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2000/01/23 月惑星研究会関西支部 例会模様

ALPO-Japan Meeting 2000/01/23





月惑星研究会関西支部通信24(安達) 2000年1月23日

  

 2000年最初の記念すべき例会となりました。今回は新入会員として西谷さ
ん親子が我々のメンバーとして加わられました。親子で参加いただくのははじめ
ての事で,とってもうらやましいことでありました。詳しくは近況報告の西谷さ
んのところを読んで下さい。
 また,今回は忍法雲隠れの術を決め込んでおられた伊賀忍者さまがおでましに
なられ,元気なお顔を見せられました。言い訳は近況に含めます。なにはともあ
れ,めでたしめでたし。

出席者(順不同)
 池村/前田/奥田/新川/林/西谷親子/伊賀/安達  以上9名

◯◯◯◯近況報告

安達; 現在141枚の観測を行った。今年こそ目標200枚を達成したい。そ
   ろそろ隣のマンションに木星が隠れるので,移動観測をやってでもがんば
   りたい。
池村; 木星だけではなく,火星の画像もがんばっており,模様を捉えている。
   これからもばりばり撮っていきたい。現在は木星会議の準備をしているが,
   たくさんの方に参加していただきたい。
奥田; 本日入会された西谷さんの後輩に当たる。紫香楽天体観測同好会のメン
   バーで古くからつきあいがある。冷却CCDでがんばっている。
新川; 昨年1月より支部に参加している。新参ものです。(とても思えへんけ
   ど(^o^) by:A ) 木星会議の参加で悩み中とか。
前田; ビットランの冷却CCDに挑戦中だが,利弁さからはやはりピコナにはか
   なわない。最近天文ガイドで最優秀賞をとって,池村さんの後に続いた。
西谷; 甲賀忍者の里からやってきた。子供のころは子供の科学を読んで居り,
   天文にも興味をもっていたが,無線(ハム)の方に転向していった。と
   ころがハレー彗星のころから天文に再び興味が湧き,復活となる。奥田
   さんと同じ同好会に所属して活動をしている。もともとは眼視観望派で
   あるが,最近はビデオを盛んに撮っている。とりわけ,シューメーカー第
   9彗星の衝突のころからはデジタルビデオで撮影をしており,時間のある
   限り撮影をしている。
    メインの望遠鏡は15cmのニュートンで,鏡は高校1年生のお子たちが磨
   かれた優れもので1/27ラムダだが,とてもなめらかな面の鏡で非常のよく
   見え,これを使って撮影している。ビデオはアイピースで100倍,ズーム
   で10倍の合計1000倍で撮影している。眼視では800倍でもコント
   ラストは落ちないので,あらためて,ニュートンはすごいと実感した。現
   在スライディングルーフを作っており,いずれは息子に譲りたい。
西谷弘光; 16歳で高校1年生です。小学校5年生で木星のスケッチをやった
   ことがある。父の使っている15cm F9を磨いた。
伊賀; 10月例会以来仕事が忙しく,天文の活動はほとんどでき無かった。皆様
   迷惑をおかけした。仕事がようやく一段落つき,これからたまったものを
   後悔していく積もりだ。すみませんでしたm(_ _)m。

◯◯◯◯火星情報 担当安達
 火星は池村さんと新川さんが撮影されておられ,情報が少ないながらも集まっ
てきています。HPでは公開されていませんが,重要な情報がありました。

