火星 月惑星研究会 関西支部 (最新)

ALPO-Japan Latest

Mars Image 2001/05/03(UT)

風本明,河原義則,池村俊彦,畑中明利,伊藤紀幸

A.Kazemoto,Y.Kawahara,T.Ikemura,A.Hatanaka,N.Ito


解説(安達)

 南極フードはあいかわらず広い範囲を全体として覆っている様子がとらえられている。
畑中さんの画像では南極のエッジに明るい部分がとらえられており、南極冠を思わせる様な写り方をしている。
これだけでは南極冠とは断言できないが、いよいよ近くなったという気がする。
赤道付近の雲はクサンテ(Xanthe;50°,+15°)付近でかなり明るくなっているようすがとらえられている。
また、テンペ(Tempe;70°,+45°)がかなり明るく写っているが、色が黄色っぽくなっている。
1周前にもこの付近は明るくなっていたが、もう少し中央に来たら比較してみたい。
暗色模様はタウマシア(Thaumasia;80°,-35°)付近が非常に暗く、ソリスが単独でみえない。
 池村さんの画像ではアウストラレ(Australe;100°,-65°)付近にやや明るくなった場所が認められる。
Explanations M.Adachi
SP hood was dull bright seen. Hatanaka catched shaining edge on the south polor of Mars.
Xanthe region was bright seen.Tempe was yellowish bright seen.

Akira Kazemoto(203mm Newton, Digital still camera NEC PICONA)
午前2時ごろから晴れてきたので撮影開始。
シーイングは良くない。4/10。
クリセ平原に明るい雲が発生している。

京都府久世郡  《風本 明》

Yoshinori Kawahara (250mm Cassegrain, Digital still camera NEC PICONA)


2001/05/03 15:21:28(UT)
Ls=155.49 CM= 53.66
De= -1.84 Dia=14.71"
250mm Cassegrain
NEC PICONA 1/7秒
TeleVue barlow 3x 3deg prism
f=/40 8 frames composite
seeing3/10

連休中晴れませんね。雲の合間の像です。
愛知県海部郡 《河原義則》

Toshihiko Ikemura (310mm Newtonian, Digital still Camera NEC PICONA)


seeing 6/10

わずかな雲の隙間からやっと30コマ撮影し、その隙間も雲に埋め尽くされ
あきらめて望遠鏡を片づける。
90分後、晴れ間が広がったのに気がつき、眠気と闘いながら
再び撮影開始。180コマ撮影。
東天から金星が現れ、薄明が始まり、撮影を終了した。
やっと熱が引いたのに、むりしてしまった。大丈夫かな。 愛知県名古屋市 《池村俊彦》
Akitoshi Hatanaka (400mm Cassegrain, Video Camera Sony TRV9)



    2001/05/03 17:33:30(UT)
    CM=85.61 Ls=155.54
    vari-Extender + Or25mm






   2001/05/03 18:24:30(UT)
   CM=98.04  Ls=155.55
   Or25mm


クリュセの白雲が明るく見えていた。
40cm Cassegrain (F15)    SONY  TRV-9  三重県熊野市《畑中明利》

Noriyuki Ito (600mm Cassegrain, Digital Video SONY DCR-TRV20)
    新潟県立自然科学館 60cm カセグレン式反射望遠鏡 OR-25mm拡大撮影
      SONY デジタルビデオカメラ DCR-TRV20にて撮影
   各10枚コンポジット

まだ,Enhancedをどの程度まで行えばいいのかわからず,
メジャーな模様で確認してから送付しようと思っていました。
従って調整段階の画像です。

また,なぜ北極付近が白いのだろうかと思っていたのですが
池村様のメールを拝見して,送付させていただくことにしました。  ≪伊藤紀幸≫


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