ALPO-Japan: Jupiter Section (December 27, 1998)

1998年12月27日の木星

安達 誠・伊賀祐一・前田和儀


December 27, 1998

●概況
この経度は特に大きな変化はないようです。安達氏のNo.134のスケッチではSTBの左にFAがあり、約50度ほどのSTBが濃化していることが分ります。その濃化部の後端のII=280度付近にGap(白斑状)があり、STBを分断しています(安達、前田、伊賀)。その後方のSTBは南にシフトしています。

SEBZは濃淡はあるものの全体として一様な太いBeltに見えます。II=270度付近のSEBnに明部が見られます。


安達 誠 M.Adachi (310mm Newtonian, Drawing)


No.134 1998/12/27 08h08m (UT)
ω1=343.9 ω2=264.7
Seeing:6/10 Transp.4/5 ×390
  • STBは左端のFAからII=276.2(CMT 8h27m)まで濃く、内部に細かな暗斑があるようだ。その直後に明部が見られるが、Ovalとまではいかないようだ。
  • EZは幅を広く描きすぎた。中は赤味が目立ってきている。
  • 以前見られたNTrZのベルトはまったく見当たらない。


No.135 1998/12/27 09h16m (UT)
ω1= 25.4 ω2=305.9
Seeing:1/10 Transp.3/5 ×390
  • 急激にシーイングが悪化した。
  • STBでもSSTBでもなく、STZにベルトができたように見える。


No.136 1998/12/27 10h00m (UT)
ω1= 52.2 ω2=332.4
Seeing:1/10 Transp.3/5 ×390
  • STBの存在は良くわかなくなってしまった。
  • SEBは目立つ模様があまり見当たらない。
  • NTrZのCM右のI=55.9(CMT10h06m)にOvalがあり、明るく良く目立つが、シーイングが良いと小さく見える。


前田和儀 K.Maeda (310mm Newtonian, Digital Still Camera NEC Picona)


極端な画像処理を適用(伊賀)

No.34 1998/12/27 08:26(UT)
I=355.6 II=276.3 III= 59.5
NEC PICONA 1/7秒

CCDチップ上のゴミがSEBsのCM右と右端、南極付近に見られます。

伊賀祐一 Y.Iga (280mm SC, Digital Still Camera NEC Picona)


No.75 1998/12/27 08:33(UT)
I=358.9 II=279.6 III= 62.8
Seeing:3/10 Transp.:4/5 LV15mm
3 images composite

強調画像
  • STBにGap(II=285度付近)がある。
  • SEBZは全体として赤っぽいBeltである。
  • NTBのCM付近は北に膨らんで太くなっている。


No.76 1998/12/27 08:35(UT)
I= 0.1 II=280.8 III= 64.0
Seeing:3/10 Transp.:4/5 LV15mm
3 images composite

強調画像


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