。
  • この付近のNTBは南北のよくわかるedgeが見られる。
  • NEBnは非常に赤色っぽく美しく見える。


No.39 1998/07/27 16:04(UT)
I=233.7 II=239.3
Seeing:6/10 Transp.:5/5 x360
  • NTrZの中央のベルトは確認出来ない。
  • NEBnのBARGEのすぐ北のNEBにbright streakが見られる。


伊賀祐一 Y.Iga (280mm Schmidt-Cassegrain, Drawing)


No.36 1998/07/27 16:00(UT)
I=231.0 II=236.7
Seeing:2-3/10 Transp.:3/5 x311
  • 雲の切れ目での観測で詳細は不明。途中で完全に曇ってしまった。
  • SEBZのCM付近にやや明るい明部があり、Mid-SEB Outbreakをうかがわせる。CMまでのSEBsは濃い。
  • STB〜SSTBは淡くShade状で、この条件では特徴はつかめない。CM付近に明部か?


繭山浩司 K.Mayuyama (200mm VISAC, Drawing)


No.8 1998/07/27 17:20(UT)
I=280.1 II=285.2
Seeing:7/10 Transp.:4/5 x257
  • FAは大変明瞭に見える。
  • BE付近は捉えづらく、暗部が目立つ。
  • SEBZは多数の白斑が見られ、CMやや前方の白斑は明るく大きい。


林 敏夫 Y.Oshihoi (355mm Schmidt-Cassegrain, Drawing)

No. 8 1998/07/27 15:55(UT)
I=228.2 II=233.8
Seeing:6/10 Transp.:3-4/5 x312

  • 左に衛星本体が見える。
  • mid-SEB outbreakが中央に確認でき右方向でSTrZに噴出している様に見える。
  • SSTBのCMに白斑がある。
  • NEBnに中央・左右にBargeが有る。


ALPO-Japan HomePage Jupiter Section