ALPO-Japan: Jupiter Section (November 29, 1998)

1998年11月29日の木星

安達 誠・奥田耕司・林 敏夫・前田和儀


November 29, 1998

●概況
大赤斑の経度はII=68度です。南半分にオレンジ色のコアが見られますが、南側のアーチは顕著では無くなっている様子です。大赤斑から前方に伸びていたSTrZのDark Streakは、ほとんどが淡化して、大赤斑直前の経度だけに残っているようです。大赤斑から前方のSEBsは赤味が強く太いBeltとして見えています。

NEBはII=70度までの経度では赤味のある細いBeltですが、その後方では少し幅が広くなっているようです。NTBsにProjectionが見られます(I=304度)。


安達 誠 M.Adachi (310mm Newtonian, Drawing)


No.121 1998/11/29 07h54m (UT)
ω1=239.0 ω2= 13.5
Seeing:5(2)/10 Transp.5/5 ×390
  • STrZ BandはCM付近では見にくくなってしまうが、右端の大赤斑に近づくにつれて濃くなっているのが分る。
  • 左のリムに近いNEBnのNotchに明るい白斑が見える。


No.122 1998/11/29 08h48m (UT)
ω1=272.0 ω2= 46.2
Seeing:3(1)/10 Transp.5/5 ×390
  • STBは極めてみにくい。
  • 大赤斑は輪郭部が黒っぽく見えている。
  • SEBは全体的に赤っぽい。


No.123 1998/11/29 09h23m (UT)
ω1=293.3 ω2= 67.5
Seeing:5(2)/10 Transp.5/5 ×390
  • 大赤斑はCMTからII=67.4で、淡い赤味がある。大赤斑を取り巻くアーチは大赤斑の南ではほとんど見えなくなった。
  • 大赤斑の後方のSEBZはあまり明るくない。


奥田耕司 K.Okuda (250mm Newtonian, BITRAN BT-01 CCD Camera)


Image#95 1998/11/29 08:31(UT) I=260.8 II= 35.1
Image#96 1998/11/29 09:43(UT) I=304.7 II= 78.6
Image#97 1998/11/29 10:37(UT) I=337.6 II=111.2

画像強調を適用(伊賀)

S=5/10-4/10 T=9/10-4/10(薄雲)

  • STBは淡いがよく見える
  • GRSはわずかに赤味がある
  • GRSの前後のSEBsがかなり暗くハッキリしている
  • GRSから前方のSEBnが明るい
  • NEBnのバルジが目立つ
  • NTBはハッキリしている


前田和儀 K.Maeda (310mm Newtonian, Digital Still Camera NEC Picona)


極端な画像処理を適用(伊賀)

No.17 1998/11/29 09:05(UT)
I=282.1 II= 56.2 III=192.0
NEC PICONA 1/7秒



林 敏夫 T.Hayashi (355mm Schmidt-Cassegrain, Drawing)

No.67 1998/11/29 12:20(UT)
I= 41.3 II=174.3
Seeing:3/10 Transp.:3/5 x312

  • STBからSSTBの南へ流れている。
  • SEBにMid-SEB Outbreakの白斑が確認できる。


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