Mars Image on April 4, 1999 (ALPO-Japan)

1999年 4月 4日の火星

伊賀祐一、上野友久、奥田耕司
Yuichi Iga, Tomohisa Ueno, Koji Okuda


Yuichi Iga (280mm SC, Digital still Camera NEC PICONA)
Ls=119.49゜De=+16.03゜Dia=14.39"
(Upper) 1999/04/04 13h30m(UT) CM=154.23゜, 5 images composite
(Lower) 1999/04/04 13h33m(UT) CM=154.73゜, 6 images composite

280mm Schmidt-Cassegrain
LV15mm拡大
NEC Picona 1/7 sec
ようやく火星を撮影しました。まだ高度の低い火星でしたが、この後は雲が出てしまいました。

左縁のタルチス地方には明るい雲が輝いています。また、その右のオリンピア山にかかる雲も見られます。右縁のエルシウムにも朝霧が見られます。

眼視では北極冠がはっきりと見られました。


Tomohisa Ueno (150mm Newtonian, FujiColor G400Ace)
1999/04/04 14h06m40s(UT)
Ls=119.2° CM=163.0° De=+16.0° Dia=14.2"

自作15p(F8)反射+Or5o(合成F287)
フジカラー G400エース、 露出2秒


Koji Okuda (250mm Newtonian, BITRAN BT-01 Cooled CCD Camera)
1999/04/04 16h56m(UT)
Ls=118.8° CM=205.0° De=+15.6° Dia=14.4"

250mmニュートン反射
BITRAN BT-01 冷却CCDカメラ
S=4/10  T=4/10(薄曇り)
観測コメント
北極冠は明るく良く目立つ
左斜め下のオリンポス付近の曇が北極冠と同じ位明るく、縁より外へ飛び出している

Mars Today (Makoto Adachi)

伊賀さんの説明以外で気付いたこととして,Nix Olympica(オリンピア山)のすぐ北東に位置するArcadia(アルカディア)地方にも淡い雲がかかっています。よく見るとNix Olympicaのほうから左下に明るい部分が伸びています。Nix Olympicaから雲がたなびいているのかもしれません。淡くて難しいのですが,追跡すると面白いと思います。

MARE SIRENUM(シレーン)の北側が突起のように見えていますが,普段は濃い北側がシミュレーションと同じ見え方になっているのが印象的です。雲ではなく,本当の模様の変化だと,私には思われます。


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