火星 月惑星研究会 関西支部 (最新)

ALPO-Japan Latest
Mars Image 2001/05/12

西谷輝昭,風本明,畑中明利,森田光治,河原義則,永長英夫,白石元,米山誠一,

林 敏夫,伊藤紀幸,安達誠,奥田耕司,池村俊彦,新川勝仁

T.Nishitani,A.Kazemoto,A.Hatanaka,M.Morita,Y.Kawahara,H.Einaga,G.Shiraishi,

S.Yoneyama,T.Hayashi,N.Ito,M.Adachi,K.Okuda,T.Ikemura,M.Niikawa


解説(安達)  子午線の湾の前後の観測です。まず、南極フードの様子ですが、あいかわらず、南極地方全面を覆っています。今回特に明るくなっていたのは40°付近です。この部分は、以前から明るくなっていた部分で、今回も明瞭にその様子がとらえられました。風本さんの画像では、西から出てきた直後から明るくとらえられています。しかし、子午線付近に来ると出現したときよりも明るさが低くなっています。このことから、この輝きの原因のほとんどはまだ雲であることが判断できます。
 奥田さんの画像ではタウマシア(Thaumasia;80°、-35°)に雲が出ています。朝霧か、それとも別の雲かは微妙ですが、雲の発生する名所だけに気になります。
 赤道付近の雲の帯は広く広がっており、西谷・森田・永長・白石・池村各氏の画像によく出ています。また、ブルーでは奥田・新川氏の画像でよくとらえられています。ブルークリアリングの出ていたたときから比べてみると、再び顕著になったように思われます。
 池村氏の画像ではバルティア(Baltia;45°、+65°)からテンペ(Tempe;70°,+45°)にかけて、リムの近くに白い雲が見られます。この付近も雲のよくでるところですが、雲か朝霧かの区別は難しいところです。この雲は新川氏のブルーの画像に顕著に現れています。この現象は伊藤・林・米山各氏の画像にもありますが、バルティアの雲は子午線ちかくになると淡くなるようです。
 今回は、エドム(Edom;350°,0°)が明るく感じられました。この様子は肉眼でもはっきりととらえられました。
Explanations M.Adachi

SP region was covered by SP hood,as usual. There is a bright section on 40 degrees. This region is very bright seen on the morning side. But this region is becoming poor bright on the central meridian. So that, I think that this is not SPC.
Thaumasia region was covered by whitish clouds. This image was catched by Okuda. I have concern about this clouds. Because,this region was well known that clouds formed on.
Eqatorial zone was covered by faint clouds. This appearance was catched clearly by blue image (by Okuda and Niikawa).
Baltia and Tempe region was covered by whitish clouds. This appearance was catched by Niikawa, Ito,Hayashi and Yoneyama.
The clouds on the Baltia was becoming faint on the central meridiani. Edom was bery bright today. This image was catched by naked eyes, too.

Teruaki Nishitani (210mm Newton, Digital still camera NEC PICONA)
2001/05/12 18:04:30(UT)
Ls=160.28 CM=10.98 De=-1.58 Dia=16.21"
21cm F6 Newton(ASKO) POWER MATE 5×
NEC Picona 1/7sec.10 frames composite

南中過ぎてどんどんシイングが良くなりました。
このへんが20cmの限界でしょうか
by T.Nishitani
 ≪滋賀県甲賀郡 西谷輝昭≫

Akira Kazemoto(203mm Newton, Digital still camera NEC PICONA)


本日は雲一つ無い晴天でした。おそらく全国的にも
快晴だったと思われますので各地での観測が活発であったと
推測されます。私も430枚程撮影した中から6枚の
画像を送信いたします。
シーイングは時間によって相当変化していました。
11時過ぎの火星は相当高度が低いにもかかわらず
シルチスが結構見えていましたので撮影してみました。
 ≪京都府久世郡 風本明≫

Akitoshi Hatanaka (400mm Cassegrain, Video Camera Sony TRV9)



 seeing 悪い 肉眼でも、火星が激しく瞬いている。

 1番目 従来どうり Videoでの撮影
 2番目 Dizital カメラで撮影
 実験的にやってみました。Videoよりよく写りそうだ。
 ≪三重県熊野市 畑中明利≫

Mitsuji Morita(200mm Newton, Digital still camera NEC PICONA)

前回より条件がよく細部までよく写りました
が、不覚にもピコナの体内時計が初期設定値に戻っており、正確なデータが得られま
せんでした。以後気を付けます。

撮影データ
 画像左より
17:14〜17:17(UT) 10frames comp.
17:18〜17:21(UT)  10frames comp.
17:33〜17:35(UT)  10frames comp.
17:35〜17:38(UT)   9frames comp.
200mmNewton (F7.6)  Or9mm(Vixen)で拡大撮影。
Digital camera NEC PICONA 1/7sec
 シーイング7/10と比較的安定した大気の状態で、調子よく撮影できた。36枚
中20枚程度が実用的な画像であった。ただあとで気が付いたのだが、ピコナの内蔵
時計が初期設定に戻っており、正確なデータがとれなかったのが悔やまれる。大気に
よる屈折の色ズレはほとんど気にならなかったが、ステライメージ3で若干補正をし
た。今後もいい画像が得られるよう頑張りたい。≪滋賀県守山市 森田光治≫

Yoshinori Kawahara (250mm Cassegrain, Digital still camera NEC PICONA)


2001/05/12 16:16:42(UT)
Ls=160.24 CM=344.71
De= -1.59 Dia=16.20"
250mm Cassegrain
NEC PICONA 1/7秒     yoshinori kawahara
TeleVue barlow 3x 3deg prism  f=/45  10 frames composite




