木星展開図 月惑星研究会 関西支部 (最新)


ALPO-Japan Latest
Jupiter Cylindrical map 2001/09/24
伊藤紀幸
N.Ito
Noriyuki Ito (600mm Cassegrain, Digital Video SONY DCR-TRV20)

2001年9月の木星面(概要)
 新潟では上旬から中旬にかけて天候不順な状態が続いたが,後半に入り安定した好
天が続くこともあった。まだ安定した画像は得られていないが,22〜24日(UT)に得ら
れた画像から展開図を作成した。
 SSTB:体系2の180〜60度付近まで連続して観察できる。240度付近に小白斑がいくつ
か見られるはずだが,確認できていない。
 STB:体系2の330〜60度付近まで太く,その他の経度では細くなっている。永続白斑
BAは143度(9月23UT)に位置しており,輝度はないものの後方および周囲を暗物質が取
り囲んでいるためか,輪郭は確認できる。
 GRS:体系2の76度に位置しており,中央部および南側の色が濃い。
 SEB:全周に渡って中央部が淡化している状態が続いている。SEBs体系2の18,310度
などにprojection(?)が見られる。
 EZ:昨年一時期活動的になったEZsのGWSは確認できていないが体系1の 320〜0度付
近にあるのではないかと思われる。EZnには体系1の340度付近に目立つfestoonがあ
る。
 NEB:全周に渡って拡幅しており,中央部にbargeが数多く確認できる(体系2の50,
76,105,178,239,272,340度)。notchは140,320度,明斑が150度付近にある。
また,EZnのFestoonの付け根からNEBの体系2の150,240,330度にかけてリフトが発
達している。
 NTB:NEB,SEBに次いで濃く見られる縞になっているが,体系2の250度付近で薄く
なっている箇所がある。
 NNTB:ところどころ濃くなっている部分があり体系2=150度付近の30度ほどの長さ
のものが目立つ。
     新潟県立自然科学館 60cm カセグレン式反射望遠鏡 K-40mm拡大撮影
     SONY デジタルビデオカメラ DCR-TRV20画像にて撮影

 HIDEO EINAGA ≪新潟県 伊藤紀幸≫

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