ALPO-Japan: Jupiter Section (October 10, 1998)

1998年10月10日の木星

伊賀祐一・小山田博之・林 敏夫・堀川邦昭


October 10, 1998

●概況
シーイングが悪く、薄曇を通しての撮像で、詳しい観測は難しい状況です。STBは淡く、STBs Dark SpotやDark Sectionが見られますが、BEははっきりしません。その後方のFAは暗部に囲まれた白斑として観測されました。SEBZの中央付近(II=200)にMid-SEB Outbreakのやや明るい白斑が見られます。

林 敏夫 T.Hayashi (355mm Schmidt-Cassegrain, Drawing)

No.54 1998/10/10 11:15(UT)
I= 28.7 II=183.5
Seeing:2/10 Transp.:2/5 x312

  • SEBのCM付近から右にSEBoutbreak白斑の残り。まだらに見える。

No.55 1998/10/10 13:58(UT)
I=128.1 II=282.1
Seeing:3/10 Transp.:3/5 x312

  • SSTBのCM左に白斑が確認できる。
  • EZnに暗柱が確認できる。その右にリフトの様に空白がある。


堀川邦昭 K.Horikawa (160mm Newtonian, Drawing)


No.74 1998/10/10 11h43m(UT)
ω1= 45.7 ω2=200.4
Seeing:4/10 Transp.:1-2/5 x200
  • 昨日とほとんど同じ経度だが、シーイングは今ひとつ
  • mid-SEB outbreakはCMの白斑後方では目立つ明部ない
CMT観測 (時刻はUT)
240. 1998/10/10 10:18STB DSPOTC2149.0
241. 1998/10/10 11:43EZN DFESTC1 45.7
242. 1998/10/10 12:37EZN DFESTC1 78.7
243. 1998/10/10 12:39SSTB WBAY C2234.2


No.75 1998/10/10 13h06m(UT)
ω1= 96.4 ω2=250.5
Seeing:5/10 Transp.:2-4/5 x200
  • BEはSSTBnの軽微な湾入として認められるのみ
  • FAは暗部に囲まれ明るく目立つ
  • SEBには中央組織なく、不規則で不明瞭な濃淡が続いている
CMT観測 (時刻はUT)
244. 1998/10/10 13:04EZN DFESTC1 95.1
245. 1998/10/10 13:10STB DSECTP2252.9
246. 1998/10/10 13:17NEBN DBAR C2257.2
247. 1998/10/10 13:38STB WFA C2269.9
248. 1998/10/10 13:42SEBS DPROJC2272.3


伊賀祐一 Y.Iga (280mm SC, Digital Still Camera NEC Picona)


No.65 1998/10/10 12:14(UT)
I= 47.3 II=202.1
Seeing:4/10 Transp.:1/5 Or25mm

強調画像
  • 薄曇を通しての観測。


小山田博之 H.Oyamada (200mm VISAC, Drawing)


No.35 1998/10/10 13:30(UT)
I=111.0 II=265.0
Seeing:4/10 Transp.:3-4/10

  • SEB:NEBとほぼ同じくらいに太い。SEBsが波打っているように見え濃化している。
  • 永続白斑BE: STBとSSTBの間(STZ)に大きく広がった明部状に見える。よく見ると2つ以上の白斑がつながっているように見える。
  • 永続白斑FA:シーイングがよくないためか、STBに埋もれているように見える。


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