ALPO-Japan: Jupiter Section (August 13, 1999)

1999年 8月13日の木星

安達 誠、新川勝仁、前田和儀
M.Adachi, M.Niikawa, K.Maeda


August 13, 1999(UT)

●Summary
大赤斑の前方のSTrZに伸びるStreakが新川氏の画像No.35,36に捉えられました。

STBsの暗斑(#3)は大赤斑を通過し終えてII=47度に位置していますが、緯度はずいぶんと南に寄ったままです。
大赤斑はややオレンジ色の濃度が増してきたようですが、南側を取り巻くようなアーチも見られません。
STB OvalのBEとFAが観測され、前田氏の画像からの計測ではBEが109度、FAが124度で経度差は15度あります。BEとFAとの間の小白斑ははっきりとはしていませんが、まだ存在しているようです。

大赤斑後方のSEBZには明るくはないが白斑が見られています。
NEBには大きなRift構造が見られており(II=47〜98度)、北縁にはBarge状の濃い模様と、NEBnに湾入した白斑などが見られます。また、NTBにはいくつかの暗斑が見られます。


Makoto Adachi (310mm Newton, Drawing)
No. 21 1999/08/13 15h24m(UT)
I= 9.0 II=340.2 III=184.4
310mm Newton, x400
Seeing:3-1/10 Transp.:3/5

  • STBsの暗斑(#1)がCM左にかろうじて分る。
  • STBの右にSTBs暗斑(#2)が見えてきた。かなりの長さがあるようだ。
  • NEBnのBayがあると、その位置のNTrZは明るくなっている。

No. 22 1999/08/13 16h00m(UT)
I= 31.0 II= 2.0 III=206.2
310mm Newton, x400
Seeing:5/10 Transp.:5/5

  • STBsの暗斑(#2)はどこが前端かよく分らない。
  • SEBnはCM右側が明るくなっている。どちらかというとSEBnは黄色っぽい。

No. 23 1999/08/13 16h42m(UT)
I= 56.6 II= 27.4 III=231.6
310mm Newton, x400
Seeing:7(9)/10 Transp.:5/5

  • GRSは輪郭がよく見える。かなり細い。
  • フェストーンは青味が強い。
  • NEBの中央はリフト状。
  • NNTBにはいくつものDSがある。

No. 24 1999/08/13 17h42m(UT)
I= 93.2 II= 63.6 III=267.8
310mm Newton, x400
Seeing:6/10 Transp.:5/5

  • GRSはていねいに見てスケッチを行った。CMTで63.6度。
  • GRS後方のSEBZの白斑はかなり明るい。


Masahito Niikawa (280mm SC, Digital still camera Minolta DimageEx1500)
No.35 1999/08/13 16h53m00s(UT)
I= 62.8 II= 33.4 III=237.6
10 frames composite

No.36 1999/08/13 17h05m30s(UT)
I= 70.4 II= 41.0 III=245.2
6 frames composite

No.37 1999/08/13 17h37m30s(UT)
I= 89.9 II= 60.3 III=264.5
6 frames composite

No.38 1999/08/13 18h15m22s(UT)
I=113.0 II= 83.2 III=287.4
11 frames composite

No.39 1999/08/13 18h29m08s(UT)
I=121.4 II= 91.5 III=295.7
8 frames composite


Telescope : C11 (SC) D=280mm fl=2800mm
Camera :Minolta DimageEx1500 Digital Camera 
        taking lens removed
Effective F No.: 25 (XP24mm Eyepiece Projection)
Filter: IR cut & Low-pass built-in the camera
Obs.site : Mozuhonmachi Sakai-City Osaka Japan
Exposure : 1/15 sec
Analog gain:18dB
Seeing:5/10 Transp.:3/6

Image Processing

The Maximum Entropy Method deconvolution after composite of the original taking images. And enhanced with the unsharp masking method.


Kazuyoshi Maeda (350mm Newton, Digital still camera NEC Picona)

No. 29 1999/08/13 17h45m(UT)
I= 94.3 II= 64.7 III=268.9
350mm Newton(F5)
NEC PICONA 1/7sec


強調画像作成:伊賀

No. 30 1999/08/13 18h40m(UT)
I=128.0 II= 98.1 III=302.3
350mm Newton(F5)
NEC PICONA 1/7sec


強調画像作成:伊賀

No. 31 1999/08/13 18h52m(UT)
I=134.5 II=104.6 III=308.8
350mm Newton(F5)
NEC PICONA 1/7sec


強調画像作成:伊賀

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