現在の最終観測は1月8日であり、5秒を切り、4秒台となりました。このよう
な条件下で火星の模様が肉眼以外の観測でできたのは、初めてのことでたいへん
な驚きです。

最新の画像は 池村さん; 1月 8日
       新川さん;12月30日
 12月29日の池村さんの画像ではNoachis(ノアキス)が明るく写っていた。
この時期,南極冠は縮小を続けており,12月には南半球で黄雲の発生が予想さ
れていたが,12月の末になってようやく確認された。12月30日の新川さん
の画像(赤色)の画像にもぼんやりと明るい光斑が写っており,雲がそこにある
ことが確認された。ただ,数日後の画像では淡く成っており,大規模なものでは
無かったようだ。このころの火星はLs=270°付近であり,黄雲のよく発生する時
期とよく重なっている。
 この黄雲の発生はHellespontous(ヘレスポントス)の直ぐ西に接するところで
あり,目だった南北方向の暗い帯の様に成ったところで,黄雲の発生が比較的よ
く起こるところである。昨年の4月にBolleum(ボレウム)のところにでた嵐も,
直ぐとなりに南北方向に目立つAcidarium(アキダリウム)の暗部があり,隣接地
域で雲がよく発生する傾向がみられた。このことは,今回の接近で,支部が捉え
た一つの成果だろうと思われる。
 また,12月11日の画像ではElysium(エリシウム)が明るく写っていた。
このことも,火星の大気の中の水蒸気の量が増えてきたこと示している。

 現在,火星は視直径が5秒を割っており,観測条件としてはモーレツに厳しい
ものになってる。眼視観測では像の揺らぎがひどくて模様の検出すら困難だが,
ピコナなど,デジカメで撮影するときは,めったやたらとたくさん撮って,火星
像が丸くなっているものをコンポジットすることによって模様を検出することが
可能になったのは素晴しい成果と言えるだろう。

 2001年は火星は大接近の時に当たる。南半球が大きくみられ,北側からの
水蒸気の供給によって模様の変化がみられる年に相当する。今年の末には画像を
キャッチすることが可能になるだろう。

◯◯◯◯土星 担当池村
1 赤い色をしたベルト
 池村さんの画像から,南極地方にみられた赤い色をしたベルトについての報告
があった。このレポートは11月にBAAにも報告されていて,BAAのHPにも掲載さ
れている。今回はその後の12月から1月の観測を含めて記入されたものを報告
された。今回の支部通信には池村さんから報告されたグラフを同封して送る予定。

 大きな傾向としては最も赤かった時期は7月から8月いっぱいと思われる。
その後は次第に淡くなり,12月から1月にはほとんどわからなくなってしまっ
た。赤い色がどの程度の赤さだったかを定量的に計測する方法がなかったので、
画像を見た感じの点数化によった。そのため,定量的ではないが,いつが最も赤
かった時期だったのか、今回のまとめで確認できた。デジカメの画像を、統一的
な画像処理をすることにより、これまでの銀塩カラー写真と比較して、色調のば
らつきが少い画像が多く得られ、この変化の様子に気が付いたものである。こう
いった変化に気づくためにも、統一的な画像処理で淡々と撮影、記録していたこ
とが有効だったと思われる。
 今回の赤い色をしたベルトはBAAのグラハム氏によれば季節変化ではないか
という意見があった。支部の話し合いの中ではその結論を得るには、もっと観測
、検討が必要だということになった。もし、次期シーズンにおいても、1999
年7、8月同様の赤味が現れるのであれば、地球から見た、土星と太陽と地球の
位相に起因するみかけの変化という可能性もある。従って今年も同様な観測をし
て確かめる必要がある。土星の1公転は30年であるから,季節変化は30年を
1サイクルとした変化であるはずなので、その周期に合った証拠を得る必要があ
る。この現象を季節変化と考えるのかはまだ多くの観測と、検討の必要があると
思われる。


2 エンケの空隙
 天文ガイドの2000年1月号の表紙にフランスの人の土星の画像が掲載され
ていたことは御存じのとおりで,この説明記事について、池村さんからエンケの
空隙という呼称はおかしいのではないか、という疑問提起があり、メーリングリ
スト上で随分議論された。今回は月惑星研究会関西支部として,今後どのように
対応するのか方向を決めてほしいとの要望もあり,今回の例会においてこの件を
まとめてみた。特に本部の田部さんには随分詳しい調査報告をいただき,経緯が
随分はっきりしてきたので、このことをここにまとめて記録することとする。

