ALPO-Japan: Jupiter Section (May 18, 1998)

1998年 5月15,16,18日の木星観測報告

堀川邦昭


May 15/16/18, 1998

●Report

週末、ようやく木星を見ることができました。ひと月ぶりの観測になります。悪天候のためにこれほど長い間、観測できなかったのはここ10年では記憶にありません。

話題になっているmid-SEB outbreak付近もちょっとだけ見ることができましたが、詳しい様子はわかりませんでした。

★スケッチ

  3. 1998/05/14 19:14UT ω1=185.5 ω2= 34.7 シーイング=3-4/10 透明度=2-3/5
  4. 1998/05/15 19:25UT ω1=350.0 ω2=191.4 シーイング=3-4/10 透明度=3/5
  5. 1998/05/17 19:32UT ω1=309.9 ω2=136.0 シーイング=3/10   透明度=1-2/5

  • mid-SEB outbreakの後端とおぼしき暗部がω2=0°付近に見えるが、あまり濃くない。前方のSEBは結構暗く、白斑状の明部は見られない。
  • 大赤斑は淡くて赤みもない。シーズン初めはこのような見え方が多い。
  • STBは大赤斑前方では淡いながらもよく見えているが、後方では淡くなっているようで、ω2=130°付近ではほとんど見えない。ただし、STBの緯度はshadeされ、ω2=200°付近でもSTrZよりも薄暗い。
  • 昨シーズン同様、STBの淡化部では、代わってSSTBが濃く太い。
  • EZは明るく、festoonも認められる。EBは未確認。
  • NEB北縁には今シーズンもbargeのような突起が見られる。昨シーズンのものとの関連は不明。notchはまだ未確認。
  • NTrZはEZと同じくらい明るい。昨シーズンより幅広く感じることが多いのは、NEBが細くなったためか?
  • NTBは相変わらず濃いが、NTZはかなり暗く、NNTBと分離しにくくなっている。ω2=10°付近のNTZにはっきりとした明度変化部があり、前方が暗い。

★CMT観測

  OBSERVER=K.Horikawa
  ADDRESS=Yokohama JAPAN
  INSTRUMENT=16cm Refl.
  AFFILIATION=GETSUWAKU
  #DATE (UT) HH:MM LOC   B OBJ  P S LLL.L COMMENT  OBSERVER
  1998/05/14 19:17 EZN   D FEST C 1 187.4          K.Horikawa


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