ALPO-Japan: Jupiter Section (January 17, 1999)

1999年 1月17日の木星

伊賀祐一・池村俊彦・奥田耕司・小山田博之・林 敏夫・堀川邦昭・前田和儀


January 17, 1999

●概況
永続白斑BEからFA付近の観測です。

BEはII=195度付近に予想されていますが、前田氏の画像#52のCM右にBE(計測値II=195)が捉えられています。奥田氏の画像#114ではSTBのCM左の白斑です。BE直後のSTBには暗斑が生じていて、以前はDark Sectionだったものです。一方FAですが、池村氏・奥田氏の画像では、STBの左にFAが捉えられており、II=223度で、周囲が暗い襟で取り囲まれています。堀川氏もFAを観測され、CMTでII=220度を得られています。

SEBは全体として赤味のある太いベルトとして見えています。SEBnにわずかに濃淡が認められます。FAの下の経度のSEBnには白斑がありますが、これはMid-SEB Outbreakの発生源のドリフトの予想位置にあたります。何らかの関連があるのかもしれません。


前田和儀 K.Maeda (310mm Newtonian, Digital Still Camera NEC Picona)


極端な画像処理を適用(伊賀)

No.51 1999/01/17 08:06(UT)
I= 54.1 II=174.7 III=323.5
NEC PICONA 1/7秒



極端な画像処理を適用(伊賀)

No.52 1999/01/17 08:31(UT)
I= 69.7 II=190.2 III=338.9
NEC PICONA 1/7秒



小山田博之 H.Oyamada (200mm VISAC, Drawing)


No.43 1999/01/17 08:56(UT)
I= 84.3 II=204.7
Seeing:5-4/10 Transp.:7-6/10

奥田耕司 K.Okuda (250mm Newtonian, BITRAN BT-01 CCD Camera)


Image#114 1999/01/17 08:59(UT) I= 85.2 II=205.5
Image#115 1999/01/17 09:15(UT) I=94.94 II=215.1

画像強調を適用(伊賀)

S=2/10 T=10/10 ND4-FIL

  • 悪シーイングのため細部は不明
  • SEBは全体に暗い
  • NEBsは数ヵ所暗部があるがハッキリしない
  • NTBは濃くハッキリしている


林 敏夫 T.Hayashi (355mm Schmidt-Cassegrain, Drawing)

No.81 1999/01/17 09:00(UT)
I= 86.2 II=206.5
Seeing:2/10 Transp.:3/5 x312

  • STBに白斑3つが確認。中央白斑CMT 18:00F
  • NEBのCM左にS・Nの暗部が区別できる。CM左にフェストーンが確認できる。


堀川邦昭 K.Horikawa (160mm Newtonian, Drawing)


No.114 1999/01/17 09h06m(UT)
ω1= 90.5 ω2=210.7
Seeing:4-5/10 Transp.:3/5 x200
  • FA極めて不明瞭
  • SEBはほぼ一様に濃いが、もっと濃淡があるようにも見える
CMT観測 (時刻はUT)
375. 1999/01/17 09:00EZN DFESTC1 86.8
376. 1999/01/17 09:22STB WFA C2220.4
377. 1999/01/17 09:48EZN DFESTC1116.1


伊賀祐一 Y.Iga (280mm SC, Digital Still Camera NEC Picona)


No.76 1999/01/17 09h07m(UT)
I= 90.8 II=211.0 III=359.8
Seeing:2/10 Transp.:4/5 LV15mm
2 images composite

強調画像
  • BEからFA辺りの経度だが、STBがCM右まで淡化していることだけがわかる。


池村俊彦 T.Ikemura (310mm Newtonian, Digital Still Camera NEC Picona)


No.125 1999/01/17 10:01:42(UT)
I=124.7 II=244.7 III= 33.5
De= +1.9゜E.Dia=36.50"
31cm F5 ニュートン
テレビュー5Xバーローレンズ
1゜プリズム 合成 F39
NEC PICONA 1/7秒 4枚コンポジット

極端な画像処理を適用(伊賀)



No.126 1999/01/17 10:05:30(UT)
I=127.1 II=247.0 III= 35.8
De= +1.9゜E.Dia=36.50"
31cm F5 ニュートン
テレビュー5Xバーローレンズ
1゜プリズム 合成 F39
NEC PICONA 1/7秒 4枚コンポジット

極端な画像処理を適用(伊賀)



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