Kenkichi.Yunoki (200mm Newtonian, ToUcam Pro)
2003/08/15 ポシドニウス
Posidonius(ポシドニウス)

ポシドニウス

ポシドニウスを見る度に鮑かトコブシの貝殻を連想してしまう。内部がこれほど見事にひび割れているクレーターも少ない。
このようにひび割れてしまうのは
@溶岩の質が脆い
A一挙に冷える事態が起きた
B大きな衝撃があった
の何れかであろう。
ひび割れだけでなくリムも2重であるが、白尾氏によれば形成時の高いリムが直後に崩壊したものだとされている。

@形成直後にリムが崩壊しその後溶岩が流入して固まったが、冷える課程で体積が収縮し自重で沈み込んだ際、溶岩の質が
脆弱だったために見事なクラックが出来たのだろうか。A形成直後に溶岩が流入し充分冷える間もなく崩壊したが、内部は
熱をまだ持っていたため急速に内部まで一挙に冷えたからか。
Cそれとも、中央南よりにあるPosidonius Aを形成した隕石が激突した衝撃でひび割れたのか。
見るたびに鮑の握り寿司への食欲が喚起されるとともにポシドニウスの歴史に対して様々な想像が浮かんでくる。

200mm(F7) Newtonian  Pentax XP24
ToUcam Pro  370〜501 frames stacked
[Kenkichi Yunoki  (Sakai City  Japan)]
≪大阪府  堺市  柚木健吉≫

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