火星 月惑星研究会 関西支部 (最新)

ALPO-Japan Latest

Mars Image 2001/04/26(UT)

風本明,安達誠,池村俊彦,畑中明利,奥田耕司

A.Kazemoto6,M.Adachi,T.Ikemura,A.Hatanaka,K.Okuda


解説(安達)


 南極フードはアウソニア(Ausonia;250°、-45°)付近に非常に明るい雲の塊が見られるようになりました。前日にもとらえられていましたが、今日は一ヶ所になったようです。前日まで明るかったシレーン(Mare Sirenum;160°、-30°)のすぐ南側は、今日は雲が淡くなり、シモイス(Simois;160°、-45°)が、フードの雲の下に透けて観測されました。毎日のように南極付近の雲には変化が見られます。  赤道付近はタルシス(Tharsis;90°、+10°)の西の端や、アルカディア(Arcadia;140°、+40°)付近に局部的な雲が観測されています。この付近は表面に大きな火山があり、その山頂付近にできた雲がとらえられたものだと考えられます。特にオリンピア山は肉眼でもよくとらえることができました。 池村氏の画像では、ケブレニア( Cebrenia;220°、+45°)に明るい雲のできていることが非常に良くわかります。火星のディスクから飛び出しているかのように見えています。かなりの高度まで上がっているのかもしれませんが、1回の観測だけでははっきりしませんでした。
Explanations M.Adachi
SP hood becoming a dense cloud on the Ausonia. Phaethontis and Electris was faded today.Simois was dimly seen under SP hood. There is some bright spot in the western Tharsis and Arcdia region. There some mons on the thies region. This bright spot was a top of the Mons. Especialy, Nix Olympica catched by naked eyes. The Cebrenia was very bright seen. This region was prominent on the Martian disk by Ikemura's CCD image.

Akira Kazemoto(203mm Newton, Digital still camera NEC PICONA)
2時過ぎから用意し始めたとたん曇ってしまって観測不能となりました。
粘りに粘ってやっと4時過ぎに薄雲の中から見え始め撮影を開始しました。
それでも5時前になってようやくまともな画像が撮影できました。
粘り勝ちってとこかな。

Makoto Adachi (310mm Newtonian, Drawing)


2001/04/26 19h30m(UT)
CM=183.9 DE=-1.9 Ls=151.4 Dia.=13.5
Seeing=5/10 Transp,=5/5





2001/04/26 20h00m(UT)
CM=186.3 DE=-1.7 Ls=151.4 Dia.13.5
Seeing=4/10 Transp.=5/5


 昨日と比べて、南極冠の位置に見えた明るい輝きは無くなった。
全体が大きく明るい雲に覆われている。
 朝方と夕方に霧が発生して、東西のエッジを明るくしている。
この様子はB47のフィルターを通してもよく見えていた。青では
特にニクスオリンピカが明るく見えた。
 カロンの三差路とプロポンティス1の部分が非常に濃く見え、
今までになく暗くて驚いた。

 SP region became no shining. All of SPR was bulueish white
bright seen. East and west edge of the Martian edge was
cocered by hood. Nix Olympica was bery bright in blue
firter (B47) by naked eyes. Trivium Charontis and Propontis
1 was dark.


Toshihiko Ikemura (310mm Newtonian, Digital still Camera NEC PICONA)

右下のリム部分に白くとがったものが見えます。

Akitoshi Hatanaka (400mm Cassegrain, Video Camera Sony TRV9)



  2001/04/26  18:16:30(UT)
  CM=161.1 Ls=152.1
  DE=-1.72  Dia=13.7"

  40cm Cassegrain(F15)
  Vari-Extender + Or25mm
  20 Video Frames Composite
  sony TRV-9
  
 《畑中》

Koji Okuda (250mm Newton, BITRAN BT-01 Cooled CCD Camera)

:南極地方は白く明るい。雲と地上の暗色模様の境が濃くハッキリ見える。
:オリンポス山の雲がCCDに良く写っている。 (奥田耕司)

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