◎歴史的経緯
 1825年 ヘンリー・ケイターがA環の中に3本の筋を認める。
            メモ:エンケの空隙とはやや異なるようだ。
 1837年 エンケが22.5cmの屈折でスケッチを取る。
            メモ:A環の中央にかなり黒々とした筋を記録。
 1833年 デビコの論文。エンケの指摘した場所には認められず,外側に位置し
    ていると発表。
 1843年 ラッセル・ダウェーズがデビコと同じことを発表。
 1850年 エンケとは違った場所に空隙があると指摘。
 1854年 ダウェードがA環の中央付近が暗いと指摘。
 1888年 キーラーが内側から1/5の位置に空隙をスケッチする。この時のA環の
    中央付近には何も描かれていない。
 1943年 ピック・ドゥ・ミディ天文台のリヨがA環とB環の詳細なスケッチを発
    表する。1/5の位置には空隙と思われる筋が記録され,A環の中央付近は
    3本の暗帯が描かれている。
 1980年 アメリカのVoyager 1 が接近して詳しい画像を撮影しているが,1/5
    の位置にははっきりとした空隙が撮影された。
 1980年 Nature誌12月号に発表されたVoyagerの画像には1/60の位置に細い空隙
     が認められる。
 1982年 1月になって論文には、この1/5空隙は、「A環のGap」と、慎重な表
     現がされているが、このころからエンケの空隙がどれか混乱が続き,
     論文などにも混同して使用されたり,両方の名称が使われたりしている。
 1982年 IAUの命名委員会で1/5空隙はエンケ、1/60空隙はキーラーと呼
     ぶということで総会で承認され,名称が決定される。

結果として
    エンケが見つけた位置には名称は無し。存在も不問。
    1/5のキーラーの見つけた空隙を「エンケの空隙」
    1/60の地球からは見ることのできない空隙を「キーラーの空隙」
    という名称が採用された。

◎問題点
    これは,発見した人の成果を曲げてつけられた命名であり,発見者の功
   績が配慮されていない。これではエンケにもキーラーにも失礼である。
   名称は発見者の功績を賛え,正しく命名されるべきではないのか。
   20cm以下の口径で実際に観察される。「エンケ帯」について、我々庶民の
   立場で、存在も名称もないのは受け入れがたい。

◎支部としての提案
   A環の中央付近の暗帯を発見者のエンケの名前を採り「エンケ帯」とする。
   1/5の空隙を発見者の名前を採って「キーラーの空隙」とする。
   1/60の空隙は別の名称を冠する。

支部でのA環に関する議論
◎ エンケ帯は存在するか
   ボイジャーの写真を見ても、暗帯のようなすじが3本見られ、安達氏他、
  多くの人が詳細に観測したものと一致している。
  現在考えられている見え方は、次のとおり。
   口径15cm前後では、A輪中央に1本の暗帯として見られることがある。
   口径20cm〜好条件のとき、暗帯が3本見られる。1/5空隙とは全く異なる
  ものである。
   口径25cm未満 1/5は、決して見られない。見えるといえるのは30cm
  以上である。 

 エンケの見たと思われるA輪の暗帯部分は,土星が地球に対して衝の位置にあ
るときには,どうやらかなり見えにくいらしく,見えないという人が非常に多い。
ところが暗帯を見た人達はたいてい衝の頃ではなく,それから離れた位置で観測
している。このことからエンケ帯は衝前後には見えにくくなる性質を持っている
可能性がある。従って,今年には会員などによる集中的な観測を試みたい。

15cmくらいの望遠鏡で,200倍前後で見たときに最もこの傾向が強く感じら
れ,マッハ効果の影響が如実に出ているものと思われる。また、デジタル画像を
させに強調処理をすると,非常にはっきりしたエンケ帯が現われる。このことは,
画像強調の副作用とも考えられるが、実際にA輪の中央がやや暗くなっている可
能性もある。このことも次期の衝前後に観測してぜひ確かめてみる必要がある。
画像を得られた方は是非ともチェックして結果をメーリングで報告してほしい。
また、眼視においても、15cm程度に口径をしぼって確かめるなどの観測をお
願いしたい。

 新川さんからは,エンケは1/5の空隙を見ていないという結論を支部の例会と
しては導き出したが,1/5の空隙もエンケ帯の最も外側の構成物の一部として,
見ていたということも考えられるかもしれないという意見も出されました。

◎1/5空隙について、
 口径30cm以上で見られる。口径25cmでも見えたという人がいる。
 最近、35cmでこれ見た前田氏は、A輪の外側から、0.3秒などと、そんなに
ギリギリではないように見えた、とのこと。場所はA輪の外側から0.6秒角ほ
どの場所と思われる。

