ALPO-Japan: Jupiter Section (January 9, 1999)

1999年 1月 9日の木星

奥田耕司・堀川邦昭・前田和儀


January 9 1999

●概況
大赤斑付近の観測です。

前田氏の画像では大赤斑はII=68度に位置し、1月4日に見られたように大赤斑の左下が明るく感じられますが、特に大きな変化はないようです。STBsのDark SpotがII=100度付近まで接近してきました。このDark Spotの後方のSTBは淡く、II=125度付近からSTB Dark Sectionが見えてきました。

大赤斑後方のSEBZにはII=99度付近にわずかな明部が見られますが、穏やかな活動です。その後方のII=105度付近に暗部があり、その後方の115度付近に赤味を帯びた明部が見られます。これはMid-SEB Outbreakの残骸のような領域だと思われます。

NTZのII=80度と100度付近に暗斑が見られます。


前田和儀 K.Maeda (310mm Newtonian, Digital Still Camera NEC Picona)


極端な画像処理を適用(伊賀)

No.46 1999/01/09 07:50(UT)
I=223.2 II= 44.9 III=191.5
NEC PICONA 1/7秒



極端な画像処理を適用(伊賀)

No.47 1999/01/09 08:48(UT)
I=258.9 II= 80.2 III=226.9
NEC PICONA 1/7秒



極端な画像処理を適用(伊賀)

No.48 1999/01/09 09:13(UT)
I=273.7 II= 95.0 III=241.6
NEC PICONA 1/7秒



堀川邦昭 K.Horikawa (160mm Newtonian, Drawing)


No.113 1999/01/09 08h27m(UT)
ω1=245.4 ω2= 66.8
Seeing:2-3/10 Transp.:5/5 x200
  • RS本体は暖色系だがかなり淡く、気流が乱れると見えなくなる
  • SEBはRS後方でやや淡い
  • RS後方のSTBの暗斑は全くわからない
CMT観測 (時刻はUT)
372. 1999/01/09 08:09STRZ WRSH P2 55.9
373. 1999/01/09 08:27STRZ WRSH C2 66.8
374. 1999/01/09 08:43STRZ WRSH F2 76.5


奥田耕司 K.Okuda (250mm Newtonian, BITRAN BT-01 CCD Camera)


Image#111 1999/01/09 08:54(UT) I=260.9 II= 82.2
Image#112 1999/01/09 10:28(UT) I=276.7 II= 97.9

画像強調を適用(伊賀)

S=3/10-2/10 T=10/10

  • STBは見えない
  • GRSはわずかに赤味がありS側半分が暗い
  • SEBsはGRSの前後がかなり暗くハッキリしている
  • SEBnは明るく全体に白雲状
  • NEBは全体にSEBよりもかなり暗く見えている


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