ALPO-Japan: Jupiter Section (June 7, 1999)

1999年 6月 7日の木星

伊賀祐一・奥田耕司
Y.Iga, K.Okuda


June 7, 1999(UT)

●Summary
STBの白斑のBEとFAが観測されました。不明瞭な画像ですが、BEはII=138度、FAはII=155度に位置しており、その経度差は17度で5月31日の観測と変化はない様子です。BEとFAとの間のSTB〜STZの濃化部がはっきりと捉えられています。

伊賀の画像から

STBはBEの直前に短い濃化部が見られますが、その前方は淡いようです。一方FAより後方では濃いベルトとして見られます。
SEB内にいくつかの暗斑が連続しているように見られます。
EZnのCM付近のI=12度に見られる青味のあるFestoonは、5月31日の画像に見られる大きなFestoon(I=13度)とPlumeに相当すると考えられます。


Koji Okuda (250mm Newton, BITRAN BT-01 Cooled CCD Camera)

No. 3 1999/06/07 19h05m(UT)
I= 6.2 II=127.4 III=314.9
250mm Newton
Seeing:3/10 Transp.:4/10

コメント

  • 霧を通しての観測
  • 白斑BE,FA,がCMにきているはずだが、悪シーイングのため眼視では全く見えないが、CCD画像ではなんとか確認できた。
  • SEB.NEB.NTBが一様に暗く見えるだけで、詳細は不明

Yuichi Iga (280mm SC, Digital still camera NEC PICONA)
No. 17 1999/06/07 19h12m(UT)
I= 12.0 II=133.1 III=319.5
280mm Schmidt-Cassegrain, XP24mm(@F35)
Seeing:3/10 Transp.:3/5
  • BEとFAが見えるが不明瞭。BEとFAとの間のSTBの濃化部ははっきりしている。
  • STBはBEの前方は見にくいが、FAより後方は濃い。
  • SEB内には暗部がいくつか見える。
  • EZnのCM付近に青味のあるFestoonがある。


ALPO-Japan HomePage Jupiter Section