◎1/60空隙について
 地球上からは観測不可能、口径2.5m、シーイング10 という条件が必要。
HSTでも観測できていない。画像としてはボイジャーの観測のみで、これ以外
の観測方法としては、恒星の掩蔽を注意深く解析する以外に方法はない。従って
現在も存在しているかどうかわからない。

◎ 今後の方向
 支部としてではなく,月惑星研究会として,今回わかったことをまとめて雑誌
に記事を書き、掲載する方向で進めてみようということになった。本部の田部さ
んも随分調べていただきましたから,月惑星研究会という名称でまとめることが
最もふさわしいだろうというのが結論である。
 命名委員会でどのようにして,名称が決定されたかについて国立天文台に問い
合わせてみたいという希望もあり,安達から問い合わせてみることとする。

◯◯◯◯木星 担当:伊賀
 今回は伊賀さんが仕事で忙しかったこともあり,いろいろな対象についてのド
リフトチャートができておらず,模様の移動の様子はまとめることができません
でした。しかしながら,木星面にはたくさんの変化が起こり,それらの変化の様
子をまとめることに成りました。今回は現象の解説が中心となります。

◎BE/FA and cyclonic spot
 大赤斑の南側を通過していた二つの永続白斑は年末にかけて大赤斑の南方を次
々に通過していき,現在では二つの永続白斑はすっかり大赤斑を通過してしまっ
ています。この間,FAに大きな変化が起こり,一時的にFAが暗くなって見えにく
くなった現象が起こりました。
 インターネットを通してFAが崩壊したというような情報も流れましたが,安達
や池村さんの画像では存在が確認されていました。従って,崩壊というのは適当
ではありませんが。暗く成ったという現象はやはり起こったらしいという結論に
なりました。
 一方,この二つの永続白斑の間にはcyclonic spotという小さな逆回りに回転し
ている白斑がありましたが,これが著しい変化を示しました。現在では無くなっ
たというのが大方の見方ですが,どうやら,最新の画像では再び現われはじめた
ような気配を示しています。気流がよくないときの画像が元になっていますから,
断定はできませんが,早急な確認観測が必要になっています。

cyclonic spotの見え方
 12/10 かなり怪しい見え方に成っているが,存在はたしかだろう。
 12/25 見られなくなっている。
 1/3  みられていない。Maurizioさんの画像では FAも非常に見えにくくなっ
    ている。
 1/10  パーカーさんの画像には白斑が捉えられています。
 1/15  奥田さんの画像では再び見えるように成ってきているらしい。

 大赤斑の南側では気流に乗って南へ湾曲して通り抜けかけたが,この時点で
どうやら見えにくくなり,その後,1/10になって再び出てきたように思われる。
1995年に同じ様な現様が起こっており,それとの類似点などが無いか検討してい
ると伊賀さんが報告されました。

 BEとFAのマージは今回も合のころがもっとも怪しいのではないかとの見解にな
ってしまった。

◎SEBの変化 
 大赤斑の北側あたりで,SEBnの白斑がEZsに流れ込むような現象が,昨年に何回
かあったらしい。宮崎氏の観測によれば10月14日から15日にかけて得られた
画像にそれらしき現象が記録されている。支部に報告された画像を元に追跡すると,
どうやら12月はじめごろにも同じような現象が起こったようだ。
 SEBnの白斑は経度からみて,前進するように動いているのだが,大赤斑の前方で
行き場を失い,SEBnのベルトを破ってEZnに流れ込んだような印象を受ける。安達
は大赤斑の前方のSEBが非常に濃くなっており,このために白斑の前進が妨げられ,
弱いほう(すなわちSEBn)に向かって入り込んだのではないかと考えているが,根
拠はない。
 この白斑の直ぐ後方には青色の淡い暗部がつらなっている。赤外で撮影すると強
烈な暗斑に写り,このことがインターネットを通して流されています。ALPOのデイ
ビット・レーマンさんから日本にも情報が池村さんのところに入り,確認されてい
ます。しかしながら重要なことは,この暗部は白斑がEZsに流れ込んだために起こっ
た現象で,現象の主体は白斑にあり,これからも追跡が必要です。EZsは幅が狭く,
また,模様が入り乱れているために,観測の対象としてはかなり厳しいものと考え
られます。肉眼では安達がよい気流で観測してもなかなかはっきりとは捉えること
ができません。よい画像が入手できるのを待つ必要がありそうです。

