ALPO-Japan: Jupiter Section (August 21, 1999)

1999年 8月21日の木星

唐沢英行、根市満之、前田和儀、米山誠一
H.Karasawa, M.Neichi, K.Maeda, S.Yoneyama

August 21, 1999(UT)

●Summary
唐沢氏はBE/FAを観測されました。条件が悪いために詳細は分りませんが、マージはまだのようです。

米山氏の観測からSTBの様子が良く分ります。永続白斑FAから後方の濃化したSTBがNo.5のCM付近まで続き、No.6のように次第に南にシフトするベルトと本来の緯度の淡いSTBnに分かれています。そしてNo.7のCM付近で南に分岐したベルトがSSTBに合流しています。根市氏の画像は濃いSTBがII=160度付近で分岐する箇所の詳細が観測されています。

SEBZは赤味の濃い南組織と、淡くなっている北組織の分かれています。SEBの南縁が凸凹しているのは、この緯度の気流に乗った暗斑群が移動しているためでしょう。前田氏の画像ではこの暗斑がよく写っています。また、SEBnにいくつかの白斑が見られます。

8月19日の池村氏の画像にあった、NEBnのオレンジ色の斑点は、米山氏のNo.6、根市氏のNo.15のCM付近、前田氏のNo.36の左に拡散状に見えています。これがきれいな楕円形の斑点に成長するのかどうか期待されます。

NTZには、根市氏の画像のCM後方に、前田氏の左にBarge（II=205度)が観測されています。前田氏の画像では非常にシャープな暗斑として見えています。また、NNTBの濃いBARが60度ほどの長さに見られます。

Hideyuki Karasawa (300mm Newton, Digital video camera Panasonic NV-QJ100 3CCD)

No. 15 1999/08/21 15h05m(UT)
I=180.5 II= 90.7 III=297.0
40 frames composite

300mm Newton(F6.5)
Digital Video camera Panasonic NV-DJ100 3CCD
画像強調：伊賀
  • RSとBE-FAが同時に写っています。
  • BE-FAの変化が何時起きるのか目が離せません。それとも今シーズンは、このままでしょうか。
Seiichi Yoneyama (200mm Newton, Digital still camera NEC Picona)

No. 5 1999/08/21 16:57:28(UT)
I=249.1 II=158.7 III= 5.0
De= +3.5 E.Dia=44.08"
3 frames composite

No. 6 1999/08/21 18:08:40(UT)
I=292.5 II=201.7 III= 48.0
De= +3.5 E.Dia=44.08"
4 frames composite

No. 7 1999/08/21 19:00:28(UT)
I=324.1 II=233.0 III= 79.4
De= +3.5 E.Dia=44.08"
4 frames composite

 200mm Newton(F4)
LV10mm (f/27)
NEC PICONA 1/7sec,
Seeing:4/5 Transp:4/5

Enhanced by Y.Iga

Mitsuyuki Neichi (200mm Newton, Digital still camera NEC PICONA)

No. 15 1999/08/21 17:53:42(UT)
I=283.4 II=192.7 III= 39.0
De= +3.5゜E.Dia=44.09"

（強調画像：伊賀）
20cm F8ニュートン反射(苗村鏡)
テレビュー3Ｘバーローレンズ 合成Ｆ24
NEC PICONA 1/7秒 3枚コンポジット
アンシャープマスク処理 2°プリズム
透明度　9/10 シーイング 8/10

Kazuyoshi Maeda (350mm Newton, Digital still camera NEC Picona)

No. 36 1999/08/21 18h46m(UT)
I=315.1 II=224.1 III= 70.4
350mm Newton(F5)
NEC PICONA 1/7sec


強調画像作成：伊賀

No. 37 1999/08/21 19h47m(UT)
I=352.3 II=261.0 III=107.4
350mm Newton(F5)
NEC PICONA 1/7sec


強調画像作成：伊賀
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