ALPO-Japan: Jupiter Section (November 12, 1998)

1998年11月12日の木星

安達 誠・池村俊彦・奥田耕司・堀川邦昭・前田和儀


November 12, 1998

●概況
STBは大赤斑の後方は淡い北組織だけが見られ、II=131度にSTBs Dark Spotが位置しています(池村氏、奥田氏)。さらに後方のII=160度付近に存在していたDark Sectionは細く伸びた状態になり、またSTZのII=180度に新たなDark Spotが出現しました(池村氏、前田氏)。

SEBZはMid-SEB Outbreakの白斑がII=120〜180度付近まで見られますが、それより後方では白斑は観測されません。

NEBの内部を白いRift構造が所々東西に走り、二条に見えて複雑な様子です。


安達 誠 M.Adachi (310mm Newtonian, Drawing)


No.106 1998/11/12 08h56m(UT)
I=114.3 II= 18.3
Seeing:2/10 Transp.:5/5 x390
  • SEBの北側半分は南側半分にくらべると,やや淡い。
  • GRSの前方のstreakはこのseeingではかなり淡い。


No.107 1998/11/12 10h02m(UT)
I=154.6 II= 58.1
Seeing:3/10 Transp.:5/5 x390
  • GRS直下のHollowの内部は明るい。
  • GRSに赤みはほとんど感じられない。
  • GRSの内部は南北に2ヵ所のD.Sectionが認められる。


No.108 1998/11/12 10h42m(UT)
I=179.0 II= 82.3
Seeing:4/10 Transp.:5/5 x390
  • SSTBの内部はかなり濃淡が入り乱れている。
  • SEBZはGRS後方では目立った白斑は認められない。
  • NTrZの細いベルトは青色が強い。
  • NTZはCMよりも後方において南側が明るい構造になっている。


No.109 1998/11/12 12h10m(UT)
I=232.7 II=135.4
Seeing:3/10 Transp.:5/5 x390
  • STBsのDSは相変わらず同じ大きさのまま。
  • mid-SEB outbreakの白斑群には目立った明るいWSは見られない。
  • NTZの南側が明るい。
  • EBはこの経度ではほとんど認められない。


No.110 1998/11/12 12h47m(UT)
I=255.3 II=157.9
Seeing:4/10 Transp.:5/5 x390
  • 中央付近のSTBの濃化部はかなり淡く成ってきた。東西方向の広がりがどこまであるのかつかみにくい。
  • NEBの中央の明るいリフト状の構造は明るいstreakの連続。


池村俊彦 T.Ikemura (310mm Newtonian, Digital Still Camera NEC Picona)



極端な画像処理を適用(伊賀)

No.104 1998/11/12 12:15:54(UT)
I=236.7 II=139.4 III=270.7
De= +2.0゜E.Dia=44.59"
31cm F5 ニュートン
テレビュー5Xバーローレンズ
1゜プリズム 合成 F39
NEC PICONA 1/7秒 2枚コンポジット




極端な画像処理を適用(伊賀)

No.105 1998/11/12 12:30:42(UT)
I=245.7 II=148.4 III=279.6
De= +2.0゜E.Dia=44.59"
31cm F5 ニュートン
テレビュー5Xバーローレンズ
1゜プリズム 合成 F39
NEC PICONA 1/7秒 3枚コンポジット



奥田耕司 K.Okuda (250mm Newtonian, BITRAN BT-01 CCD Camera)


Image#90 1998/11/12 12:54(UT) I=258.6 II=161.1
Image#91 1998/11/12 13:07(UT) I=266.5 II=169.0

画像強調を適用(伊賀)

S=4/10 T=10/10 ND4-FIL

  • 悪シーイングのためハッキリしないが、CM2=180付近のSTZの暗部がスポット状に見える


堀川邦昭 K.Horikawa (160mm Newtonian, Drawing)


No.93 1998/11/12 13h11m(UT)
ω1=269.9 ω2=172.3
Seeing:3-4/10 Transp.:5/5 x200
  • 悪シーイングの上に途中で曇ってしまい詳細不明
  • STBのdark spotはかなり淡く感じる
  • CM付近のNEBnにnotch状の明部があるが、NEB内のriftが悪条件でその様に見えているのかもしれない
  • SEB上の黒点はI shade
CMT観測 (時刻はUT)
なし


前田和儀 K.Maeda (310mm Newtonian, Digital Still Camera NEC Picona)


極端な画像処理を適用(伊賀)

No.15 1998/11/12 13:32(UT)
I=282.4 II=184.8
NEC PICONA 1/7秒



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