ALPO-Japan: Jupiter Section (October 11, 1998)

1998年10月11日の木星

伊賀祐一・林 敏夫・堀川邦昭


October 11, 1998

●概況
STBは次第に南にシフトしてSSTBに合流しようとしている経度です。暗斑の連続のように見えます。

林氏・堀川氏のスケッチでは、大赤斑前方のSTrZのDark Streakが、SEBsと離れて伸びている様子が捉えられています。堀川氏はII=19度のSTrZとSEBsとの間に淡い白斑を捉えています。


伊賀祐一 Y.Iga (280mm SC, Digital Still Camera NEC Picona)


No.66 1998/10/11 10:56(UT)
I=174.8 II=322.2
Seeing:3/10 Transp.:1/5 Or25mm

強調画像
  • 薄曇を通しての観測。


堀川邦昭 K.Horikawa (160mm Newtonian, Drawing)


No.76 1998/10/11 11h44m(UT)
ω1=204.3 ω2=351.4
Seeing:5-6/10 Transp.:4/5 x200
  • STrZのdark streakはかなり濃く太い、シーイングのせいかCM前方では切れてなくなっているように見える
  • NTZのdark barは細長くstreakのようでもある
  • STrZのstreakがある部分ではSEBs edgeが北へ下がってベルトが細くなっている
CMT観測 (時刻はUT)
249. 1998/10/11 11:39NEBN WNICKC2348.4
250. 1998/10/11 11:49NTBN DBAR C2354.4
251. 1998/10/11 11:51STRZ DSTRKP2355.6
252. 1998/10/11 11:54SEBS DPROJC2357.4
253. 1998/10/11 11:56EZN DFESTC1211.6
254. 1998/10/11 12:29EZN DFESTC1231.8
255. 1998/10/11 12:30NEBN DSPOTC2 19.1
256. 1998/10/11 12:30SEBS WSPOTC2 19.1


No.77 1998/10/11 13h00m(UT)
ω1=250.7 ω2= 37.3
Seeing:6/10 Transp.:2-3/5 x200
  • STrZのstreakはかなり緯度が高くなったようで、SEBsとの間は比較的明るく見える
CMT観測 (時刻はUT)
257. 1998/10/11 12:54SSTB WSPOTC2 33.6
258. 1998/10/11 13:02EZN DFESTC1251.9
259. 1998/10/11 13:32STRZ WRSH P2 56.6
260. 1998/10/11 13:46STRZ DRS C2 65.1


No.78 1998/10/11 15h28m(UT)
ω1=340.9 ω2=126.7
Seeing:3-4/10 Transp.:1-2/5 x200
  • シーイング悪化し、mid-SEB outbreakは個々の白斑に分離できない
  • NTZはかなり暗い
CMT観測 (時刻はUT)
261. 1998/10/11 15:32SEBN WSPOTC2129.1
262. 1998/10/11 15:43NEBN DSPOTC2135.8
263. 1998/10/11 15:43EZN DFESTC1350.0


林 敏夫 T.Hayashi (355mm Schmidt-Cassegrain, Drawing)

No.56 1998/10/11 12:20(UT)
I=226.3 II= 13.1
Seeing:3/10 Transp.:3/5 x312

  • GRS前方のstreakがSEBsと分離して筋に見る。
  • NEBの模様が複雑に活発である。


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