Kenkichi.Yunoki (200mm Newtonian, ToUcam Pro)

2003/08/18 19:26:42(UT) Tycho(ティコ)
200mm(F7) Newtonian  Pentax XP24
ToUcam Pro  370〜501 frames stacked
ティコ

ティコは満月近くになると輝きが増し存在がアピールされる。半月過ぎでは大きさがそれほどでないため目立たないが。
クラビウスはクレーターの王、コペルニクスは女王に対してティコは月の女神アルティミスの化身のイメージが私はする。
その形の完全さと月面を半周もする光条をまとっているためもあり、他のクレーターとは一線を画す。
ところが、強拡大で見るティコは美しいものとは言えない。大きなクレーターの中では最も新しいため、激突の際まき散
らした破片や掘り起こされた土砂の飛散で周辺部は2次クレーターがアバタのごとく無数に見られる。新鮮なため、激突
後内部にずり落ちた壁が何段にも保存されている景観も新鮮なコペルニクスと同じである。
光条の中心はティコを少し外れているが、これは衝突が真上からでなかったからであろう。
最も、真上から隕石が落ちる事の方が稀なことではあるが。
[Kenkichi Yunoki  (Sakai City  Japan)]
≪大阪府  堺市  柚木健吉≫

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