ALPO-Japan: Jupiter Section (December 13, 1998)

1998年12月13日の木星

安達 誠・奥田耕司・林 敏夫・前田和儀


December 13, 1998

●概況
STBはII=324度付近から南にシフトしています。これより後方では大赤斑付近までSTBは見えにくいようですが、安達氏のスケッチでは淡いながらもSTBが見えています。

大赤斑前方のSTrZ Dark Streakは淡くなり、かろうじて大赤斑直前のみShade状に見えています。大赤斑の南のアーチ構造は淡くなっています。これも安達氏のスケッチで詳細が捉えられています。


安達 誠 M.Adachi (310mm Newtonian, Drawing)


No.127 1998/12/13 08h32m (UT)
ω1=310.6 ω2=338.1
Seeing:2/10 Transp.5/5 ×390
  • STrZ Beltはさらに淡くなって見にくくなっている。
  • NTrZはやや幅が狭くなってきている。


No.128 1998/12/13 09h16m (UT)
ω1=337.5 ω2= 4.8
Seeing:3/10 Transp.5/5 ×390
  • STBが見え始めてきたが、このシーイングでは前端は捉えにくい。
  • STrZ BandとSEBsとの間は、大赤斑に近づくにつれてモヤモヤしたものが見える。白斑や暗柱が入り乱れているようだ。
  • SEBnは明らかに暗斑の連続になっている。
  • CM後方のNTBnが北方に膨らんでいる。


No.129 1998/12/13 10h26m (UT)
ω1= 20.2 ω2= 47.0
Seeing:2(0)/10 Transp.5/5 ×390
  • 大赤斑はCMTからII=67.0度で、極めて淡い赤味を感じる。全体として楕円形になっているが、中心よりも南側は濃くなっている。今まで見えていたエッジは見られない。
  • NTrZのBeltがCM後方で見やすくなっている。


前田和儀 K.Maeda (310mm Newtonian, Digital Still Camera NEC Picona)


極端な画像処理を適用(伊賀)

No.21 1998/12/13 08:42(UT)
I=316.1 II=343.5
NEC PICONA 1/7秒



極端な画像処理を適用(伊賀)

No.22 1998/12/13 09:51(UT)
I=358.8 II= 25.8
NEC PICONA 1/7秒

STBとSSTBの暗斑はCCD上のゴミと思われます(伊賀)

極端な画像処理を適用(伊賀)

No.23 1998/12/13 11:56(UT)
I= 46.3 II= 72.9
NEC PICONA 1/7秒

SSTBの暗斑はCCD上のゴミと思われます(伊賀)

奥田耕司 K.Okuda (250mm Newtonian, BITRAN BT-01 CCD Camera)


Image# 99 1998/12/13 08:44(UT) I=317.2 II=344.6
Image#100 1998/12/13 09:43(UT) I= 3.5 II= 30.5
Image#101 1998/12/13 10:37(UT) I= 21.2 II= 48.0

画像強調を適用(伊賀)

S=2/10-3/10 T=10/10

  • 悪シーイングのため細部は不明


林 敏夫 T.Hayashi (355mm Schmidt-Cassegrain, Drawing)

No.70 1998/12/13 11:00(UT)
I= 40.9 II= 67.6
Seeing:3/10 Transp.:2/5 x312

  • GRSに変化ない。フェストーンが3つある。
  • GRSのCMT 11:00でω2=67.6。


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