◎STrZとSEBsの暗斑の動きと会合
 支部のHPにも画像が出されています。また,12月号の天界にも詳しく紹介され
ていますが,今年はSTrZの中にある暗斑の動きが目立っていました。気流が悪いと
肉眼的には認められませんが,よい画像にはしっかりと捉えられていて,今回のシ
ーズンでは宮崎氏が精力的に追跡されました。この結果が支部のHPにもアップされ
ているのですが,面白いことに,STrZの暗斑が大赤斑に接近し,また,SEBsの暗斑
が大赤斑の北側を通過しました。そのご両者の暗斑が大赤斑の後方で会合して,大
赤斑の南方を通過する辺りまでついせきされましたが,ついに大赤斑の前方にまで
回り込むことは確認できませんでした。結果的には残念な結果でしたが,貴重な資
料がえられたようです。
 
◎NTBに大きな暗部が見られる
 NTBの南側に接するようにしてNTc-Cの帯流が存在しますが,この流れに乗った暗
斑がたくさん出ています。ただ,今回はスポット状のものではなく,プラットホー
ムのような長さが数10°にわたる長さの長いもので,左側にとがったくさび型に
見えています。

◎NEBの様子
 昨年の11月にはNEBの中央付近に大赤斑の半分近くもの大きさのある明るい白
斑がいくつか出現した。とくに,240°付近にみられたものはよく目立っていた。
11月07日には2=240°付近に位置して,楕円形をしていた。
11月09日には2=240°付近でやや小さくなったものの楕円形。
11月14日には2=230°付近になり,そこから左側にたなびくようなリフトに移
           行して来ている姿になる。
11月21日には後端が2=210°付近となり,暗いものの完全なリフトになった。

 今回の接近ではNEBの中央付近に小さく明るい白斑が出現し,そのほとんどがリ
フトに変化していく様子が認められた。

◎その他
 EBがやや南側に緯度を変え,EZsの幅が狭くなったようだ。また,SEBnも独立し
たベルトに成ってきているようだ。

◯◯◯◯VTR
 新入会員の西谷さんが持参された火星/木星/土星のVTRを鑑賞しました。昨年
の4月に火星の北半球で巨大なサイクロンが捉えられ話題に成りましたが,今回は
その時の火星の画像が用意されていました。はっきりとその様子が捉えられてお
り,貴重な記録と成っています。口径が15cmと小さいにもかかわらず,非常に
鮮明な画像が撮れており,これからのビデオを使った観測に一つの資料を提示し
ていただいたように思います。
 口径が15cmでも非常によく写るということは,そんなに大きな口径を用意す
ること無く,デジタルビデオでかなりの成果をあげることが可能だということで
しょう。これから先,ビデオの画像処理の技術が進み,コンポジットなどが簡単
にできるようになると,よい記録がたくさん生まれてくることでしょう。

◯◯◯◯事務局より

1 次回の例会
 次回は,木星会議もあり,間隔が短い気がしないでもありませんが,予定通り,
4月に行います。詳しい日程は後日アンケートをとって決めることにします。

2 会費徴収
 次の方々から2000年の会費をいただきました。中には2001年の分も納
めていただいた方もありますが,未納の方はボール紙で・・・よろしく。受領者
は次の方々です。
 忍穂井/安達/木田/松田/嶋田/前田/伊藤/米山/菅野/池村/林/
 新川/西谷お二人/奥田
 次の方は2001年分もいただきました。
 林/西谷お二人

3 木星会議の参加者
 伊賀/伊藤/小嶋/奥田/嶋田/新川
 以上の6名が確定しております。この内新川さんは初日だけの参加となりますが,
その他のメンバーで参加希望を出して居られない方は早く池村さんまでお申し込み
下さい。上のリストに漏れている方がありましたら,至急お知らせください。

4 追伸
 本日(1月27日)BAAから次のような内容のニュースが流れてきました。

The bright 'rift' in SEBn, and accompanying 'stormy' section of EZ(S), are
presently passing the GRS again.  It's worth watching for changes in the
SEBn/EZ features, which could be spectacular at high resolution.

 



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            月惑星研究会関西支部支部長      安達 誠