ALPO-Japan: Jupiter Section (November 7, 1998)

1998年11月 7日の木星

伊賀祐一・池村俊彦


November 7, 1998

●概況(STrZ Dark Streakの淡化)
大赤斑前方のSTrZ Dark Streak(STrZ Belt)が淡くなってきました。大赤斑の南のアーチ構造も淡くなり、それと同時にDark Streakも淡くなったようです。淡くなってはいますが、小さな暗斑の連続としてII=330度付近まで伸びています。一方、大赤斑の前方では、STBが淡く前方に伸びてきました。このSTBは斜め左に南にシフトして、SSTBに近づいています。II=138度のSTBにはSTBs暗斑が見えてきました。

大赤斑の南のアーチが淡化し、大赤斑の南半分のコアがむき出しになりつつあります。大赤斑の経度はII=68〜70度です。これからの変化に注目してください。

大赤斑直後のSEBZの白斑の活動も穏やかで、目立った白斑もなく、II=120度付近まで明部が見えています。

NTBの北のII=358〜12度にNTBn Beltが見られます。また、II=103度のNNTBに小さな白斑が観測されました。


伊賀祐一 Y.Iga (280mm SC, Digital Still Camera NEC Picona)


No.69 1998/11/07 09:05(UT)
I= 50.4 II=352.4
Seeing:5/10 Transp.:3/5 LV15mm
2 images composite

強調画像
  • STrZのDark Streakは淡くなった。撮影後の眼視観測では、大赤斑も淡く、さらに大赤斑南のアーチも淡くなっている。
  • NEBnのCM左に大きな湾が見える。


池村俊彦 T.Ikemura (310mm Newtonian, Digital Still Camera NEC Picona)



極端な画像処理を適用(伊賀)

No.97 1998/11/07 10:23:02(UT) I= 98.7 II= 40.2 III=170.1
De= +2.0゜E.Dia=45.30"
31cm F5 ニュートン
テレビュー5Xバーローレンズ
1゜プリズム 合成 F39
NEC PICONA 1/7秒 1枚

  • 大赤斑前方の筋が切れ切れになってきました。



極端な画像処理を適用(伊賀)

No.98 1998/11/07 12:07:32(UT) I=162.4 II=103.3 III=233.2
De= +2.0゜E.Dia=45.29"
31cm F5 ニュートン
テレビュー5Xバーローレンズ
1゜プリズム 合成 F39
NEC PICONA 1/7秒 2枚コンポジット



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