木星展開図 月惑星研究会 関西支部 (最新)


ALPO-Japan Latest
Jupiter Cylindrical map 2002/02/25
伊藤紀幸
N.Ito
Noriyuki Ito (600mm Cassegrain, Digital Video SONY DCR-TRV20)

コメント
2002年2月の木星面(概要)
 日没時から撮影可能な高度になり,冬型が緩んだときなど比較的細部が見られ
る時もありました。
上の図は14,24,25日に得られた画像から作成した展開図です。(体系2の丸い黒
い点は衛星エウロパの影)
SSTB,STB:今月はGRS(体系2の78〜81度)の南(上)側をSTBの永続白斑BA(88度
(2/4)〜79度(2/25))が通過していきました。
さらにBAの南側をSSTBの小白斑群が通過しています。
この小白斑群の後方2つの間のやや北寄りにさらに小さい白斑が形成されている
のが気流の良い時に確認できました。
STrZ:11月に形成されたSTrZのStreakは年末に100度以上の長さになったものの,
その後は暗物質の供給が途切れ2月末には眼視で確認できないほど細くなってし
まいました。
逆にSTrZの暗斑の位置はわかりやすくなり月末には37度に確認できます。
SEB:全周に渡って中央部が淡化している状態が続いています。GRS後方から体系2
の190度にかけて活動的な状態になっています。
EZ:EZsのGWSははっきりとはわかりませんが体系1の150〜170度付近にあるのでは
ないかと思われます。
NEB:リフトが形成されていることもあって南側の色が薄くなり,Bargeをつなぐ
ように中央部の濃い部分が目立つようになりました。
154度のBargeからは大規模なリフトが形成されています。
bargeは体系2の70,154,245,266,307度,notchは29,83,129,202,256,
302度に確認できます。


新潟県立自然科学館 60cm カセグレン式反射望遠鏡 K-40mmコリメート
各10〜12枚コンポジット     SONY デジタルビデオカメラ DCR-TRV20にて撮影
 ≪新潟県 伊藤紀幸≫

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