2001/05/12 17:57:46(UT)
Ls=160.27 CM=  9.34
De= -1.58 Dia=16.21"
250mm Cassegrain
NEC PICONA 1/7秒     yosinori kawahara
TeleVue barlow 3x 3deg prism  f=/38  8 frames composite

南極冠に変化か?  seeing 7/10

≪愛知県海部郡 河原義則≫

Hideo Einaga (250mm Newton, Digital Still Camera NEC PICONA)


2001/05/12 17:25:29 (UT)
Ls = 160.26, CM =   1.47
De =  -1.58, Dia = 16.21"

8 frames composite
Seeing=5/10,Trans=4/5, F=43
25cm+LV12mm+prism 4d+Picona(1/7s)




2001/05/12 17:58:58 (UT)
Ls = 160.27, CM =   9.63
De =  -1.58, Dia = 16.21"

5 frames composite
Seeing=5/10,Trans=4/5, F=43
25cm+LV12mm+prism 4d+Picona(1/7s)


・眼視では南極のフ−ドに、時おり明るい光点が確認できますが‥‥。
HIDEO EINAGA ≪兵庫・加西 永長英夫≫

Gen Shiraishi(280mm SC, Digital still camera NEC PICONA)
時折気流の安定している時がありシーイング6/10
プリズムは、使用していません。
使用する事でもっと美しく撮れる様になるんだろうか。
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280mm SC  F10
3X BARLOW
Digital camera NEC PICONA 1/7sec
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≪愛知県津島市 白石 元≫


Seiichi Yoneyama(200mm F4 Newton, Digital still camera NEC PICONA)
Seeing:2/5 Transp.:4/5

模様のディテールを出す為に、ウィナーフィルターで強調処理を
するのですが、何故か赤色が飛んでしまいます。その為元画像も
残しています。

       ≪神奈川県横浜市 米山誠一≫

Toshio Hayashi (350mm Schmidt-Cassegreain, Digital still camera Minolta DimageEX1500)





薄雲が有るものの、快晴が続き絶好の観測日だった模様です。
シーングの悪さは高度の低さで仕方ないので、南中前後1時間を重点的に
撮影しようと思っています。≪林 敏夫≫

Noriyuki Ito (600mm Cassegrain, Digital Video SONY DCR-TRV20)
新潟県立自然科学館 60cm カセグレン式反射望遠鏡 OR-25mm拡大撮影
SONY デジタルビデオカメラ DCR-TRV20にて撮影
≪新潟県 伊藤紀幸≫

Makoto Adachi (Drawing: 310mm Newtonian)

2001/05/12 15h20m(UT)
CM=330.9 DE=-1.6 Ls=160.2 Dia.=16.2
Seeing;2/10 Transp.;5/5



2001/05/12 16h00m(UT)
CM=340.6 DE=-1.6 Ls=160.2 Dia.=16.2
Seeing;3/10 Transp.;5/5



2001/05/12 16h35m(UT)
CM=349.2 DE=-1.6 Ls=160.3 Dia.=16.2
Seeing;3/10 Transp.;5/5



2001/05/12 17h20m(UT)
CM=0.1 DE=-1.6 Ls=160.3 Dia.=16.2
Seeing;5/10 Transp.;5/5



2001/05/12 18h00m(UT)
CM=9.9 DE=-1.6 Ls=160.3 Dia.=16.2
Seeing;5/10 Transp.;5/5


 南極フードは大きく広がっているが、明るさは鈍く、明るくな
い。そのかわり、南極のエッジが明るく見えていた。しかし、時間
とともに、朝方のフードの方が明るくなってきている。マルガリティ
ファーが中央に来る経度になるとこの傾向が強くなる傾向があるよ
うにも感じられるが定かではない。
 ヘラスは明るくなく、やや黄色っぽく見えていた。一方セルペン
ティスは非常に濃く、良く目立っている。シルチスは先端の部分が
非常に濃く良く目立っていた。赤道付近には肉眼では雲は感じられ
ないが、B47のフィルターをつけて覗くと、赤道のやや北寄りに淡い
バンドがあるように見えていた。ブルークリアリング現象は収束し
てきたようにおもわれる。ただ、セルペンティスやサバエウス付近
の暗部はブルーでも見えている。
 オーロラが見えてくるころは、マルガリティファーからオーロラ
にかけては広い範囲で霧がかかっていたが、オーロラが完全に出現
するころになると、霧はすっかり晴れてきた。

 SP hood was wide seen. But, it was dull bright and whitish.
SP edge was very bright. Morning side of the SP hood was bright
seen.
  Hellas was yellowish and dull bright. Serpentis was very
dark and prominent. The top of Syrtis Major was dark. There
is no cloud on the equatorial region by naked eyes. But,
there is a dull bright band blue light(B47 filter). The blue
clearing was faded. But, Serpentis and Sinus Sabaeus was dark
seen by blue light yet.
 ≪滋賀県大津市 安達誠≫

Koji Okuda (250mm Newton, BITRAN BT-01 Cooled CCD Camera)


:2時に起きるつもりが、目がさめたら4時過ぎだった、
 あわててCCDを撮りまくったが、すぐ夜明けとなった。
 一晩中最高の天気だったのに。 ≪奥田耕司≫

Toshihiko Ikemura (310mm Newton, Digital still camera NEC PICONA)

≪愛知県名古屋市 池村俊彦≫

Masahito Niikawa (280mm SC, Digital still camera Minolta DimageEx1500)




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