火星 月惑星研究会 関西支部 (最新)

ALPO-Japan Latest
Mars Image 2001/08/29

永長英夫,安達 誠,畑中明利,池村俊彦,伊藤紀幸

H.Einaga,M.Adachi,A.Hatanaka,T.Ikemura,N.Ito


解説(安達)
 一見してヘラス(Hellas;300°、-50°)が非常に明るいことに気がつきます。ダストストームによって明るくなっているのか、それとも、ダストの下にある砂漠が明るく見えているのかはよく分かりません。ただ、畑中氏のIRの画像ではヘラスは明るく写っておりダストの可能性が高いように思われます。また、畑中氏の画像ではノアキス(Noachis;0°、-45°)付近にやや小さめのダストストームが見られ、IRでもよく写っています。アエリア(Aeria;310°、+20°)付近にも同じようなものが記録されました。
 南極地方は、今日は極冠らしき明るいものはとらえられませんでした。北極地方は白っぽいベイルによっておおわれています。
暗色模様としてはシルチス(Syrtis Major;295°、+10°)からサバエウス(Sinus Sabaeus;340°、-5°)付近が暗く認められました。
Explanations M.Adachi
Hellas was seen very bright. Hatananka caught bright it by IR image. Aeria region was bright, too. NPR was covered by whitish veil.Sinus Sabaeus and Syrtis Major were seen poor dark.


Hideo Einaga (250mm Newton, Digital Still Camera NEC PICONA)
2001/08/29 10:35:55 (UT)
Ls = 223.26, CM = 351.15
De =  +2.33, Dia = 13.57"
3 frames composite
Seeing=3/10,Trans=3/5,
25cm+barlow 3x (F=30)+prism 4d+Picona(1/7s)
HIDEO EINAGA ≪兵庫・加西 永長英夫≫


Makoto Adachi (Drawing: 310mm Newtonian)
2001/08/29 09h30m(UT)
CM=335.1 DE=+2.3
Ls=223.2 Dia.=13.6
Seeing;2/10 Transp.;5/5
 シルチスからヘレスポントス付近までは暗くなって、形が何とかつかめた。ヘラスが非常に明るくなっているのが観測された。
Hellas is very bright and prominent seen.
≪滋賀県 大津市 安達 誠≫


Akitoshi Hatanaka (400mm Cassegrain, Video Camera Sony TRV9)
Visible Image            IR Image
2001/08/29 10:38:00(UT)  2001/08/29 10:41:00(UT)
CM=351.0                 CM=352.30
3 degree Prizum          3 degree Prizum
54 Frames Composite      Fuji IR80 Filter
                         SONY Video Camera night shot
                         41 Frames Composite

            LS=223.26  Dia=13.57"
            DE=+2.33

≪三重県熊野市 畑中明利≫

Toshihiko Ikemura (310mm Newton, Digital still camera NEC PICONA)

2001/08/29 Mars images
seeing 5/10 Transparence 3/10
I got images the Mars with to make the expansion rate small.
Hellas is bright for a malfunction.

Japanese
seeing 5/10 透明度 3/10
拡大率を落として撮影しました。ヘラスが異常に明るくなっています。
何か活動があるようです。
≪愛知県名古屋市 池村俊彦≫

Noriyuki Ito (600mm Cassegrain, Digital Video SONY DCR-TRV20)

夕方になると南から雲が沸き上がり,大気の状態が不安定な日が続いています。この日の火星も視野の中で暴れていました。
南極付近の一部とヘラス付近が明るくなっているのがわかる程度です。
先日,火星のダストストームが収まりつつあるのではないかとメーリングリストに流しましたが,28日の画像
http://tes.la.asu.edu/ を見ると,ふたたびダストの濃度が高い状態になっています。
再び大規模な砂嵐が発生したのか,どちらかの画像が違っているのか判断に苦しむところです。いずれにしてもしばらく目が離せませんね。
13枚コンポジット
新潟県立自然科学館 60cm カセグレン式反射望遠鏡 Or-18mm拡大撮影
SONY デジタルビデオカメラ DCR-TRV20画像にて撮影
≪新潟県 伊藤紀幸≫

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