ALPO-Japan: Jupiter Section (November 8, 1998)

1998年11月 8日の木星

安達 誠・伊賀祐一・池村俊彦・奥田耕司・林 敏夫・堀川邦昭


November 8, 1998

●概況
大赤斑後方のSEBZの白斑の活動は穏やかです。Mid-SEB Outbreakの活動として、II=160度付近に白斑が見られますが、活発なものではありません。終端部はII=250度付近だと予想されていますが、奥田氏の画像や安達氏のスケッチからII=185°の白斑以降には目立った白斑は見られません。これらのことから、Mid-SEB Outbreakの活動はII=130〜185°の範囲に狭まったと言えるでしょう。

STBはII=160度付近のDark Sectionが東西に伸び、その後方からSSTBにシフトしています。この後方にはBE、FAが観測されます。BEの経度はII=222度、FAの経度はII=253度で、その直前のII=243度から後方のSTBは再び濃いBeltとして見えています。

NTBは太いBeltですが、II=204〜280度ではさらに北側にNTBn Bandが観測されています(奥田氏、堀川氏)。また、池村氏・奥田氏の画像では、北半球高緯度のNNTZの顕著な白斑がII=254度に観測されました。


伊賀祐一 Y.Iga (280mm SC, Digital Still Camera NEC Picona)


No.70 1998/11/08 08:48(UT)
I=197.9 II=132.3
Seeing:3/10 Transp.:4/5 LV15mm
3 images composite

強調画像
  • 大赤斑後方の観測。
  • STBのCM付近にSTBs Dark Spotがある。
  • SEBZは大赤斑後方の活動とMid-SEB Outbreakの活動とが別れている。
  • NEBはCM左のFestoonの前後でRiftの活動で淡く見える。


No.71 1998/11/08 09:32(UT)
I=224.7 II=158.9
Seeing:3/10 Transp.:4/5 LV15mm
1 image

強調画像
  • Mid-SEB Outbreakの白斑の活動がまだ継続している。あまり明るい白斑はないようだ。
  • STBの左はSTBs Dark Spotだが、CM右はSTBのDark Sectionである。Dark Sectionは経度方向に伸びたようだ。


堀川邦昭 K.Horikawa (160mm Newtonian, Drawing)


No.91 1998/11/08 09h18m(UT)
ω1=216.5 ω2=150.7
Seeing:6-7/10 Transp.:5/5 x200
  • STBの暗斑は11/3には形が少し崩れて横長に見えたが、今日は元に戻って衛星の影のような姿に見える
  • SEBには白斑が並び活動的だが、右端の明るい白斑後方には明瞭な明部は見られない
CMT観測 (時刻はUT)
307. 1998/11/08 09:12SEBZ WOVALC2147.1
308. 1998/11/08 09:18EZN DFESTC1216.5
309. 1998/11/08 09:35STB DSECTP2161.0
310. 1998/11/08 09:47SEBS DPROJC2168.2
311. 1998/11/08 10:01EZN DFESTC1242.7


No.92 1998/11/08 12h21m(UT)
ω1=328.1 ω2=261.2
Seeing:4-5/10 Transp.:1-3/5 x200
  • BE-FA間はさらに狭くなった(53分)
  • SEB内はほぼ一様で目立つ濃淡は見られない
  • NTBはCM前後で軽く二条になっている
  • 12時41分UT、地震あり
CMT観測 (時刻はUT)
312. 1998/11/08 11:18STB WBE C2223.2
313. 1998/11/08 12:11STB WFA C2255.1
314. 1998/11/08 12:16NEBN DBAR C2258.2
315. 1998/11/08 12:21EZN DFESTC1328.1
316. 1998/11/08 12:37SSTB DSECTF2270.9
317. 1998/11/08 13:09EZN DFESTC1357.4


安達 誠 M.Adachi (310mm Newtonian, Drawing)


No.100 1998/11/08 10h14m(UT)
I=250.6 II=184.5
Seeing:7/10 Transp.:3/5 x390
  • STBは右上がりになっていて、CM付近のII=185.1度のDark SpotはSTZにあるように見える。
  • NTrZにはフィラメント状の模様が見られる。


No.101 1998/11/08 11h15m(UT)
I=287.8 II=221.4
Seeing:6/10 Transp.:3/5 x390
  • STBはBEの左側でゆるく南方にカーブしているように見える。
  • BEはII=223.8で、やや明るく、左上のリムがよく分かる。輝度はなく明部としてのみ捉えられる。FAははっきり分かる。
  • SEBは低コントラストだが、中央組織がある事が分かる。


No.102 1998/11/08 12h10m(UT)
I=321.4 II=254.5
Seeing:7/10 Transp.:2/5 x390
  • FAはCMTからII=258.7であった。後方にSSTBnに入り込むようなRiftができている。
  • Mid-SEB Outbreakの白斑があった緯度にフィラメント状の淡いBeltがある。
  • EZにはモヤモヤしたものがたくさんあるが、目立つものはない。
  • NNTZに大きな白斑が見える。


No.103 1998/11/08 12h58m(UT)
I=350.7 II=283.6
Seeing:5/10 Transp.:3/5 x390
  • SSTBのRiftに見えたものは小さな白斑であった。
  • STrZ BeltはSTrZの南半分のShade部分に溶け込むように入っているらしい。STBやSEBsとは接合していないようだ。
  • CM後方のEZnの白斑は大変明るくよく目立つ。


奥田耕司 K.Okuda (250mm Newtonian, BITRAN BT-01 CCD Camera)


Image#78 1998/11/08 10:56(UT) I=275.3 II=209.0
Image#79 1998/11/08 12:03(UT) I=316.1 II=249.5
Image#80 1998/11/08 12:09(UT) I=319.8 II=253.1

画像強調を適用(伊賀)

S=4/10-6/10 T=9/10 ND4-FIL

  • STBにはBEと思われる明部が見られる
  • FAは暗部の取り巻きによりとても見やすい
  • FA後方のSTZは白斑状に見え気になるところだ


林 敏夫 T.Hayashi (355mm Schmidt-Cassegrain, Drawing)

No.64 1998/11/08 11:50(UT)
I=309.2 II=242.5
Seeing:5/10 Transp.:3/5 x312

  • STBのCM右に白斑がはっきり見える。3日-3と同じ頃。
  • EZのフェストーンが見られない。
  • NEBnのCM右のBargeがNTrZに出ている。


池村俊彦 T.Ikemura (310mm Newtonian, Digital Still Camera NEC Picona)



極端な画像処理を適用(伊賀)

No.99 1998/11/08 12:21:30(UT) I=328.7 II=262.0 III= 32.2
De= +2.0゜E.Dia=45.15"
31cm F5 ニュートン
テレビュー5Xバーローレンズ
1゜プリズム 合成 F39
NEC PICONA 1/7秒 4枚コンポジット

  • 北半球高緯度に明瞭な白斑が現われています。



極端な画像処理を適用(伊賀)

No.100 1998/11/08 12:27:06(UT) I=332.1 II=265.4 III= 35.5
De= +2.0゜E.Dia=45.15"
31cm F5 ニュートン
テレビュー5Xバーローレンズ
1゜プリズム 合成 F39
NEC PICONA 1/7秒 2枚コンポジット



ALPO-Japan HomePage Jupiter Section