火星 月惑星研究会 関西支部 (最新)

ALPO-Japan Latest

Mars Image 2001/04/07(UT)

池村俊彦,安達誠,白石元,河原義則

T.Ikemura,M.Adachi,G.Siraishi,Y.Kawahara


解説(安達)


 サバエウスが中央に来て、にぎやかな火星面になりましたが、よく みるとコントラストが低くなっています。これは薄い雲が全面を覆っ ているためです。雲がなければもっと、クリアーな模様が見られるの に残念なことです。  南極地方のフードはすっかり弱くなり、青く広がった姿を見ること ができなくなりました。そのかわり、気をつけてみると、南極地方に は鈍い明るさの雲が覆っている様子が、肉眼ではとらえられています。 北極地方には白く淡い雲の覆っている様子が認められました。  赤道付近の雲はシルチスの北端付近がかなり青白くなって明るく目 立っています。また、クリセは非常に明るくなりました。色合いは、 白っぽくなく、黄色っぽく強烈に明るいので、ひょっとすると砂嵐の 可能性も有ります。残念ながら確実な証拠は得られませんでした。
Explanations M.Adachi
 Sinus Sabaeus and Meridiani looked faint. These were covered
by faint clouds. SP hood was finely faded. But. SP region
covered by dull bright clouds(naked eyes). NPR was paler.
A top of the Syrtis Major covered blueish clouds. This clouds
is very conspicuous.
  Cryse region was very bright seen. This is appeared yellowish.
It may dust storm.

Toshihiko Ikemura (310mm Newtonian, Digital still Camera NEC PICONA)
seeing 7-4 /10

Makoto Adachi (310mm Newtonian, Drawing)



   2001/04/07 19h55m(UT)
   CM=4.8  DE=+-0 Ls=142  Dia.=11.0
   Seeing 2(3)/10 Transp.=2/5


 薄曇りの中の観測となり、北極フードの白い色が、大気のよごれ
のために吸収され、小さく見える観測となった。おかげで、フー
ドの内部の雲の濃い部分が南のエッジに固まっていることが確認で
きた。
 Cryseに明るい雲が出ていることがわかる。前日の池村さんの画
像にでていた雲だと思われる。
 テンペはまだ見えるにはちょっと早いタイミングだったが、か
け際に明るい光斑が見られ、この部分に雲のようなものがでてい
ることを伺わせている。北極地方も雲がでているのがよくわかる。

 SPC region covered by a dense fog.
  Cryse covered by yellow bright clouds.
  Tempe was bright spotted seen.

Gen Shiraishi(280mm SC, Digital still camera NEC PICONA)
2001/04/07 19:07:58(UT)
Ls=142.29 CM=350.73
De= -0.16 Dia=11.12"
280mm シュミットカセグレン  F10
3倍バロー
Digital camera NEC PICONA 1/7sec  9 frames composite
薄雲と晴れ間の間を縫って今期初の火星を撮ってみました。
皆様の撮像には及びませんが、せっかく撮影したので、報告します。

Yoshinori Kawahara(250mm Cassegrain, Digital still camera NEC PICONA)
2001/04/07 18:39:50(UT)
Ls=142.28 CM=343.88  De= -0.15 Dia=11.12"
 250mm Cassegrain  TeleVue barlow 3x  F/28
NEC PICONA 1/7s   3 frames composite
seeing5/10  seeingいまいち。

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