ALPO-Japan: Jupiter Section (September 7, 1998)

1998年 9月 7日の木星

安達 誠・伊賀祐一・池村俊彦・前田和儀・林 敏夫


September 7, 1998

●概況
大赤斑前方のSTrZを前進しているDark Streakがクリアに捉えられました。9月4日とStreak上の暗斑の位置は変わっていないようです。また、StreakとSEBsとの間に見られるII=8度の白斑も同様で、長さは10度です。

大赤斑の経度は池村氏のNo.64の画像からの計測では、p.endが54度、centerが65度、f.endが77度です。この画像では、大赤斑内部の南に位置するCoreの詳細が見られます。このCoreはII=66度に位置し、長さは8度です。

池村氏の画像からSTBに見られる模様の経度を測定しました。II=280度に永続白斑FA(No.61左端)、II=329度にSTB Gap、その後方ではSTBが南にシフトしながら暗斑の連なりのように見えます。


安達 誠 M.Adachi (310mm Newtonian, Drawing)


No.75 1998/09/07 12:06(UT)
I=245.5 II=291.7
Seeing:4/10 Transp.:5/5 x390
  • SSSTBが非常に暗い。
  • FAは明るくとてもよく目立つ。右にあるOvalも良く分かるがFAほどではない。
  • SEBsのBayは、かなりはげしく前方にシフトしているらしく、今回の観測ではずいぶん離れて見える。
  • EZの内部の詳細はシーイング悪く不明。
  • NTBもかなり複雑だが捉えきれない。
  • CMT:FA f.e. 12h00m(II=288.1), STZ Dark Column center 12h05m(II=291.1), STZ Oval center 12h13m(II=295.9)


No.76 1998/09/07 12:50(UT)
I=272.3 II=318.3
Seeing:7/10 Transp.:5/5 x390
  • 久しぶりの良シーイングでSTBの詳細がよく分る。
  • STBはII=328.8で途切れ、後方はSTBsは暗斑が連なる。
  • STrZの右側にDark Streakが見えてきた。
  • NEBnのCM後方から大きな凸凹が出てきた。乱れ始める前兆だろうか。
  • NTZに小さくとても黒いDark Streak(前端はII=327.4)。
  • CMT:EZn WS(c) 12h47m(II=316.5), STB f.e. 13h04m(II=326.8), NTZ Dark Streak p.e. 13h05m(II=327.4), SSTZ WS(c) 13h08m(II=329.2)


No.77 1998/09/07 14:00(UT)
I=315.0 II= 0.6
Seeing:8/10 Transp.:5/5 x390
  • CM右から、どれがSTBなのかよく分らない。
  • 大赤斑の南のアーチはいつしかSEBsと化してしまった。先端はずいぶん先まで伸びており、STBのGapまで続く。
  • SEBZのCM左に、極めて濃い暗斑と白斑が見られる。1975年に起こったSEB Revivalの時のような暗斑だ。
  • NNTBのCM付近に、暗斑が見える。良く見ると発見できたが、かなり濃い。


伊賀祐一 Y.Iga (280mm SC, Digital Still Camera NEC Picona)


No.47 1998/09/07 13:54(UT)
I=311.1 II=356.9
Seeing:4/10 Transp.:5/5 LV15mm
4 images composite
  • まだまだキレのある画像は撮れません。
  • STrZの白斑がCM右に見えており、経度はII=10度付近である。この右後方のSTrZには大赤斑まで続くDark Streakが見える。
  • STBは左からGap(II=332)をはさんでやや南にシフトし、さらにCM後方からさらに南にシフトする。


池村俊彦 T.Ikemura (310mm Newtonian, Digital Still Camera NEC Picona)


極端な画像処理を適用(伊賀)

No.61 1998/09/07 12:45:58(UT)
I=269.8 II=316.0 III= 69.7
De= +2.3゜E.Dia=49.56"
31cm F5 ニュートン
テレビュー5Xバーローレンズ
1゜プリズム 合成 F36
NEC PICONA 1/7秒 3枚コンポジット


極端な画像処理を適用(伊賀)

No.62 1998/09/07 13:25:26(UT)
I=293.9 II=339.8 III= 93.6
De= +2.3゜E.Dia=49.56"
31cm F5 ニュートン
テレビュー5Xバーローレンズ
1゜プリズム 合成 F36
NEC PICONA 1/7秒 3枚コンポジット


極端な画像処理を適用(伊賀)

No.63 1998/09/07 14:51:38(UT)
I=346.5 II= 31.9 III=145.7
De= +2.3゜E.Dia=49.56"
31cm F5 ニュートン
テレビュー5Xバーローレンズ
1゜プリズム 合成 F36
NEC PICONA 1/7秒 2枚コンポジット


極端な画像処理を適用(伊賀)

No.64 1998/09/07 15:19:22(UT)
I= 3.4 II= 48.7 III=162.4
De= +2.3゜E.Dia=49.56"
31cm F5 ニュートン
テレビュー5Xバーローレンズ
1゜プリズム 合成 F36
NEC PICONA 1/7秒 単一


前田和儀 K.Maeda (310mm Newtonian, Digital Camera NEC Picona)


極端な画像処理を適用(伊賀)

No.12 1998/09/07 16:02(UT)
I= 29.4 II= 74.6
NEC PICONA 1/7秒



林 敏夫 T.Hayashi (355mm Schmidt-Cassegrain, Drawing)

No.28 1998/09/07 12:58(UT)
I=277.2 II=323.2
Seeing:1-5/10 Transp.:4/5 x312

  • GRS前方のDarkStreakの前が白斑が有る。先端のCM 23:05

No.29 1998/09/07 14:00(UT)
I=315.0 II= 0.6
Seeing:3-5/10 Transp.:5/5 x312

  • GRSから伸びてるDarkstreakの先端で湾の様に成っている。CMT 23:05 JST

No.30 1998/09/07 14:25(UT)
I=330.2 II= 15.7
Seeing:3/10 Transp.:4/5 x312

  • GRSから伸びてるSEBの白斑の先端が良く判らない。

No.31 1998/09/07 15:25(UT)
I= 6.7 II= 52.0
Seeing:4/10 Transp.:4/5 x312

  • NEBnのCM付近が非常に明るく衛星本体か?CMT 0:25 JST
  • GRSはsにオレンジ色の横長模様が良く判る。


ALPO-Japan HomePage Jupiter Section