ALPO-Japan: Jupiter Section (November 14, 1998)

1998年11月14日の木星

安達 誠・伊賀祐一・池村俊彦・忍穂井幸夫


November 14, 1998

●概況
STBはFAから後方で濃く、II=290度付近から再び淡くなっています。II=340度付近以降ではSTBは消失しています。STBは大赤斑の南側でSTBsだけが見えてきます。

大赤斑前方のSTrZのBand(Dark Streak)は、以前ほどの濃度がなくなっているようです。安達氏のスケッチでは、淡いながらもII=340度付近まで二条になって捉えられています。II=300度付近のSEBsとの間に白斑、さらに大赤斑直前のSEBsとの間にも白斑状のものが捉えられています。

大赤斑の経度はII=67度(池村氏)で、南側のアーチが認められます。大赤斑を取り巻くHollowは明るく観測されています。

安達氏はNTrZに細いひも状のBeltを認められています。また、NTBn BandをII=10度付近に観測されています。


安達 誠 M.Adachi (310mm Newtonian, Drawing)


No.111 1998/11/14 07h59m (UT)
ω1=35.3 ω2=284.1
Seeing:3/10 Transp.3/5 ×390
  • SSTBあたりはコントラストが低く,見にくい。
  • NEB内部のリフトはたくさんの細長いB.streakが認められる。
  • NNTBはCM付近までは見えるが,後方ではほとんどわからない。


No.112 1998/11/14 08h58m(UT)
ω1=71.3 ω2=319.8
Seeing:6/10 Transp.3/5 ×390
  • STrZの中にあるGRSから伸びたstreakは明らかに東西にわたって見え,p.e.はSTBのDark sectionまで伸びているのがわかる。
  • 右側のNEBnのNotchのなかに明るい白斑が見られる。また,後方のNEBnにはBARGEが認められる。
  • NEBには明らかに2つのB.streakが認められる。前方のstreakは後方のものと同じ系列だろう。


No.113 1998/11/14 10h20m(UT)
ω1=121.3 ω2=9.3
Seeing:8/10 Transp.3/5 ×390
  • STBの淡化部はほとんど見ることができない。GRSの直前だけ少し見える。
  • GRSの前方のstreakは細く2条に成ってSTBのD.sectionのはるか向こうまで続いているのが見えている。おそらく40°くらい前方にまで達していると思われる。
  • また,このstreak(belt?)はこのSTBのD.sectionの下で,STBの方に向かってゆるくshiftしている。
  • NNTBは2条に成っている。


No.114 1998/11/14 11h14m(UT)
ω1=154.2 ω2=42.0
Seeing:6/10 Transp.3/5 ×390
  • GRSを取り巻くアーチは右上でやや濃くなっているが,左にいくほど淡くなっている。


No.115 1998/11/14 12h17m(UT)
ω1=192.7 ω2=80.0
Seeing:7/10 Transp.3/5 ×390
  • STBはGRSの南方を通過してGRSのp.e.方向へ流れているのがよく見える。
  • GRSのアーチはGRSの濃い部分よりは淡いが,色調が灰色をしており,明らかに,GRSとはべつの模様に見える。両端がやや濃くなっている。
  • NTBは北側に接して,ほそいベルトが付いたり離れたりして見えている。


No.116 1998/11/14 12h57m(UT)
ω1=217.0 ω2=104.2
Seeing:7/10 Transp.3/5 ×390
  • SEBZの中央のWSは明るく,とてもよく目立つ。ω2=106(CMT)
  • NNTBは濃く描きすぎた。
  • NNTBを分断するように見えるWSはとてもよく目立つ。


伊賀祐一 Y.Iga (280mm SC, Digital Still Camera NEC Picona)


No.72 1998/11/14 09:14(UT)
I= 80.7 II=329.3
Seeing:3/10 Transp.:2/5 LV15mm
4 images composite

強調画像
  • STBは次第に南にシフトしてSSTBに合流している。
  • STrZ Bandが右のリムから伸びているようだが、詳細は不明。
  • SEBの南半分は赤味が強いが、北半分はやや明るい。
  • NEBは乱れており、CM左にRift構造が見える。


忍穂井幸夫 Y.Oshihoi (200mm Newtonian, Digital Still Camera NEC Picona)


Image#58 1998/11/14 10:49(UT)
I=138.7 II= 26.7
NEC Picona 1/7 sec.、2枚コンポジット

極端な画像処理を適用(伊賀)



池村俊彦 T.Ikemura (310mm Newtonian, Digital Still Camera NEC Picona)



極端な画像処理を適用(伊賀)

No.106 1998/11/14 12:05:14(UT)
I=185.8 II= 73.4 III=205.2
De= +2.0゜E.Dia=44.31"
31cm F5 ニュートン
テレビュー5Xバーローレンズ
1゜プリズム 合成 F39
NEC PICONA 1/7秒 2枚コンポジット




極端な画像処理を適用(伊賀)

No.107 1998/11/14 12:19:08(UT)
I=194.3 II= 81.8 III=213.6
De= +2.0゜E.Dia=44.31"
31cm F5 ニュートン
テレビュー5Xバーローレンズ
1゜プリズム 合成 F39
NEC PICONA 1/7秒 2枚コンポジット



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