ALPO-Japan: Jupiter Section (July 29, 1998)

1998年 7月29日の木星

安達 誠・池村俊彦・前田和儀・堀川邦昭・小山田博之


July 29, 1998

●概況
池村氏からPiconaによる非常に条件の良い画像が届きました。

STBが330度(II)からSTBnが淡くなり、STBsが次第に南にシフトしています。特に0〜30度付近は暗斑のの連続のように見えます。さらに後方では大赤斑の南からSSTBに合流しています。SSTBにはいくつかの白斑が認められます。

大赤斑は南にアーチがかかっており、大赤斑本体は南半分だけが赤味を帯びて見えています。大赤斑の前方にはSTrZに淡いStreakが伸びています。

SEBZは、大赤斑の前方の経度ではSEBcがやや濃く、0〜30度付近はやや赤味を帯びて複雑な様相です。大赤斑後方では、直後のSEBsが南に盛り上がっていますが、それ以降のSEBsは淡くなっています。一方、SEBnは大赤斑の後方から次第に南にシフトして、拡散状になっています。

NEBは幅が狭くなっており、NEBsの淡化がより進んでいるようです。NEBnは全体的に細く濃いBeltで、所々にBargeがNTrZにせり出しています。


池村俊彦 T.Ikemura (310mm Newtonian, Digital Camera NEC Picona)


極端な画像処理を適用(伊賀)

1998/07/28 15:16:38(UT)
I= 2.5゜II= 0.7゜III=103.5
De= +2.3゜E.Dia=45.87"
31cm F5 ニュートン
テレビュー5Xバーローレンズ 合成 F36
3゜プリズム NEC PICONA 1/7秒

  • NEB内の白斑が、眼視でも目立っていました。
  • NEBが蛇行しているように見えました。


極端な画像処理を適用(伊賀)

1998/07/28 16:04:58(UT)
I= 31.9゜II= 29.9゜III=132.7゜
De= +2.3゜E.Dia=45.87"
31cm F5 ニュートン
テレビュー5Xバーローレンズ 合成 F36
2゜プリズム NEC PICONA 1/7秒
2枚コンポジット



極端な画像処理を適用(伊賀)

1998/07/28 16:52:16(UT)
I= 60.8゜II= 58.5゜III=161.3゜
De= +2.3゜E.Dia=45.88"
31cm F5 ニュートン
テレビュー5Xバーローレンズ 合成 F36
1゜プリズム NEC PICONA 1/7秒
3枚コンポジット



極端な画像処理を適用(伊賀)

1998/07/28 18:20:40(UT)
I=114.7゜II=111.9゜III=214.8゜
De= +2.3゜E.Dia=45.88"
31cm F5 ニュートン
テレビュー5Xバーローレンズ 合成 F36
1゜プリズム NEC PICONA 1/7秒
6枚コンポジット



前田和儀 K.Maeda (310mm Newtonian, Digital Camera NEC Picona)


極端な画像処理を適用(伊賀)

1998/07/28 18:12(UT)
I=109.5 II=106.8
NEC PICONA 1/7秒



安達 誠 M.Adachi (310mm Newtonian, Drawing)


No.40 1998/07/28 15:34(UT)
I= 13.4 II= 11.5
Seeing:6/10 Transp.:3/5 x360
  • SSTBは南北のエッジが不明瞭。
  • STBは右上がりになっているが、中間部に暗斑が見られる。STBnらしきBeltがGRS左側に見られる。
  • EBが東西に渡って良く見える。淡いが落ち着いた様子を示している。
  • NEBは南北二重になった。
  • NTrZは輝度にムラがあるが、顕著な白斑はない。
  • NTBはかなり濃く見えている。
  • NPRは全体が暗く、NTBより北は一見して暗い半球状となって見える。中には微妙な濃淡がある。


堀川邦昭 K.Horikawa (160mm Newtonian, Drawing)


No.25 1998/07/28 15h50m(UT)
I= 23.2 II= 21.1
Seeing:5-7/10 Transp.:4/5 x200
  • RSから前方に淡いstreakが伸びている
  • CM〜RS間のSEBZはかなり明るい
  • NEBにはかなり顕著なriftが見られる、これほど明瞭なriftは数年ぶりか?
  • festoonはどれも濃く目立つ
CMT観測 (時刻はUT)
52. 1998/07/28 16:58STRZ DRS C2 62.3


小山田博之 H.Oyamada (200mm VISAC, Drawing)


No.16 1998/07/28 14:14(UT)
I=324.7 II=323.1
Seeing:5-6/10 Transp.:6-7/10

  • NEB:NEBnからNEBZにかけては濃化しているが、NEBsに行くにしたがって、淡化している。
  • EZ:EZnは、もやもやとしている。
  • 永続白斑FA: FA後方のSTBは濃化している。FAはこの縞の先端部にある。


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